【工務店MBA】建築業界の最新ニュース(H25 9/2号)
MBA
2013.9.2
今回のテーマ:「ビルダー・工務店が取り組むべき事業多角化は?」(前編) H25/9/2
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【工務店MBA】建築業界の最新ニュース
発行:株式会社ナック
工務店MBA事務局
/www.home-builder.jp/
TEL:03-3343-3000
萩原 舞花
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萩原 舞花
いつもご愛読ありがとうございます。 工務店MBA事務局の萩原です。 9月に入りましたね! 今日から新学期が始まりました。 朝の電車もいつもより賑やかになった気がします♪ 私(萩原)自身も今月は勝負の月! 今月末の大きな住宅営業勉強会の 開催に向けて現在一生懸命準備にあたっています。 以前もお話したことがあるのですが、 私達は1年に何度か、会員様に向けて大きな 勉強会を開催しているのです。 メインとすべきところは 「最新の情報の入手」と「最新の情報交換」 にあるのです。( ^_^)/\(^_^ ) 他県の工務店様との情報交換はとても大切です。 やはり同業者であるからこそ、同じ悩みがあります。 そして、既にその悩みを解決した方からの 貴重な情報を学べる場だと思います。 大人になっても、学ぶ事を惜しまず、 お客様の幸せのために 一生懸命な方々ばかりです。 ヾ(@⌒ー⌒@)ノ なので、私はこういった全国規模の 勉強会を開催する際、必ず 「名刺を大量に持ってきてください!」 と皆様に声掛けをします。 近くの会社に出会ったら、「よきライバル」に。 遠くの会社に出会ったら、「よき仲間」となる。 そんな素晴らしい出会いの場を 提供していきたいと思っています。 一緒ににがんばりましょうねー! さて、皆様の会社は 「ポスティング」はしていますか? 今日は、私の家に実際に入っていた、 おもしろい「チラシ」をもとにして お話したいと思います。 ■ ポストを見てみると・・・? ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━☆★ 先日家のマンションのポストに あるチラシが織り込まれていました。 ポストの窓口から半分出た状態で 各部屋にチラシが挟んであったのです。 なのに、なぜか私の部屋だけ 窓口にチラシが挟まっていない!? ( ゜_゜;) (なんだよー、ウチには チラシがないのか・・・。) とちょっと残念に思ったのですが、 ちゃんと空けたらチラシが入っていました。 ポスティングというと、 他のチラシと混ざって、なかなか 良い広告でなければ手に取って見られる ことはありません。 ・良いキャッチコピー ・良いターゲット層 ・良い写真 などなど、色々とポイントが ありますよね! このように、半分出た状態で ポスティングするのも良いかも しれないですね♪ さてさて、 どんなチラシだったかと いいますと・・・? ↓こちらからご覧下さい↓ mba_20130902.pdf ※店名は削除しています。 駅前にある居酒屋さんの チラシのようです。 「インパクト大!!!」 なのですが、皆様はどう 思いますか・・・? 皆様のご意見を お聞かせください! ・・・ ・・・・ ・・・・・ ■ 改善点を一緒に考えてみましょう! ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━☆★ それでは、気になる点をいくつか 挙げてみます。 ・チラシの端っこが切れていて、 文章が読めない・・・ ・場所が分からない・・・ ・特典がない・・・・ 私が気になった点は上記の3つ。 皆様も同じ意見でしょうか? 一番悲しいのは、文字が切れている ところでしょうか。 文字が切れてしまったので、 肝心な「場所」がどこなのか 分からない状態です。 ( ゜_゜;) 「スーパーダッシュで15秒」って 一体どこにダッシュすれば いいのだろう・・・(笑) あと、できれば飲食店チラシですから 特典があったらいいのに・・・と 思ってしまいます。 ・「このチラシを持ってきたら デザート無料サービス!」 ・「このチラシを持ってきたら お会計から5%オフ!」 とかですね♪ それでも、言葉の使い方は 結構面白いなぁと思うのです。 「愛と感動の 炭火やきとり」って・・・(笑)。 (なんて、おちゃらけたお店なんだ!) 「できることは何でもやります」 って・・・! (何でもやっちゃうんですか!?) と思いますが不思議と面白そうだから 行ってみようかな、という気持ちにも なります。 ■ 日頃から、身の回りの情報に目を向けることが大切 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━☆★ さて、このように実は 日頃から身の回りの情報に 目を向けておくことが非常に大切なのです。 ポストに入っている広告も、 面白いものがあれば自社の広告作成の 参考にすることをオススメします。 見もしないで、捨ててしまうのは もったい無いですよ。 この間私が街で見た、地域の「盆踊り大会」の広告は 「“じぇじぇじぇ”な盆踊り大会」って 書いてありました(笑) 町内の盆踊り大会でさえも、トレンドを しっかりと追いかけていますよね。 