【工務店MBA】建築業界の最新ニュース(H24 09/10号)
MBA
2012.9.10
今回のテーマ:「二世帯住宅のトレンド」(後編) H24/9/10
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━【工務店MBA】建築業界の最新ニュース
発行:株式会社ナック
工務店MBA事務局
/www.home-builder.jp/
TEL:03-3343-3000
萩原 舞花
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━工務店MBA事務局
/www.home-builder.jp/
TEL:03-3343-3000
萩原 舞花
いつもご愛読ありがとうございます。 工務店MBA事務局の萩原です。 皆様にこのメルマガが届くころ、 私は飛騨高山付近を電車で駆け抜けています。 電車が揺れるので若干酔ってきました・・・ 隣の方のから揚げの香りでさらに酔いが 増してきました(笑) そんな中でも仕事の電話やメールが届きます。 で、電波がない・・・!! 頑張れソフトバンク!! さて、話は変わって・・・ 皆様食べましたか・・・!? 夏になるとツイツイ食べたくなる あのアイス・・・・! 「ガリガリ君 コーン・ポタージュ味」 ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~ というかこれは・・・アイスなのか!? コーン・ポタージュ味のアイスなんて、 とても奇抜で新しいチャレンジですよね。 スープを凍らせた・・・食べるスープ。 果たしてその気になるお味は・・・!? と言いたいところですが、このガリガリ君、 9月4日に販売したにも関わらず、あまり にも売れすぎて生産が追い付かないため、 その3日後には「販売休止」を発表しました。 そうです、手に入らないのです!!! 「販売中止」を表明してから、さらに消費者の 駆け込みは殺到!誰もがこの奇抜な味を求めて コンビニやスーパーなどに駆け込みました。 なんとも羨ましい話ですよね! しかしこのガリガリ君、テレビのニュースでも 放送していませんでしたし・・・一体どこから 爆発的に噂が広がったのでしょうか・・・。 そうです。 すべてはここから・・・ インターネット上の「口コミ」です。 ■ 口コミがカギを握る「バイラルマーケティング」 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━☆★ このコーンポタージュ味の情報の根源は、まずインター ネットのニュースからでした。その後みるみるうちに 消費者に広がり、ソーシャルネットワーク上 (ツイッタ―やフェイスブックなど)で広がり その噂は止まることなく全国的に広まりました。 普段ソーシャルネットワークを使わない方に とっては「何それ!?」という状況 だったようです。 そして販売後、実際に商品を購入した消費者が、 写真をソーシャルネットワーク上に投稿したり、 温めたら本物のコーンポタージュになるかも(!?) など、面白い投稿をインターネット上にアップし、 誰もが一度は「食べてみたい」商品に なったのです。 この口コミから商品やサービスを消費者に ローコストで発信させる方法を、 「バイラル・マーケティング」 といいます。 「バイラル(viral)」= 感染的な という意味で、まさに感染的に 商品の知名度を広げるという 意味に値します。 今回のガリガリ君の件に関しては、商品の 口コミが広がりすぎて、供給数よりも 需要数が上回り、販売中止という 結果を取らざる終えませんでした。 すべての消費者の手に届かないわけですから、 100%成功、とはいきませんでしたね。 しかし、この「口コミ」のパワーは すごいです。 ■ ガリガリ君から学ぶお客様の声の大切さとは? ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━☆★ 先日とある住宅会社様のお話しを伺ったところ、 “お客様のほとんどが紹介から” “見学会のお客様のほとんどがHPから” “会社案内は作らない、お客様はHPを見るから” という会社様がいらっしゃいました。 この住宅会社様で家づくりをされたお客様が 大変満足をされてお友達や知り合いに紹介を するだけでなく、この住宅会社様のホーム ページ上で、「施主の家づくり日記」の ブログも公開しているそうですよ。 会社に「良い」印象を持たせるために、 お施主様にご協力いただいている 会社様が最近多いかと思います。 実際に家づくりをされた先輩の声が載って いると、これから家を建てる人にとって は非常に参考になります。 「こんなところにこだわっています。」 「○○が大変でした。」 「○○には満足しています。」 「こんなところを工夫してみてください。」 などなど、最後にはこれから家づくりを する方へのアドバイスがあったら いい印象を与えますね。 