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【工務店MBA】建築業界の最新ニュース(H23 3/22号)

MBA
2011.3.22

今回のテーマ:「女性の心を掴む商品と接客」前編                H23/3/22

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【工務店MBA】建築業界の最新ニュース
発行:株式会社ナック
工務店MBA事務局
/www.home-builder.jp/
TEL:03-3343-3000
中條 達也
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こんにちわ中條です。

いつもお世話になっております。



東日本大震災で犠牲となられた方々のご冥福を

お祈りいたしますとともに、被害にあわれた皆様に心より

お見舞いを申し上げ、一日も早い復興を祈念いたします。



震災から11日が経ち、被災地のライフラインが

一部復旧してきたニュースを聞く一方で、

まだまだ私たちの想像を絶する生活を強いられている

大勢の方がいらっしゃいます。



そんな中、心打たれるエピソードがございましたので

この機会をお借りして、少しご紹介したいと思います。



〜ある外国人の方のお話〜


あるスーパーで、地震が起きた後、

商品が散乱して、ひどい状況の中、

落ちているものを律儀に拾い、そして、

列に黙って並んでお金を払って買い物をする。


また、ある電車の中で、運転再開した直後で

社内が非常に混んでいる状況で、

妊婦に席を譲るお年寄り。


この光景を見て外国人は絶句したそうです。



〜ある駅のホームにて〜


駅員さんに

「昨日、一生懸命電車を走らせてくれてありがとう」

って行っている小さい子供がいました。

駅員さんは泣いていました。



〜あるコンビニ店にて〜


子供がお菓子を持ってレジに並んでいたけれど、

順番が近くなり、レジを見て考え込み、

レジ横にあった募金箱にお金を入れて、

お菓子を棚に戻して出て行きました。


店員さんがその子供の背中に向けてかけた、

ありがとうございます、という声が震えてました。 



今回ご紹介した以外にも、数多くの

「今の自分にできること」

についてのエピソードが日本だけでなく

海外からも語られています。



今回、被害に直接合わなかった方も、

自分に何ができるかをしっかり考え行動しています。



私は東京ですが、今何ができるかを検討し、

募金や節電くらいしかできない力のなさを感じております。

しかし、今後もできる限りの事をしていきたいと考えています。



各々が、自分にできるベストを尽くして行くことが大切だと思います。



まだまだ大変な時期が続くかと思いますが、

力を合わせて乗り越えていきましょう。



これから大切な家族や友人を守り

大変な思いをしていらっしゃる被災者を守り、

自分たちのお客様も守らなくてはなりません。



大変なときではありますが、

力を合わせて、頑張りたいと思います。



来週から、通常通りのメルマガを配信していきます。



私たちにしかできないことで

1日も早い復興を目指し、がんばっていきましょう。





○●○●○●○●○ 工務店MBA 業界ニュース ●○●○●○●○●



今回のテーマ「女性の心を掴む商品と販売手法」 前編



◆「主婦」ではなく「女性」をターゲットに


住宅購入における女性の決定権の強さは、

読者のみなさんも実感していることと思います。



そのため住宅業界では、「主婦に選ばれる家」

という点を重視し、ここ数年は家事軽減や育児支援といった

プラン・設備の開発に注力してきました。



大手メーカーのみならず、地域ビルダーでも主婦向けの

提案が充実した住宅が増え、もはや差別化ポイント

と言うよりも、住宅の「デフォルト」という状況です。



今は、家事軽減や育児支援によって生まれる

「ゆとり」部分で、どんな付加価値を提案するか

ということに、注目が集まってきています。



そこで重要になるのは、「主婦」の役割軽減ではなく、

「女心」に訴えかけるような提案や接客です。



具体的に言えば、「美容」「おしゃれ」「自分の時間」

に関する提案ということになります。



◆女性が求める「ちょっとした贅沢」


世の中の多くの女性は、「いくつになっても美しく、若々しく」

という気持ちを共有しています。



仕事や家事、育児に追われる日々の暮らしの中で、

「家に居ながらにして若さと美しさを保つことができれば」

と願う女性は少なくないはずです。



実際、家庭用の美容機器や健康機器、高級化粧品や

サプリメントには、ヒット商品がたくさんあります。



大手メーカーのA社では、住宅業界で初となる

高級スキンケアブランドとのコラボレーションにより、

機能性と快適性を追求した女性のための住空間を開発しました。



一般的な住宅では、寝室の一角に置いたドレッサーや

洗面化粧室で行うメイクやスキンケアを、

専用の空間で行うことを提案した商品です。



男性にとっての書斎や趣味室に匹敵する、

「女性のための専用空間」と言えます。



適度な閉鎖性「おこもり感」を演出するため、

ほかのスペースからのアプローチをS字に設計し、

天井高を低めに設定します。



白を基調とした内装に、ソファやラグなどのインテリアを

トータルでコーディネートしているところも、

女性にアピールするポイントです。



もちろん、メイクやスキンケアのための空間ですから、

自然光に近い明りを再現した照明や、肌色を正確に映す鏡、

細かいメイク道具が効率的に収まる引き出し、

手洗い水栓等々を備えたメイクカウンターが、

この空間の主役となります。



また、スキンケアアイテムについては、あえて収納せずに、

取り出しやすい所に並べるという提案で、

「スキンケアに手を抜かない」という意識付けにまで

配慮されています。



この商品のwebサイトには、人気女性作家が手掛ける、

40代女性を主人公とした小説が掲載され、twitterとも

連動して認知を図るなど、ユニークなPRが展開されています。



上記A社の提案は、スペース的にゆとりのある世帯へ

向けたものですが、一般的な住宅にも必ずある設備で

「美容」をアピールすることも可能です。



住設メーカーのB社が販売する浴槽は、

高濃度の酸素を含んだ微細気泡をお湯の中に

放出する機能を備えています。



これには、微細な泡がもたらす快適感、

湯冷めしにくいという効果に加え、

お肌の角質の潤いを長時間保つという

美容効果があるということです。



そのほかのオプションとして、足の裏から背中までを

やさしく刺激する「さすり水流」や、美髪効果もある

超微細ミストサウナなども提案しています。



こちらの商品でも、美容・健康雑誌とのコラボレーションや、

タレントなどの女性著名人を起用したPRが行われています。



C社が昨年発売した商品では、

「小さくてもよいから自分の場所が欲しい」

という女性の要望に応え、趣味のものを飾ったり、

ちょっとした休憩にも利用できる空間を、

キッチン脇に設けました。



また、玄関横には「シューズクローク」を設置。

シューズクロークと連続した「多機能試着室」には、

ミニドレッサーや収納棚をしつらえ、

女性がおしゃれを楽しむ空間としました。



エクステリアも、香りのよいハーブと石畳で演出する

アプローチや、勝手口近くで果実・野菜を育てる

キッチンガーデン等々を提案しています。



以上紹介した提案に共通するキーワードと言えるのが

「ちょっとした贅沢」です。



家事、育児、仕事と活躍の場を広げる現代の奥様の多くは、

「女性として、ちょっとくらい贅沢したい」という願望を

抱えているのではないでしょうか。



その願望に共感を示し、住空間の中で実現できれば、

「女心」をグッと掴めるはずです。





(情報提供:住宅産業研究所)

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