【工務店MBA】建築業界の最新ニュース(H23 6/27号)
MBA
2011.6.27
今回のテーマ:「大増税はビジネスチャンス!?」前編 H23/6/27
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━【工務店MBA】建築業界の最新ニュース
発行:株式会社ナック
工務店MBA事務局
/www.home-builder.jp/
TEL:03-3343-3000
中條 達也
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中條 達也
ジリリリリーーーーン! ジリリリリーーーーン! 「はい、もしもし〜。」 「グッドサービス工務店です!」 「あーーーーー、こんにちわ!」 「これは、お得意先の家持さん!」 「いつも、ご贔屓いただき、ありがとうございます!」 (^0^) 「今日はどうされましたか?」 「なるほど、この前に言われていたキッチンのリフォームですね。」 「わかりました。今日の午後に伺って、詳細部分をご提案致しますね。」 「ん?」 「この前の見積書をお持ちすれば良いんですね?」 「あと?」 「業者さんも指定ですか?」 「お風呂を工事した会社の担当者が良いんですか?」 (@0@) 「解りました!」 「それらを踏まえて、伺いますので〜!」 「では、後ほど。」 「いつも、ありがとうございます〜。」 (^^;) チンッ!! 前に出した見積もり・・・・ どこにやったかな??? あと、お風呂のリフォームやったのは、いつだったけ? どこの業者にいくらで、発注したんだろ? 経理の奥さんが居ないと 分からないな〜〜〜。(ーー;) お得意先の家持さんとこに、 今から書類を捜して 間に合うかな? (>_<) ●こんにちわ、中條です。 今日は、社内の管理についてお話したいと思います。 皆さんの会社では、どのように工事の管理を行なっていますか? 皆さんの会社では、どのようにお客さんの管理を行なっていますか? わたしが聞いた会社さんでは、 80%以上の方が、エクセルで管理をしていました。 (一部の方は、アナログ式でノートに記載されていました。) 大半の方が表計算のソフトをアレンジして、 利用されているんですね。 見積書などの書類に関しては、 ファイルに綴じるという方が、ほとんどでした。 また営業上で必要となってくる、 ニュースレターなどのタックラベルは、 年賀状ソフトを使用している方なんかもいました。 では、いったい どんな管理がベストなのでしょうか? 皆さんのお話を伺っていて重要視されているのは、 1.見やすい 2.使いやすい 3.引き出しやすい という事!このように言う方が多かったですね。 (^_^) ●そもそも、なぜ?管理が必要なの??? まずは、そこを理解しなくてはならないでしょうね。 (^0^) 冒頭の電話の内容は、 急いでいるお客さんのリフォーム依頼の対応です。 皆さんのところに、冒頭のお客さんのような 問い合わせがあったとしたら、 もちろん、即対応ができますよね?! いかがですか? 冒頭では、ちょっと極端な困った一例を出しましたが、 家持邸のリフォームでは、以下のことを すぐに把握できれば、即対応ができると思います。 ・○○年度の△△月××日に? ・どこの業者に工事を依頼したのか? ・いくらの見積もりを提出したのか? ・その時の材料のメーカーと品番は? ・仕入れは?掛け率は?納期は? ・職人さんは誰が対応してくれたのか? ・更に追加工事を含めて 請求書は、いつ、誰に、いくらで出したのか? ・その後の点検はどうしたのか? etc 工事ひとつに関しても、 これだけの事が管理する必要が出てきます。 これを怠ってしまっていたり、 バラバラに管理を行なっていると、 冒頭のグッドサービス工務店さんみたいになっちゃいます。 しかも、このグッドサービス工務店の社長さんは、 奥さんが居ないと、更にチンプンカンプンになっていますね。 (^^;) 自社のお得意さんや紹介のお客さんの工事内容や、 状況はいつも把握しておきたいものです。 完璧に把握した上で、 対応するのが、サービス業ですからね。 (^0^) ●他業界は、管理に90%の力を入れている! この管理というのは、 工事関係だけではなく・・・。 お客さんの管理についても同様です。 ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~ 例えば、OB客さんの管理では、 ・いつ ・どこで ・だれが ・何を ・どのように ・どうした ・その時の内容は? 全てを把握できるような管理ができているのが、 理想です。 たくさん集客を行い、 毎年、何棟もの受注を取り、 お引渡しを行なっていると・・・・ 積もり積もれば、 たくさんのお客さんとその内容を 管理&運営をしなければなりません。 どう利用するのか?というのは言うまでもないですよね。 サービス業として考えれば、これらの情報を活かすも殺すも 自社の利用の仕方次第というものです。 また、OBのお客さんだけでなく、 追客中のお客さん管理についても同じです。(^_^) ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~ 見学会などのイベントや紹介も含めて、 たくさんの新規のお客さんと出会います。 せっかく自社に興味を持っていただいたお客さんに対して、 その後、どうアプローチするか? 社長さん自身が、営業を一人でやっていれば、 お客さんのことを理解をされているのでしょうけれど・・・。 