お施主様にとっても、「我が家の幸せづくりを してくれてありがとうございます。」という 恩返しの気持ちもあったりするそうです。 お客様の声って、非常に大切ですよね。 ガリガリ君までのヒットは、我々の業界には ちょっと行き過ぎているかもしれませんが、 爆発的に会社をアピールするぞ!という 企業の心構えは、参考になると思います。 ぜひぜひ、「バイラルマーケテイング」を 参考にしてみてくださいね。 P.S. 私もこの流行に乗っかり、コーンポタージュ味を 賞味してみたんですが・・・味の感想は人それ ぞれかと思います。。。3分の1くらいしか 食べれませんでした。。。もしかするとまだ 手に入るかもしれませんので、是非チャレンジ してみてくださいね! では、今週はここまで! ○●○●○●○●○ 工務店MBA 業界ニュース ●○●○●○●○● 今回のテーマ「二世帯住宅のトレンド」(後編) ●二世帯パイオニアから2.5世帯住宅が登場 二世帯住宅を最初に商品化して、現在も大手メーカー の中で最も二世帯住宅に力を入れている のが旭化成ホームズです。 その化成が今年8月に発売したのが 「ヘーベルハウス2.5世帯住宅」です。 0.5は単身の子供(子世帯の兄弟姉妹)を想定しており、 親世帯+子世帯+単身の兄弟姉妹という変則的な 二世帯家族をターゲットにした商品です。 一見ピンと来ない家族構成ですが、旭化成が自社で 供給した二世帯住宅居住者の世帯類型を調査 したところ、親世帯に単身の子が同居している ケースが約2割ありました。 しかも、このうち単身の子の就業率は男性で89%、 女性で90%(フルタイムはいずれも84%)と高く、 パラサイト(寄生)シングルのイメージとは 異なり、ワーキングシングルとも言うべき 自立しているケースが大半を占めていました。 単身者と同居する家族の反応としては、 <親世帯・父>1.困った時助けてもらえる 2.家事が分担できる 3.子どもの教育によい <親世帯・母>1.困った時助けてもらえる 2.経済的にたよりになる 3.親世帯と子世帯の関係が円滑になる <子世帯・夫>1.困った時助けてもらえる 2.家事が分担できる 3.人間関係に気を使う <子世帯・妻>1.困った時助けてもらえる 2.人間関係に気を使う 3.世帯間の会話で気を使う 以上のようになっており、子世帯からは「気を使う」 という声もあるものの、総じて「困った時助けて もらえる」「家事が分担できる」と、同居を 評価する意見が多くなっています。 ●2.5世帯は姉妹の同居を想定し、プライバシーに配慮 旭化成が供給する二世帯住宅に同居している単身の 子の63%は女性であり、今回発売した2.5世帯住宅 も、単身の姉妹が同居しているケースを提案の モデルとしています。 主な提案としては、 1)自分空間の充実を提案 2)分離した日常生活空間の中に、交流できる工夫を提案 3)将来の家族増減への対応力を増す提案 以上の3つがあり、各世帯の日常生活を分離させる ことで同居によるストレスを和らげ、一緒に暮らす 上でのメリットを享受できるような プランになっています。 「自分空間の充実を提案」は、同居の姉妹の プライバシーを重視した提案です。 モデルプランでは、ウォークインクローゼットや、 パーソナルリビング、洗面化粧台を備えた仕様に なっており、食事・入浴以外の日常生活を 送ることが可能です。 親世帯のLDKを通らず直接部屋に入れる仕組みに なっており、生活リズムがずれても影響しない ように親世帯の部屋とは離れた場所とするなど、 単身の姉妹の快適さを追求しています。 各世帯と交流できる工夫としては、全員が集まる 大きなテーブルを置くことができるゆったり としたダイニングスペースや、単身の姉妹と 姪・甥が本やCDの貸し借りができるような 家族共有のライブラリーなどを提案。 コミュニケーションの機会を増やせる 仕組みを取り入れています。 2.5世帯住宅は、子供の誕生や成長によって 新たな個室が必要になるケース、また 親世帯の死亡や兄弟姉妹の独立といった ケースなど、家族構成の変化が非常に起き やすい居住形態と言えます。 「将来の家族増減への対応力を増す提案」は、 このような状況を想定した提案になっています。 例えば、同居の姉妹のパーソナルスペースを将来どちらの 世帯にも転用できるように、両世帯からアクセスできる 設計にして、将来の可変性を高め、世代を超えて 住み継ぐことが可能になっています。 現在パラサイトシングルと呼ばれるように、単身者は あまり良いイメージを持たれていません。 しかし、目立ったニュースを取り上げるだけでも、消費税 増税や電気料金値上げ、年金受給開始年齢の引き上げなど、 日々の生活の負担が増すニュースが舞い込んできています。 出費を抑えるために2.5世帯、あるいは3.5世帯といった 家族形態を取っていくのが今後のトレンドとなる 可能性は決して低くありません。 そのニーズをいち早く捉えに行った2.5世帯住宅は、 今後の住宅市場の動向を占う 注目すべき商品だと言えます。 (情報提供:住宅産業研究所)