【工務店MBA】建築業界の最新ニュース(H23 9/20号)
MBA
2011.9.20
今回のテーマ:「2011年 住宅新商品トレンド」その2/全4回 H23/9/20
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━【工務店MBA】建築業界の最新ニュース
発行:株式会社ナック
工務店MBA事務局
/www.home-builder.jp/
TEL:03-3343-3000
中條 達也
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中條 達也
社員「社長、社長、できました!」 社長「なんだ?!早いな〜。 30分しか経ってないぞ〜」 社員「見学会準備ですよね。 30分もあれば十分ですよ!」 社長「見学会は、お客さんとの出会いの場だからな。 しっかりとお出迎えできる状態にしとかないとな」 社員「もちろんです!僕に任せてください」 社長「じゃ、ちょっと現場を見てくるか〜」 社員「え?何を見に行くんですか?」 社長「見学会の準備だけど・・・ん???」 社員「僕の準備ができたんですよ〜。 現場には何もないですけど・・・」 社長「おまえ、心の準備してたのか!?」 「・・・・・。」 ●こんにちわ、中條です。 今回は、現場見学会に向けての 下準備について お話したいと思います。 (^0^) 皆さんは現場見学会をする前、 どんな準備をしますか? ・チラシ広告を撒く。 ・DMを送る。 ・現場の掃除をする。 ・POPを並べる。 ・のぼりを立てる。 ・身だしなみを整える。 ・家具を搬入する。 ・気合を入れる。 ・雑貨を並べる ・アンケート用紙をコピーする。 ・社内ツールを並べる。 ・子供向けのおかしを買っとく。 などなど まだまだ、たくさんのやることがありそうです。 初めて見学会を行なう時、 大抵の方は、一日作業になると思います。 「見学会の前日は、徹夜したよ!」 そういう方も珍しくないでしょう。 何度も繰り返し準備を行なうと、慣れてきますよね。 ベテランの方は、約1時間で完了! (^O^) ベテランさんはともかく、 大変な作業には違いないです。 ●見学会の目的は? 今日の本題としては、もう少し細かなところのお話を ご紹介します。 (@O@) それは、 見学会にお客さんが来場するための 【理由】は何なのか? ということです。 「お客さんは、なぜこの見学会に来てくれたのか?」 言い換えると、 「○○という理由で、この会社の見学会に来てみました!」 このように、お客さんに言ってもらうために、 ○○に当てはまる理由を、しっかりと把握しておきましょう、 という事です。 皆さんは、 来場されたお客さんに、理由を聞いていますか? (?o?) 聞いてみると・・・たくさんの発見があるかもしれません。 来場いただいたお客さんに質問をする事で、 あなたの会社がどのように見られているか? 何を期待されているか? 何に興味があるのか? 解るかもしれません。 (&_&) 例えば、 ・チラシに載っている内容に興味が湧いたから (どこの内容だっけ?) ・DMに載っていた施主と境遇が似てるから (2世帯の内容ですか?) ・のぼりを見かけたから (この辺りはよく通るんですか?) ・評判を耳にして、一度見学に来たかったから (どんな評判だろう?教えてよ〜) ・こちらの会社は、△△が得意みたいなので (△△が好きなの?) ・赤い屋根の施工写真が載っていたのが気になって (あのデザインのどういったところが好き?) ・社長さんがかっこいいから (あなたで100人目ですよ〜) こんな答えが返ってきたら、 話はどんどん盛り上がるのではないでしょうか? 《※( )の中は受け答えの事例です。》 話が盛り上がることで、 更にお客さんと親密になって、 その後のやり取りがスムーズになります。 やり取りがスムーズになることで、 ヒアリングもしやすくなりますよね。 (^_^) 見学会に来場した理由を、 できるだけ多く集めて準備しておくことで、 次回からの集客原稿のヒントにつながりますし、 さらには、見学会に来場したお客さんとのやり取りも スムーズに進めることができますから。 集客が多い人も、これから増やしていきたい、という人も、 しっかりと理由を聞いてみましょうね。 ●段取り八分!ーーー(当日は二分?) では、お客さんが、来場するための【理由】を どうやってコチラが準備すれば良いでしょうか? お客さんがわかりやすい【理由】としては、 「うちの会社は、これだけスゴイんです!」 ということをお客さんに伝えられれば最高です。 そのためには、 第三者からの評価をアピールすることが効果的です。 準備としては、 ・お客様の声を事前に集める ・自分の会社がメディア(新聞、雑誌等)に掲載された(した)素材を集める など、第三者の評価を、 事前に準備をしておく必要があります。 他にも、 第三者からの評価として、例えば、 「工務店経営で賞を受賞している」 とか、何かで表彰されたということも アピール材料になります。 表彰されたその証拠を、 チラシに載せたり、POPで用意したり、 お客さんが目にするところで、アピールすると 効果的です。 (^0^) お客さんと話のやり取りで、 たくさんの話題が出ると、印象も良くなるはずです。 更には、あなたの会社が権威のある会社なら、 他社との差別化にもなります。 もしかしたら次回の見学会で、 「こちらの見学会に来たのは、 《工務店の受賞式》の写真が印象にあったからです!」 そんなお客さんが現れるかもしれませんよね? (^_^) ●特別なフェスティバル 来月にフェスティバル(大会)があります。 この大会は全ての方が対象ではないのですが、 全国の工務店さんが集まる大きな会です。 こちらの大会では、参加され、 コンクールにエントリーをいただいた方全員に、 もれなく授与式を行ないます。 