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【工務店MBA】建築業界の最新ニュース(H25/12/30号)

MBA
2013.12.30

今回のテーマ:「増税後の商品戦略」(後編)               H25/12/30 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
【工務店MBA】建築業界の最新ニュース

発行:株式会社ナック
工務店MBA事務局
/www.home-builder.jp/
TEL:03-3343-3000
萩原 舞花
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━




いつもご愛読ありがとうございます。

工務店MBA事務局の萩原です。



いよいよ2013年も

ラストスパート

残り2日となりました。



今日の日経新聞を読んでいると、

2013年のキーワードが

掲載されていました。



・アベノミクス

・ねじれ解消

・TTP



経済の動向ももちろん大切ですが、

・富士山の世界遺産登録

・2020年 東京オリンピック開催



私はこの2つのキーワードがやはり

しっくり来た気がします。



私たちの生活する、

とても素晴らしい豊かな国を、

世界中の人に知ってもらいたいし、

伝えていきたいですね。



先日大切な定期入れを道で落としました。

ちなみに家のカードキーも入っています。

(+_+)



しかし、私は心の中で、

「この国では、きっと誰かが

 拾ってくれているのかもしれない。」

そんな安心感を感じてしまった自分がいました。



そしてやはり、私の定期入れは、

ちゃんと駅の改札に届けられていました。

大都会、東京都内です。



心から、私たちの持つ親切心に

安堵した日でした。



このように、

2014年も、人を愛し愛され、

信頼関係がつくれる

素晴らしい1年にしたいですね。


・・・
・・・・


私はこの1年、

人との「信頼関係」をつくることの

大切さを、深く学んだ1年となりました。




「信頼関係」といっても

・お客様と

・社内の人と

・家族と

・友人と

・・・そうです。

自分の暮らしにおける、

すべてのかかわる方々との信頼関係です。



工務店社長様の、

感動の涙も・・・

今年もたくさん遭遇しました。



大切な社員への、感謝の言葉・・・

大切な奥様への感謝の言葉・・・

社員から社長への感謝の言葉・・・

お客様からの感謝の言葉への涙・・・



すべてが、うれし涙です。

そしてこれもすべて、

信頼関係が成り立っているからこそ、

出てくる涙なのだと思いました。



そしてこのような

感動の場に、自分自身が携わって

いられるこの環境が、私にとっての

最高の仕事の「やりがい」だと思いました。



(私は運営者だから・・・

ぜったい泣いちゃいけない!!!)

と思い、毎回もらい泣きをめっちゃ・・・

我慢しているんですよ(笑)

\(◎o◎)/!



私たちナックは、

「工務店様と、出会うお客様の豊かな、

 幸せな生活」までを常に考えて仕事をしています。



私はそのポリシーを先輩から教わったとき、

なんて素敵な仕事なんだろう!と、

感動したのを今でも忘れません。



なので、時には皆様に、

厳しいこと、失礼なこと、むっとするとこ

生意気!?なこと・・・などなど

言ってしまっているときもあるかもしれません。



特に私なんて・・・

(20代の若いペーペーが

何をいつもメールで偉そうに・・・!)なんて

しょっちゅう思われてると思います(笑)

\(゜ロ\)(/ロ゜)/



でも、その先の「人」の気持ちや幸せを

一緒に考えるお手伝いをさせていただきたいのです。

私たちの経験や、情報、知識を共に活用して

いただきたいのです。



だから、一生懸命になって、

皆様にいろんなカタチで

情報を発信しています。



「家を建てる」ということは、

お客様にとっては、一生に一度の高い買い物。



35年のローンをかけて、

一生大切にしたい・・・

そんな宝物です。



工務店様の「成功」はもちろんですが、

その先のお客様の「幸せ」も叶えたい。



なので私たちは、

来年も一生懸命になって

皆様のサポートをさせていただきたいと

心から思っています(#^.^#)



私は来年も引き続き、

この工務店MBAを通して、

皆様と一緒に、お客様にとっての

幸せとは何なのか・・・



工務店にとっての成長戦略とは

何なのか・・・



共に考え、成長していきたいです!

そこから生まれる信頼関係も・・・

ちょっと期待しちゃいます♪



新しく迎える年、

どんな挑戦が待っているか

とてもワクワクしています。

( *´艸`)



皆様の、ポリシーはなんですか?

仕事での、譲れないプライドはなんですか?

社員、みんなでの目標や合言葉はなんですか?



ぜひ、聞かせてくださいね

(*^^)v



それでは、

長くなりましたが、

今年1年も、工務店MBAにお付き合いくださり

誠にありがとうございました。



2014年が

皆様にとって素晴らしい年となるように

一緒に切磋琢磨して参りましょう!



Happy New Year and Best Wishes!

良いお年を、

お迎えくださいませ!



次回また年明けに、

皆様に工務店MBAでお会いできるのを

心から楽しみにしております!



