【工務店MBA】建築業界の最新ニュース(H25/11/04号)
MBA
2013.11.4
今回のテーマ:「変化する家族のカタチ 新多世帯住宅」(後編) H25/11/04
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【工務店MBA】建築業界の最新ニュース
発行:株式会社ナック
工務店MBA事務局
/www.home-builder.jp/
TEL:03-3343-3000
萩原 舞花
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萩原 舞花
いつもご愛読ありがとうございます。 工務店MBA事務局の萩原です。 街が一気にクリスマスモードに 包まれる季節になりました♪ (もうクリスマス?? まだちょっと早いのでは・・・!?) と思うくらいですが、東京の各所では イルミネーションの点灯式が開催 されていましたよ。 今年もいよいよラストスパートです。 今一度、気を引き締めて頑張っていきましょうね! それでは本日は 「知りたい女性の気持ち」 についてお話したいと思います。 ■ 女性の心をキャッチする ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━☆★ 皆様のお客様は、 インテリアを選ぶ際に○○派という 言葉を使いますでしょうか? 私と友人では、 よくインテリアの話を する際に・・・ 「私はイケア派」 「私は二トリ派」 この2つの党派に分かれます。 それが今の20代〜30代の若い家づくり世代の考え方。 以前お話しました、嫌消費世代の考え方です。 高い家具で家の中を飾るよりも、安くても おしゃれなブランドが好きなのです。 (=⌒▽⌒=) お金はかけたくなけど、お洒落に妥協は したくない・・・ とくにこの世代の女性は、 そんなマインドを持っていると思います。 その○○派の中でも、特にお洒落女子の ココロを掴んで離さない、今日は 「フランフラン」のマーケティングに 関してご紹介したいと思います。 ■ 見せ方がとても大切 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━☆★ 私(萩原)自身も大好きで、 よくフランフランで買い物をします。 近日では、入口がクリスマスの商品で キラキラとデコレーションされており、 女子からすると心が躍ります♪ この時期のキャッチフレーズは 「ときめきを演出する スペシャルなクリスマス」 キャッチフレーズにピッタリの、 数えきれないほどの、「ときめく」 インテリア雑貨達が豊富に並んでいます。 「こんな雑貨や家具が、似合う家に住みたい!」 と思わせるような、女子の心をしっかりと掴む マーケティング手法が取られています。 (※フランフランをご存じない方は、 是非調べてみてくださいね♪) フランフランのターゲットマーケットは 25歳の独身女性だそうです。 しかし25歳限定していますが、 実は本物の25歳ではなくマインドが 25歳(=若々しさ重視)の女性たち。 ということは、 ほとんどのお洒落女性のことを 差すのではないでしょうか♪ この女性たちが、生活臭だらけの日々のなかで、 どれだけその時間を豊かに楽しめるか、 というところにマーケティングのポイントを置いています。 確かに、フランフランに並べられている商品は、 お箸にしてもお茶碗にしても、とても可愛くてお洒落。 女性の大好きなディズニーキャラクターだって、 フランフランが手を加えれば、大人向けのディズニー 商品に生まれ変わっちゃうんですよ♪ 女性としては、キッチンで使うツールひとつにしても、 気に入ったものを使うと、テンションが上がりますよね! 料理もググッと楽しくなります。 o(〃^▽^〃)o エプロンなんて普段つけないのに・・・ 気付いたら私(萩原)も、これは可愛い・・・ と思って一度カゴに入れていました。 (使わないので結局また戻しましたケド) (>▽<;; ま、これは余談ですが(笑) また、店内は動線にもこだわっています。 単価の安い雑貨から、単価が上がる家具のコーナー へと誘導するつくりになっているのです。 確かに、比較的手に取りやすい室内のフレグランスの コーナーから、奥に進んでいくと、寝具や照明など 値段が上がる商品が並べられています。 それは、ほとんどのお客様が「何を買う」という 目的がなく来ているので、そんな無目的な お客様を入口で魅了させて、奥へと誘導する手法です。 気付いたら単価の高い商品を購入している・・・ とてもうまく仕組化された、 マーケティング手法ですよね。 女性は買い物が大好きですから・・・ 必要ないものだとわ分かっていても・・・ 可愛いもの、魅力的なものには目がないのです。 ■ モノをそのまま売るのではなく・・・ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━☆★ また、私(萩原)が一番印象に残った フランフランのマーケティング手法は 「モノをそのまま売るのではなく、 ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~ モノを使う情景やモノが生み出す風景を ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~ お客様に伝える」 ~~~~~~~~~~~~~~~ ということです。 やはり一番大切なのは、モノを手に入れた お客様がその後にどんな楽しい生活を 送れるのかをイメージできるように 演出することだと思うんです。 商品の見せ方の工夫、 とても重要ですよね。 フランフランは、どの商品にしても 情景や風景、そのあとの生活を想像することが できるのです。 待っているのは楽しい生活・・・♪ そう思うと、フランフランが多くの女性たちに 愛される理由が分かる気がします。 さて、私たち住宅業界でも学べる事が 沢山ありますよね。 家づくりを通して、家を建てた後の楽しい 情景や風景をお客様にイメージさせる 演出をつくり、伝えることが大切なのです。 