皆様の広告はいかがですか? ・文字は切れていませんか? ・住所はしっかりと、載せていますか? ・お客様にとってメリットの大きいチラシを ポスティングすることを心がけていますか? せっかく費用をかけて配信するチラシです。 細かいところまで入念にチェックをして 作成したいですよね。 お客様は、自分にとってメリットのあるものを 見ないで捨てることはありません。 なので、見やすくて分かり易いチラシの 作成を心がけましょう。 今日は、実際に私の家に入っていた チラシを参考に、リアルな解説を お届けしてみました。 集客に強い、トレンドに強い、 最強の地域工務店を目指しましょう! 参考になれば幸いです。 それではまた来週! ○●○●○●○●○ 工務店MBA 業界ニュース ●○●○●○●○● 「ビルダー・工務店が取り組むべき事業多角化は?」(前編) ■住宅市場の生存競争は待ったなし 消費税の増税を前に、 住宅市場は一つの山場を迎えています。 特にこの夏は、増税前の経過措置の期限である 9月末までの契約に向けて、建替え客や 土地なしローコスト客の動きは活発になっています。 今年度は住宅市場最後の バブルとも言える年となりそうです。 しかしながら、 増税後は一転して反動減が訪れます。 中長期的に見れば、 住宅市場は確実に縮小するでしょう。 今よりも小さなパイを奪い合う本格的な 生存競争はいずれ始まります。 その時に備え、地域で確実な受注が 取れるだけの体制を整えておく必要があります。 新築戸建住宅の元請け以外にも、利益が 出せる事業に目を向ける住宅会社も少なくありません。 大手ハウスメーカーの収益構造を見ると、 新築戸建だけに依存しない体制を 築いていることがわかります。 大和ハウスを例にとると、2兆円超の総売上高のうち、 戸建住宅事業の売上は総売上の約20%です。 賃貸住宅が30%弱を占める稼ぎ頭で、 商業施設、事業施設でもそれぞれ10%超の売上があります。 営業利益で見るとその傾向は更に顕著で、 戸建住宅事業は総営業利益の10%以下。 賃貸住宅が1/3を占め、商業施設、事業施設を合わせた 3事業の営業利益が全体の約8割を占めます。 また、中期経営計画においては、福祉や農業、 ロボット開発など、住宅以外の市場開拓に 視野を広げる姿勢が示されています。 豊富な資金力、人材、開発力があり、 事業領域の拡張や海外進出にも打って出やすい 大手ハウスメーカーに対し、ビルダー・工務店の 基本はあくまで地域密着です。 新規事業を起こすにしても、本業である 住宅事業をベースに、地域密着という土台を 固めての多角化展開をするべきです。 ■分譲、賃貸への挑戦 新築戸建住宅の分野でも注文住宅と分譲住宅がありますが、 最近では注文と分譲の併売体制を取るビルダーは増えてきました。 分譲住宅を専門とする会社が一部で請け負いを手掛け、 新たに注文住宅の商品を設けたり、注文住宅を 専門とする会社が分譲地を仕入れて1区画に モデルハウスを建てて販売するような動きが見られます。 注文住宅と分譲住宅では、集客から打ち合わせ、 引き渡しまで、販売のノウハウは異なりますが、 分譲住宅の広告で集めた土地なし客にローコスト 注文住宅を提案する、あるいは土地から購入して 注文住宅を建てるには予算が届かない客に、 竣工済みの分譲住宅を提案するなど、客付けでの相乗効果はあるでしょう。 持家以外では、賃貸住宅も売り物になります。 これからの社会は高齢の単身世帯が増加しますし、 若年層の持家取得意思も低下しているため、 賃貸住宅の需要は増えると思われます。 大手メーカーの収益構造のバランスを見ても、 賃貸事業の比重は増えている傾向にあります。 賃貸住宅の中でも、ビルダーが 参入しやすいのが戸建賃貸です。 アパートと比較すると小さな土地にも建築可能で、 設備や仕様のグレードが高くなくても需要があります。 ■事業維持・拡大の大本命はリフォーム そして、住宅に関連する事業でビルダー・工務店が 力を入れるべきはリフォームです。 リフォーム市場には現在、住宅会社以外にも、 リフォーム専業業者、ホームセンター、家電量販店などの 異業種が多数参入し、客の奪い合いとなっています。 本来であれば、建てた住宅会社が永続的に修繕・リフォームまで 面倒を見るのが理想的ですが、大手ハウスメーカーでも リフォームにおける自社OB客捕捉率は3割前後です。 大手と比べて年間受注棟数が少なく、1件ごとの顧客の 内容を把握しやすい地域密着型ビルダーであれば、 大手メーカー以上にOB客のリフォーム捕捉率は 上げられるはずですが、ビルダー・工務店の リフォームへの人材投下や営業体制の整備は、 メーカーに比べるとまだまだ不足しています。 まずはメンテナンス部門や主婦パートの巡回で OB客との接点を増やして情報を集めることから。 そして簡単なお役立ちからでも、地域の一番の 相談相手として、自社を認識してもらえるような 関係を築くことが目標です。 リフォーム事業からは、中古再生とそれに付随する 不動産売買・仲介といった事業に発展させることが できますし、賃貸住宅からは賃貸管理に発展します。 新たな顧客を開拓して建物を建てるだけでなく、 建てた物件やOB客というストックを活かした 事業にも目を向けることが次のステップです。 (情報提供:住宅産業研究所)