何がもらえるかは、当日のお楽しみですが、 お客さんに強烈アピールできる事、まちがいなし!! (^0^)/ ▼詳しくはこちらをクリック↓↓▼ http://f.msgs.jp/r/c.do?53_7lo_fnP_bir (このページは現存しません) 今後、いろいろな内容で、 より多くの工務店さんが参加できるよう ご案内をして行きますので、 対象になった方はお見逃しなく! 地域のNo.1で、 がんばりましょう! (^_^) ○●○●○●○●○ 工務店MBA 業界ニュース ●○●○●○●○● 今回のテーマ「2011年 住宅新商品トレンド」その2/全4回 ■次世代住宅に欠かせない「パッシブ省エネ」 今年はLCCM(ライフサイクルカーボンマイナス)住宅や スマートハウスが登場し、創エネ設備やHEMS (ホーム・エネルギー・マネジメント・システム)などの 先進設備を搭載した住宅が次々に発売されました。 各社とも、先進技術とパッシブ省エネ (自然の光や風、水や緑をうまく活用する設計の工夫) を組み合わせて、大幅な節電を実現しています。 難しい先進技術よりも、単純な原理で自然の力を利用する パッシブ省エネを強調した方が、消費者には節電の効果が 伝わりやすく、イメージ的にも訴求力がありそうです。 実際、業界で初めてLCCM住宅を商品化したD社は、 「住宅は生態系の一部のような存在になるべき」と考え、 「木を植えるように、家をつくる」というコンセプトで、 この商品を開発しました。 LCCM住宅とは、創エネ・省エネによってCO2を大幅に削減することで、 建築→居住→解体・廃棄という住宅のライフサイクルを通して、 CO2収支をマイナス(削減量>排出量)にする住宅のことです。 D社の商品では、太陽エネルギーを最大限に活用し、 かつ省エネルギー効率を高めるための建物形状を採用。 屋根形状は、南面に広い面積を確保できる 「棟ずらし」の切妻屋根とすることで、 太陽光発電システムの発電効率を向上しています。 また、建物南側に大開口および深い軒や庇、 吹抜けなどを設けて季節や時間ごとの日射を コントロールできる設計としました。 こうした設計の工夫に加え、太陽光と太陽熱を同時に 有効活用できる「カスケードソーラーシステム」や、 電気エネルギーを効率的に利用できる 「ヒートポンプ式輻射パネルルーバー冷暖房システム」 といった最新技術も搭載し、エネルギー自給率147%、 年間CO2収支▲1.3tを実現しました。 上記の「カスケードソーラーシステム」は、 太陽光発電システムと、外部に逃げていた 太陽熱を回収して冬場の暖房熱源などに利用する 集熱システムを一体化した装置です。 最新技術で自然の力を高度に活用するシステムと言えます。 また、「ヒートポンプ式輻射パネルルーバー冷暖房システム」は、 ヒートポンプでパネルルーバーに冷温水を通し、その輻射熱で 室温をコントロールする装置です。 輻射方式のため、夏場はマイルド房と除湿、 冬場は芯から温まるような暖房を可能にします。 自然の力を最大限に活用する技術は、D社以外にも、 多くの企業でアピールされています。 太陽の光や熱を遮断しながら風を通す外付けブラインドや、 様々な方向から吹く風を袖壁やサッシの開閉方向によって 屋内に取り入れるウィンドキャッチャーなどは、 多くの商品に採用されています。 更に高度なものとしては、高効率反射鋼鈑のダクトを通して 自然光を室内や地下空間等の採光として使う技術や、 1年を通して温度が安定している地中熱を空調に利用する 地中熱エアコンなどが挙げられます。 在来木造FCのE社では、この地中熱エアコンと 太陽光発電を標準装備した商品を、今年4月に発売しています。 ■ロボット搭載住宅も登場「スマートハウス」 今年、奇しくも発生した電力不足により 注目を浴びているのが「スマートハウス」です。 4月には、省エネ・創エネでアドバンテージを持つF社が、 HEMSを標準搭載した商品を発売しました。 発売キャンペーンとして、9月末までに太陽光発電住宅を 契約した全邸に、無料でHEMSを提供しています。 HEMSの基本的な役割は、エネルギーの需給状況を 一元管理して「見える化」し、それを制御することで 効率的な省エネ生活を支援するというものです。 F社のHEMSの最大の特徴は、この装置を設置した 全住宅をネットワーク化できる点。 外部のデータセンターに邸別のエネルギー需給状況の 詳細データを蓄積して管理します。 このデータを基に、入居者に対して省エネ診断 (光熱費コンサルティング)等のサービスを 提供していくわけです。 クラウド型ソフトのため、機能やサービスを随時、 手軽に更新できる点も特徴と言えます。 将来的には、省エネ診断以外のサービス提供や、家電、 蓄電池等との連携を図った制御システムを構築していくとのこと。 同社のHEMSを導入した顧客を対象に、国内最大規模の エネルギーコンサルティングWebサービスを開始し、 毎年1万件以上の会員獲得を見込んでいるそうです。 独自の技術開発力でコアなファンを獲得している 鉄骨メーカーG社からは、家庭用ロボットを搭載した スマートハウスが発売されました。 このロボットは、「賢い家族」というコンセプトで、 IT技術への親近感を演出する目的で開発されました。 音声認識機能を搭載しており、 会話による機器操作や制御が可能となります。 パソコンや携帯電話からも、このロボットや家電等の操作 (エアコン、お風呂のお湯張り、玄関等の施錠)ができ、 入居者の快適な暮らしをサポートします。 F社やG社のようなコンサルティングサービスや 制御機能を搭載したHEMSは、まだ多くありません。 しかし、発電量や部屋ごとのエネルギー使用状況を 見える化するモニタリングシステムは、 多くのメーカーや住宅FCで導入が進んでいます。 もはや、創エネ住宅の必須アイテムとなりつつあります。 (情報提供:住宅産業研究所)