【工務店MBA】建築業界の最新ニュース(H23 6/13号)
MBA
2011.6.13
今回のテーマ:「同居・隣居・近居、新しい2世帯提案」前編 H23/6/13
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━【工務店MBA】建築業界の最新ニュース
発行:株式会社ナック
工務店MBA事務局
/www.home-builder.jp/
TEL:03-3343-3000
中條 達也
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中條 達也
事務「社長!質問なんですけど。」 社長「めずらしいねぇ(^^)」 「何だい?」 事務「あの〜、【雪が解けると○○になる】」 「社長なら、ここに何を入れますか?」 社長「ん〜(@_@;)???」 「昼間は、暑いから雪の話か〜良い話題だね〜。」 事務「コメントなんていらないから 早く、答えてください!」 社長「あ〜?!」 「え〜っとーーーー」 「雪が解けると、水だよ!」 「当然、そうだよな。当たりだよね?」 事務「やっぱりぃ!」 「社長には、もう相談しません。」 社長「なんだよ?!」 「なんか違うの?」 事務「今、広告を作っているんですが、社長からは センスを感じないんで、他の人に相談します。」 社長「意味がわからないぞ〜!」(>_<) ●こんにちわ、中條です。 前回は、お客様のおもてなしについて お話させて頂きました。 今回は、【なぞなぞ思考】についてお話したいと思います。 前回と少しつながる内容かと思います。 (^0^) 以前、誰もが知っている大きな会社&偉い方の話を聞いてきました。 難しいお話もたくさんありましたので、 私の頭に残った部分は、ごく僅かなんですが(^^;) それがこのセリフ、 「世の中の98%の会社は、商品の良さをアピールする!」 ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~ でした。 当然だよ〜。とその時は思ったんですけど・・・ ここで出ました!なぞなぞ思考! まだ続きがありました。 「それをやっている限り、決してあなたの会社の商品は売れません!」 ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~ 「えっーーーーーー」/(@_@)/ それを聞いて、思わず!!! 「なにーーーーーー!?」 っと叫びそうになりました。 良いものを安く提供している工務店からすると、 大問題の発言です! 果たして、この偉い方が言いたいことは何なんでしょう? みなさんは、もうおわかりですよね。 つまり、ここでの「なぞなぞ思考」は、 商品の良さをアピールするのではなく、 商品を使うことで、どんなメリットがあるのかを ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~ アピールしなきゃいけない、ということを 言いたかったんですね。 何だか、こじつけのようで、屁理屈をこねるな! と言われそうですが、「何で?どういうこと?」と 興味を引かれたのは、わたしだけではないはず。。。 ●これからは、なぞなぞ思考で行きますか! さて、冒頭にある会話で、事務さんは何を求めていたんでしょうね? 社長が答えた「水!」って当たり前の返事だと思います。 参考までに、 ここの会社で、社長の奥さんは 「雪が解けると、春になる!」と答えました。 パートのお姉さんは、 「雪が解けると、いよいよおばさんになる!」 と元気に答えられていました。(^^;) あなただったら、なんて答えますか? この回答ですが、 「水!」と考えた方は素直です。 ストレートですね。 「春!」と考えた方は頭の良い方です。 良い感性の持ち主ですね。 「おばさん!」と考えた方は粋な方です。 おそらく〜ずけずけとモノを言える方ですよね。 (^0^) 「△△!」(それ以外の回答の方は、ちょっと分かりませんが・・・) これらの答え方には特徴があります。 その方の感性が、この答えに表れます。 ひとつの質問に対して、感性で物事を考えると とてもユーモアのある回答が出てきます。 ●柔軟な発想でお客さんを引きつけましょう ちなみに、一番多い回答は、水だそうです。 「春」と答えられる感性は、子供の感性に近く、 そのような発想力は、ビジネスでとても重要です。 「水」と頭に思い浮かんでも、もっと他に答えはないか?と、 頭を柔軟にして考えることで、どんどん発想力が磨かれます。 (^0^) 言いたいことは同じでも、言い回しを変えたり、 違う表現をしたり、どういう言葉を選ぶと、お客さんが 興味を持ってもらえるかなど、頭を柔らかくして 考えるトレーニングも大切ですよね。 あなたの身近なところで 見学会のPOPや毎月送るニュースレターなど お客さんに見てもらうモノや読んでもらう内容が 目の前にあると思います。 柔軟な発想で、いろいろな角度から、物事を捉えられるようになると、 より工夫が出て、今まで以上にお客さんとの距離が 縮まるかもしれませんね。 