来年も、

よろしくお願い致します

(*^▽^*)



○●○●○●○●○ 工務店MBA 業界ニュース ●○●○●○●○●



「増税後の商品戦略」(後編)



前回は、消費増税対策として、

コストダウンや収入つき住宅によって

お客様の負担を軽減する事例を紹介しました。



今回はそれとは対照的に、付加価値提案によって

商品の魅力をアップし、お客様に

お金を出してもらおうという商品や

提案事例を見ていきたいと思います。



■「自社だけ」の工夫で惹きつける



まず、最も積極的に「消費増税後の競争力強化」と

明言して大幅な商品改良を実施した

旭化成ホームズの事例を紹介します。



同社では増税後の差別化戦略において

「都市の住まいを向上させる」という

創業の思想に立ち戻り、制約の多い都市に

おいても今まで以上に自由な空間提案を可能にする

プランニング手法を開発しました。



テレビコマーシャルや新聞の見開き全面広告で

「へーベルハウス自由化」というPRが

展開されていたことは、皆さんも記憶に

新しいかと思います。



これは、天井や床の高さを

部分的に変化させることで、

異なる天井高の空間を立体的につなぎ、

縦方向のプラン自由度を強化するという手法です。



最も特徴的なのは、2階の床の一部を80cm下げて、

天井高3.2mの中間層を創出する

「クロスフロア」という提案です。



この中間層にリビングを設け、

1階→リビング→2階をオープン階段で

つなぐことによって、1階に設けた

子供の居場所から2階のダイニング

キッチンまでがリビングを中心に一体となった、

開放的で機能的な空間が生まれます。



リビングの真下にある1階の空間は天井が低くなりますが、

この部分も床を40cm掘り下げることで適度な

「こもり感」のある居室とし、「パパボックス」と

名付けてお父さんが趣味や仕事に没頭する

空間として提案しています。



縦方向の自由度で勝負に出た旭化成に対し、

積水ハウスでは従来から提案している

「フレキシブル3階」について、

「想像以上の、自由があります」と

PRを再強化し始めました。



同社の場合は通し柱が不要な工法のため、

フロアごとに柱位置を変えられること、

言わば横方向の自由度の高さがウリとなっています。



11月末に都市型住宅シリーズの最上級モデル

「エスパシオLX」を発売したトヨタホームは、

高級感ある内外装部材の開発に加え、

独自の生活提案「TOYOTAHOME Active Senior Project」を

新たに導入しました。



これは健康寿命を延ばすことを

目指し、PM2.5対応の換気システムや、

日ごろの体力づくりにつながる超緩勾配階段、

介護期に備えた可変プランなどを提案するシステムです。



都市部の住宅計画者には高所得者層も多く、

また相続対策も考慮した賃貸併用や

多世帯住宅といったケースも多いため、

消費増税だけにとらわれない需要が多く見込めます。



こうした層に訴求するには、制約の多い都市に

おいて理想の暮らしを実現するために、

「その会社にしかできない、

お金を出す価値のある提案」が鍵となります。



■増税にとらわれない住まいの価値



このところは、あえて「急がない家づくり」を

印象付ける企業PRも目立ちます。



ゆったりとしたBGMのテレビコマーシャルが

印象的な積水ハウスでは、仕事や旅行を趣味とする

人を引き合いに出した上で、「私の趣味は、この家です」

というキャッチコピーを用いたり、長い時間をかけて

育った木でつくった家を「木の家は、いそがない」と

宣伝するなど、ゆとり感を演出。



視覚的には、高級外壁のダインコンクリートや、

味わいある陶版の外壁、木質感あふれる内装を強調し、

本物志向の中高級層に訴求しています。



商品だけでなく、企業の取り組み姿勢としても、

「ある意味、家づくりは、勉強です」と、

じっくり時間をかけてお客様の家づくりに

寄り添うスタイルをアピールしています。



その一方で同社の技術開発の速度は目覚ましく、

10月には、分かりやすさと楽しさで飽きずに

使い続けられる「対話型HEMS」の運用を開始しました。



まさに同社のスローガンである

「SLOW & SMART」に合致した取り組みと言えます。



積水ハウスの木造住宅でもそうですが、

木を利用したプレミア感の演出も、

付加価値訴求の重要な要素です。



最近では、住友林業が高級木材マホガニーの

安定供給を可能にし、従来から採用しているチーク、

ウォルナットと合わせて「世界三大銘木」と

言われる樹種すべてを、内装部材として提案できる体制を整えました。



このほか、神奈川県の大手ビルダー城南建設でも、

棟数限定ではありますが、主要構造部に樹齢

100年の檜を使った総檜造りの家を販売しています。



国産材を使用すれば木材利用ポイントも

付与されますから、木材の活用はプレミア感と

お得感の相乗効果が得られる貴重な反動減対策となります。



オリジナリティのある付加価値提案は

集合住宅でも登場しています。



「サーパス」ブランドの穴吹工務店では、


リビングに吹き抜けのあるメゾネット型

分譲マンションを商品化しました。

上階に子供部屋を設ければ、室内で走り回っても

下の住戸に響かないという利点があります。



このプランが普及すれば、若年層向け

戸建分譲の強力なライバルとなりそうです。



住友不動産は2020年の東京オリンピックの選手村近くに、

大型のスパ(温浴施設)付き超高層マンションを計画。



この地域では今後様々な

インフラが整備されることに加え、

上層階からは選手村を

見下ろせるというプレミアが付きます。



このほか、都心の高所得者層を対象にした

新たな中古マンション事業も誕生しました。



京王電鉄グループのリビタという会社では、

東京都心のブランド地域に特化して

中古マンションを購入し、大規模な改修を施して

販売するという事業を開始。



販売価格は7000万円から、

3年後の目標は年間100戸と、

明確にターゲットを絞った

プレミアな事業と言えます。



前回紹介したように、コストダウンの努力や、

公的制度を活用できる仕様にして、

お客様が「買える」家をつくることも

意義ある取り組みです。



しかし、「これは自社だけ」というプレミアをつくり、

その価値をお客様に認めてもらえる工夫こそ、

住宅会社として本来の力量が

問われるところではないでしょうか。



(情報提供:住宅産業研究所)

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