もし、営業マンや工務のスタッフにも対応してもらっている場合は、 何かあった時のトラブル回避のため、いつ誰が見ても把握できるように 管理をしていおいた方が良いでしょう。 実際に、お客様管理を徹底的に実践している会社の社長は、 自社の実績を振り返り、 「顧客管理は売上に直結する重要な手段だ!」 ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~ と言い切っているほどです。 というのも、 【お客様情報の件数】×【接触回数】=【売上】 この方程式が表しているとおり、この会社では、 この管理(お客様情報)を徹底し、どれだけのお客様情報を 管理できるかによって、売上の伸びが大きく変わるから、だそうです。 ●自社の将来を考えて、今から行なうことは? 地場の工務店さんは、地域に住む人たちの味方です。 お客様満足のために、時には住宅に関すること以外の話でも お客さんに真剣に向き合い、親身になって対応します。 このような、お客さんに対する姿勢は 地域密着の工務店さんだからこそできる、 とても大事なことであり、強みでもありますよね。 この工務店の強みを、さらに強固なものにするために、 今から行った方が良いこととは? 『まずは情報を整理しましょう!』 ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~ お客様情報や工事情報などをすぐに把握できるように 環境の整備もしていきましょうね! 情報をしっかりと管理し、把握することで、 お客さんの反応もきっと変わってくるはずです。 「しっかりと、そこまで覚えてくれているんだ!」 「ここの会社で良かった!」 こんな声がたくさん増えてきますよ(^_^) がんばりましょうね! (^O^) ≪今月のご案内≫ 先週、本メルマガでも紹介をした ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~ スキルアップ研修の詳細はコチラ↓↓↓ ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~ ◆7月7日『紹介とリピート受注の獲得法』 http://www.nac-consul.com/onji_semi2.html (このページは現存しません) ◆7月8日『訪問しないで売れる営業に変わる方法』 http://www.nac-consul.com/kikuhara.html (このページは現存しません) ○●○●○●○●○ 工務店MBA 業界ニュース ●○●○●○●○● 今回のテーマ「大増税はビジネスチャンス!?」前編 ■消費税は10%に? これから日本ではあらゆる税金が 上がっていくと言われています。 大増税時代の到来です。 まだ確定しているものはありませんが、今の流れからして、 方向性としては増税へと進んで行くでしょう。 その中でもまず大きく住宅市場を左右しそうなのが、 「消費税」です。 5%から10%までは上げられると言われています。 これに関しては、住宅生産団体連合会が、 「住宅は消費財ではないため、消費税の導入は適用しないで欲しい」 といったような提案を出しているようです。 しかし現在も消費税は5%掛かっていますから、 なかなか例外は認められないかもしれません。 そうなると現実的に、近い将来5%上乗せ という時代がやってくることになります。 ■増税前の駆け込みと反動はどうなる? 前回3%から5%に引き上げられたのは、 1997年の4月。阪神大震災の約2年後でした。 その影響もあって駆け込み需要が大量に発生します。 3%から5%への引き上げでも、 住宅にとっては大きいわけです。 2000万円の住宅ならば40万円も違ってきます。 消費税引き上げ前の駆け込み需要の結果、1996年度の住宅着工数は、 バブル後でのピークを迎えることになりました。 震災のあった95年度着工148.5万戸から、 96年度は163万戸と1割ほど伸ばしたわけです。 駆け込みの後は反動が付きもので、その翌年の 97年度は134万戸まで減少します。 そして98年度以降は110〜120万戸台が続きます。 そして07〜08年度は100万戸強、09〜10年度は 80万戸台と徐々に減少してきていることは、周知の通りです。 では今回消費税が5%から10%に引き上げられたら、 住宅市場の動向はどうなるでしょうか。 段階的に引き上げられるという議論もありますが、 確かにその方が良いかと思われます。 一気に上げられると瞬間風速で住宅着工は 急増することが予想されます。 しかし、その反動はそれ以上に大きいかもしれないことを、 覚悟しておかなければなりません。 100万戸を回復した後、70万戸割れまで 急落することもありえます。 段階的に引き上げられた場合、一気に需要が 減速することはなくなります。 ただそれでも10%まで上がった後は、 市場が停滞することもあるでしょう。 いずれにしても、需要急減が起きた場合でも 持ちこたえられる経営体力を温存しておく必要があります。 住宅会社にとって、消費税アップは ある意味ではチャンスでもあります。 政策の変化によって新たな顧客を掴める可能性も 生まれますし、税率アップ前には消費者の住宅取得意欲が 旺盛になることには違いありません。 この時期にいかに強い会社になっておくかは、 大増税時代を生き抜くための重要なポイントになると思われます。 (情報提供:住宅産業研究所)