【工務店MBA】建築業界の最新ニュース(H24 9/18号)
MBA
2012.9.18
今回のテーマ:「最新リフォーム市場動向」(前編) H24/9/18
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━【工務店MBA】建築業界の最新ニュース
発行:株式会社ナック
工務店MBA事務局
/www.home-builder.jp/
TEL:03-3343-3000
萩原 舞花
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萩原 舞花
いつもご愛読ありがとうございます。 MBA事務局の萩原です。 私の住むマンションの裏で土地が綺麗に 整備されたな・・・と思ったら、 家づくりが始まりました。 どんな家が建つのかなぁ・・・ どんな人たちが引っ越して来るのかなぁ・・・ など・・・毎朝楽しみにしています(*^o^*) きっと私だけではなく、周りに住む近所の方々も 同じことを思っているかもしれませんね。 新築が近所に建つって、 周りもワクワクするものなんですね♪ ちなみに私はといいますと・・・ これからここに立つ<のぼり>は、果たして ハウスメーカー!?それとも工務店!? などが気になっています。 近々、視察に行ってみようかな、と考え中です。 職業病ですね(笑) ■ 東海地方で素晴らしい出会いがありました ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━☆★ さて、先週末から今週の中盤まで東海地方で 仕事をしていました。 ずっとビジネスホテルで寝泊りしていたんですが、 忘れもしない心配ごとが・・・ それは【絵】です。 なんでシングルルームに絵が飾ってあるんですか!? しかもピンクのカバ(?)が笑っている絵。 正直、絵画の裏にお札などが貼ってあるんじゃないか と思って不気味で仕方なかったです。 w(゚ロ゚;w(゚ロ゚)w;゚ロ゚)w ・・・・ ・・・・・ あ、すみません どうでもいい話は置いておいて・・・ さて、今回は東海地方のとある住宅会社様に スポットを当て、会社の取り組みを発表していただく 会議の運営をしていました。 『なぜ売上が伸びているのか』 『なぜお客様が信頼して選ぶ会社なのか』 の秘密を「経営者的立場・仕事面・現場視察」といった観点で 2日間に渡って発表していただくんですよ(^0^) すごいでしょ♪♪ そして、全国の地域工務店様、 総勢50名を超える方々に お集まりいただきました! 発表いただく会社様も、地域のナンバーワンを 目指して頑張られている情熱のあふれる会社様でしたが、 参加する会社様たちも非常にモチベーションが高く、 ヤル気でパワフルな方々ばかりでした。 そんなヤル気オーラ溢れる会場にいると、 私たちも感化されて、それ以上に “素晴らしい会にするぞ!”と一生懸命に取り組みました。 さて、白熱の盛り上がりを見せたこの会ですが、 その中で非常に印象的だった社長様のお言葉を ちょっとだけ紹介しますね。 ■ 経営者の想いが、社員ひとりひとりに共感する理由 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━☆★ さて、この会社様のスゴイ!!ポイントの一つは 社長の想いが社員ひとりひとりにしっかりと 伝わっており、社長の想いに共感した人たちが 会社をしっかりと支えているところです。 会社経営に欠かせない経営計画書。 上層部だけの共有ではなく、社員ひとりひとりに渡し、 しっかりと内容を会社全体で共有しています。 そして社員ひとりひとりが“クレドカード”を持ち、 常に会社の経営理念を浸透させるべく、胸ポケット に入れて持ち歩いているそうです。 もちろん目指すべきところは、 エリアでナンバーワンになること。 それに向かって、着々と目標に向かって 前進している会社様です。 この会社が成長している理由は、 会社の利益ばかりに特化しているのではなく、 社員を大切にしているからだと思いました。 『工務店経営は特に、小規模だったら注文住宅を 年間10〜20棟くらいやれば満足かもしれない。 でも、私は違うんです。』 『会社の規模を大きくするのは、これからの未来を 背負っていく若い社員達が、活躍できる環境づくりを したいからです。そのために会社を大きくしたいのです。』 『私の想いに共感した人が、入社してくれています。 そのおかげで、弊社は成長しているのかもしれません。 そして、これからも私の想いに共感した社員がいれば 地域のみならず、この県内できっとナンバーワンに なれるでしょう。そういう目標を掲げているんです。』 という社長様のお言葉には、非常に心を打たれました。 経営者としての、どっしりとした心構えは 貫禄があり、そして自信に満ち溢れていました。 お客様の幸せを考えた会社経営も大切ですが、 同時に社員の幸せもバランスよく考えることが、 この会社が成長しつづけるひとつのポイントなのかな・・・ と思いました。 ■ 大人に許された最大の武器は・・・? ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━☆★ 私どもナックの仕事は、多くの悩みを持たれている 地場の住宅会社様の、経営のお手伝いをさせて いただいております。 その中でも成長している会社様というのは・・・ 素直に学んだことを真似しながら実践し、 自社の仕組みに落とし込んでいる会社様です。 少しずつ“真似”を取り入れていくと いつの間にか自分のモノに生まれ変わるのです。 今回お会いした社長様も、 『大人に許された最大の武器はカンニングです。 経営戦略を真似できるところから取り入れて、 弊社は規模を拡大してきました。』 と仰っていました。 本当にそうですよね。 自分や会社を成長させるためには すでに出来ている人を見て、真似をすることも ひとつの方法なのです(^0^)ノ 参考になりましたでしょうか? 私どもナックは、全力で工務店さんの成長に これからも支援していきたいと 思っております!!! では、また来週♪ ○●○●○●○●○ 工務店MBA 業界ニュース ●○●○●○●○● 今回のテーマ「最新リフォーム市場動向」(前編) ■消費増税後の新築減少はリフォームでカバー 今後、リフォーム市場の拡大余地が大きいことは、 既に一般的に知られるようになっています。 ただ今年、消費増税法案が成立したことにより、ユーザーの 動きとしては、「増税前に大きな買い物を済ませよう」 という気持ちから、新築に向かいやすくなるでしょう。 もちろんリフォームにも消費税は掛かります。 しかし消費税が今の倍になったら新築を諦めて、 自宅のリフォームや中古購入+リフォームを 選択するというユーザーも出てくるはずです。 その結果リフォームは、消費増税後も安定した 需要を期待できるというわけです。 今、リフォームがより注目を集めるのは、今後の 拡大見込みということはもちろんですが、消費 増税後の反動で新築が激減して売上が落ち 込むことを防ぐためのビジネスとも 言えるためです。 ■大手は1000億円突破の首位争い 増税の問題を別にしても、これからの社会は、 ストックを活かすことが重要になってきます。 大手ハウスメーカーは、ストック市場の将来性を見て、 かなり前からリフォーム事業には力を入れて来ました。 その結果、今では各社とも業績を支える柱の 一つにもなっていて、利益率では戸建事業を 上回るというところも出ています。 住宅メーカーの2011年度リフォーム売上高を 上位から並べると、以下の通りになります。 社名 売上高(一部推計) 住友不動産 1,040億円 (うち新築そっくりさん902億円) 積水ハウス 1,022億円 (うち積水ハウスリフォーム598億円) セキスイファミエス 888億円 (グループでは1,000億円) 大和ハウス 570億円 ミサワホーム 545億円 (グループ580億円) 住友林業ホームテック 489億円 パナホーム 435億円 旭化成リフォーム 385億円 三井不動産グループ 315億円 ここで注意する点としては、リフォームの売上を どこまで含むかという点に関して、企業によって バラツキがあるということです。 例えば上位の住友不動産は、新築そっくりさんと子会社の 住友不動産リフォーム、それにアフターサービスの 売上も含む金額です。 積水ハウスの売上高も、アフターを担当するカスタマー センターや賃貸のリフォームを含みます。 一方、積水化学工業のセキスイファミエスは、連結では ハッキリ出していますが、その他のグループ会社を 含めると1000億円程度はあると見られます。 また大和ハウスなどは純粋なリフォーム売上としての数字 となっていますが、他にホームセンターなどもあるため、 グループ全体ではもう少し多いかもしれません。 いずれにしても、上位メーカーは1000億円を突破してきました。 住友不動産、積水ハウス、積水化学は、3社とも ほぼ互角の三つ巴の体制と言えます。 勢いからすれば、今期のリフォーム売上高では、 積水ハウスが頭一つ飛び出しそうな勢いです。 潜在需要という点から見ても、積水ハウスは戸建 OB客だけでも2000億円規模のリフォームを 期待できるストックを持っています。 アパートやマンション、一般ストックも含めれば、まだまだ 拡大が見込めるということは間違いないでしょう。 どこのメーカーも着実に売上高を伸ばして来ていて、 更に人員を投下して、ますますのリフォーム事業 強化を狙っています。 このように一定規模の収益源になるような事業とする までには、やはり時間をかなり掛けています。 一朝一夕に利益を上げる事業とすることは難しいでしょう。 よってビルダーにとっても、利益を上げられる事業として 確立させるためには、早期にリフォーム事業に 取り掛かった方が良いということです。 消費増税まではもうあと1年半ですから、その前に、 ある程度ストックで稼げる体制を作っておきたいものです。 (情報提供:住宅産業研究所)