例えば、見学会においても、 「ただ○○工務店の建てた家を見て下さい」 ではなく、お客様が入口から出口まで 心から楽しめる演出をつくりだすことが 必要なのではないでしょうか? お客様と出会い、楽しい空間へ招待するのは やはり皆様の腕の見せ所だと思うのです。 皆様の楽しい演出で、お客様がファンになって くれたら・・・きっと皆様がお客様から 選ばれる工務店様になること間違いありません。 (≡^∇^≡) また、これから家を建てる若い世代のお客様が 何に興味があって、何を可愛いと思うのか・・・。 そんな世代別のお客様のニーズも、 常に情報をキャッチできるように アンテナを持っていきましょうね! 私が思う同世代の女性たちは・・・ ホテルでちょっとリッチに誕生日会をやったり ハロウィンパーティーをやったり クルーズでパーティーをやったり クリスマスパーティーもちゃんと楽しむ ・・・そんな欧米化した女性達なのだと思っています。 家づくりも、おそらく建てた後に どんな生活を送りたいのか、インテリアは何派なのか・・・ そこまでしっかりとイメージを持って考えている女性が 多いのかもしれません。 お客様のニーズをしっかりとヒアリングして、 家づくりの心強いアドバイザーになれたら 良いですよね・・・♪ 私も(今のところ)20代女性代表として これからも皆様に、この世代の流行情報を 伝えていければと思っています♪ ぜひ一度フランフランものぞいてみてください。 お近くにない方は、ホームページもとても 女性を魅了するつくりになっていますので 一度見てみては・・・? 参考になりましたでしょうか? それではまた来週! ○●○●○●○●○ 工務店MBA 業界ニュース ●○●○●○●○● 「変化する家族のカタチ 新多世帯住宅」(後編) ■将来の変化にも配慮し、住み継がれる家に 各社が発表する多世帯住宅に 共通するポイントとなっているのが、 将来の家族構成や状況の変化に柔軟に対応でき、 世代を超えて住み継いでいくことができる 工夫が施されているという点です。 ミサワホームが今月発売した完全分離型の 多世帯・多世代住宅「ジニアスゲート」は、 比較的敷地面積に余裕がある都市近郊や 地方都市の多世帯を想定し、玄関から 水廻りに至るまで、それぞれの世帯が 建物内で完全に分離独立しています。 完全分離とし、各世帯のプライバシーに 配慮しながらも、適度に世帯間の交流を 図れる工夫を盛り込んでいます。 玄関ポーチを両世帯の共用にすることで、 毎日の出入りを通じて世帯間の つながりを確保しています。 将来、親世帯に介護が必要になった 場合なども考え、可変性を高めた スケルトン・インフィル設計になっており、 介護が必要になった本人と家族の プライバシーにも配慮した 動線変更などが容易に行えます。 また完全分離のため、 単世帯で住むことになった 場合でも賃貸併用住宅への 用途変更にも対応可能です。 また屋根面に10kW以上の 太陽光発電システムを設置すれば、 再生可能エネルギーの固定価格買取制度を 活用することができ、長期にわたり 安定収入を得ることができ、建物の 資産価値を維持したまま、多くの世帯・世代に 住み継いでいくことができます。 三井ホームは40〜50歳代を 対象にした新商品 「オークリー?U」の発売を 8月より開始しました。 「大人が楽しむ家」をコンセプトにした 既存商品に、「集う・つながる・将来に備える」 という3要素を加えた商品です。 家族や親戚だけでなく、友人達も集まる ことができ、お互いのつながりや絆を 深めることができるプランニングを 行っていることが特徴です。 リビングを中心として、ダイニングや キッチンをつなげ、さらにリビングと 隣接した多目的空間の間仕切り戸を フルオープンにすることで、 大勢の人が集まれる大空間を実現させました。 オークリー?Uでは、「集う」以外にも 40〜50歳代をターゲットにした、 現在と将来に備える機能が提案されています。 主寝室には「眠り」や「目覚め」に適した 光をコントロールするLED照明を採用。 質の高い睡眠を確保し健康的な 生活をサポートします。 また将来、足腰が弱くなった時にホーム エレベーターを簡単に設置できるよう、 建築時にエレベーター用の スペースも確保しています。 さらに1階の多目的空間は玄関ホールから 直接出入りできるようになっているので、 将来訪問介護が必要になった場合にも スムーズに介護が受けられるように配慮されています。 積水ハウスでは、 住宅商品という形ではなく、 多世帯同居を検討中のお客様に向けた 新たな提案手法「カゾク・ト・カゾク」を開発しました。 家族構成、理想とする生活シーン、 家族の距離感を独自の指標である「重なり度」で把握し、 それぞれの家族のスタイルに合った 間取り・暮らし方を提案します。 オリジナルのiPadアプリを使うことで、 ゲーム感覚で楽しみながらお客様の潜在ニーズを探り、 プランニングをすることができます。 プランニングの際は、いきなり間取りの 話をするのではなく、お客様の理想の 生活を思い浮かべてもらう中で、 家族で共有したいものや分けたいものを 引き出していきます。 また積水ハウスで建築した213万戸以上のOB客の 実例集をもとに、自分たちの家族にあった 暮らし方をイメージしてもらうこともできます。 やはり、ここでも将来の変化に対応するため、 親世帯と子世帯を完全分離した場合、 親世帯の住居を賃貸に転用する プランが取り上げられています。 現代は、晩婚化、非婚化、離婚率の上昇、 少子高齢化など様々な社会的要因により、 家族のカタチも多種多様に変化しています。 従来の二世帯住宅や2.5世帯には属さない、 多世帯が共に生活する家族形態も 確実に増えていくと考えられます。 家族の暮らし方も生活スタイルによって 様々なので、家族間のつながりや コミュニケーションの場と、プライバシーへの 配慮とのバランスが重要になるでしょう。 そして住まう時期によっても家族は 大きく変化することを考慮に入れ、 自由な間取りと、世代を超えて長く 住み継いでいくことを可能にした 住宅が求められています。 (情報提供:住宅産業研究所)