良いアイデアや言葉が浮かんだら、 こっそり教えてくださいね。 (^_^) では、今週はこのへんで。 ≪今までの住宅提案に『プラスα』スキルアップ研修のご案内≫ 開催日が迫ってきました。 ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~ デザインを強化するならコチラ↓↓↓ ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~ ◆6月16日『ライティングコーディネート研修』 http://f.msgs.jp/r/c.do?3E_7lo_flw_bir ◆6月20日『手書きスケッチパース研修』 http://f.msgs.jp/r/c.do?3D_7lo_flw_bir ○●○●○●○●○ 工務店MBA 業界ニュース ●○●○●○●○● 今回のテーマ「同居・隣居・近居〜新しい2世帯提案」前編 ■持家に住む世帯の14%が2世帯同居 親世帯と子世帯が1つの家に暮らす、いわゆる2世帯同居は、 住宅会社にとって重要なお客様であると同時に、通常の 核家族世帯などと比較して、攻略が難しいお客様でもあります。 「重要」という理由は、まず建築費が単世帯住宅に 比較して大きくなることが多いということがあります。 それだけでなく、比較的裕福な層が多く、アパート建築など その後の受注に結び付く可能性もあります。 難しさという面では、まず間取りなどプラン提案があります。 親世帯と子世帯の仲のよさの度合い応じて、 共有部分が中心か、プライベート部分が中心かなど、 事前に把握してプランニングしなければなりません。 それと同時に、決定権をどちらが持っているかの見極めや、 両世帯の意見が合わない場合の調整といったことも必要になります。 では現実に2世帯同居は、どの程度あるのでしょうか。 総務省の「住宅・土地統計調査」によりますと、 持家居住世帯の14.2%です。(平成20年時点) ただし、母数となる持家居住世帯には、子供のいない世帯や、 まだ子供が未成年などの世帯が含まれています。 別世帯となっている、子供がいる世帯に対する比率でみると、 25.7%と4分の1を占めます。 2世帯同居というと、地方をイメージされる方が 多いと思いますが、実際地域によってかなり差があります。 地価が高く、敷地面積も小さい大都市圏は、 同居比率が低くなる傾向にあります。 【2世帯同居比率】 ・東北 36.4% ・北関東 32.2% ・首都圏 21.0% ・東海 30.7% ・近畿 21.3% ・九州 20.4% ただし、上を見るとお分かりのように、地方でも九州は 首都圏より2世帯同居比率が低くなっています。 山陽地区や四国も、九州同様20%台前半です。 文化や生活習慣の違いも関係しているようで、 東高西低と言えます。 ただ言えることは、地価の高い首都圏や近畿でも、 子世帯のある親の5人に1人は、 子世帯と同居しているということです。 データ的な裏付けはありませんが、住宅を建てる世帯に限ると、 もっと比率が高くなると思われます。 実際ハウスメーカーで最も2世帯住宅比率の高いA社は、 22年度販売棟数の21%(子世帯のいない若年層を含む)に達しています。 最近は、ハウスメーカーによる2世帯住宅新商品の投入が相次ぎ、 住まい方提案もこれまでと違ったものが登場してきています。 最近のトレンドを押さえておく必要があります。 ■今後注目する必要がある「隠れ2世帯」 いわゆる2世帯同居ではありませんが、 最近住宅業界でも注目されているのが、 いわゆる隣居・近居です。 一見単世帯ですが、すぐ隣や近所に住んでいて、 孫の面倒を見たり週末ごとに一緒に食事をするなど、 実質的には2世帯同居に近く、「隠れ2世帯」 とも呼べるものです。 当然家づくりや決定権者も、単世帯と異なってきます。 この隠れ2世帯は、2世帯同居とは対照的に、 大都市部で多いことが特徴です。 <隣居> <近居> <合計> ・東北 4.3% 8.9% 13.2% ・首都圏 10.4% 10.7% 21.1% ・北陸 6.8% 8.8% 15.6% ・近畿 10.0% 12.5% 22.5% ・九州 9.3% 13.2% 22.5% ・全国 8.7% 11.5% 20.2% ここで言う隣居とは同一敷地内や徒歩5分以内、 近居とはいつも使っている交通手段で15分以内に 両世帯がある場合を言います。 これを見ると、隣居は特に都市部に多いことが分かります。 敷地などの関係で同居はできない、あるいはしたくないが、 近所に住んで助け合ったり楽しんだりしたい、というのが 都市部のニーズと思われます。 2世帯同居は、統計的には減少する傾向にありますが、 隣居・近居は増えています。 あるハウスメーカーの調査によると、同居より 近居を望むユーザーが過半数を占めるといいます。 しかも同居を望まないのは、かつては子世帯が多かったのですが、 今では親世帯の方が多いということです。 近居も、新しい2世帯のあり方として見る必要があります。 (情報提供:住宅産業研究所)