【工務店MBA】建築業界の最新ニュース(H23 1/12号)
MBA
2011.1.12
今回のテーマ:「2011年、住宅業界はどうなるか?」 前編 H23/1/12
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━【工務店MBA】建築業界の最新ニュース
発行:株式会社ナック
工務店MBA事務局
/www.home-builder.jp/
TEL:03-3343-3000
中條 達也
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中條 達也
新年あけましておめでとうございます! 「新年早々ですが・・・」 のご案内が皆様のところへ届いていたと思いますが・・・ ●お世話になります。はじめまして!ナックの中條です。 (^_^) 新年がスタートし、私からのご案内も本日からスタート。 私が後任となりました中條達也(なかじょうたつや)です。 本当に、不慣れな状態での挨拶に大変恐縮です。(-_-) 何かと気軽にお話ができる相手として、 認めていただければ良いなぁ〜と思っています。 工務店の皆様が喜んでもらえる・・・ 工務店の皆様こそが稼いでもらえる・・・ そんなサービスを提供する! このような意図がMBAにはあって、 私は正直に言うと、メルマガを楽しく読んでいる側でした。 (*_*) 年明けより、急遽、私が書く側になりなさい! と言われたときには、 「喜んで、お引き受けいたします!」 なんて言うわけないですよね??? う〜〜〜〜〜ん(-_-;) メルマガはいいけど・・・ 書いたことないし・・・ う〜〜〜〜〜ん(-_-;) という検討期間も、実は無いまま・・・ 決定事項! という結論がはじめから出ていたのでした。 (^_^) ●今後、この工務店MBAメルマガをどうしたいのか? もちろん、この工務店MBAには、 2008年からスタートし、その後ずーーーーーっと人気で 愛されて来たわけですから。 その想いと熱意を冷ますことなく、継承し、 マラソンの聖火のようにつながないとダメですよね。(^^) 今回の件で中には、私(中條)に何ができるんだろう と思う人もいるでしょうし、 今後、工務店MBAはどんな方向性になるの? と思う人もいるかもしれません。 でも、ご安心下さい。 自分で言うのもなんですが、私もコンサルタントとして、 それなりの実績を積んできた人間です。 日下部とはちょっとジャンルが異なりますが、 私が得意する分野を軸に、この工務店MBAで 皆様の工務店経営に役立つ情報をお届けいたします! とはいえ、私にどんな実績があって、どんな情報があるのか は気になるところだと思いますので、 次回! 私の自己紹介を兼ねて、私の実績と、今後ご提供していく情報に ついてお話していきたいと思います。 とにかく、何がどこまで出来るか?!挑戦挑戦!!! なんてカッコイイ事は言えませんが、 よろしくお願いします。 (^_^) ○●○●○●○●○ 工務店MBA 業界ニュース ●○●○●○●○● 今回のテーマ「2011年、住宅業界はどうなるか?」 前編 ■2010年を振り返る〜いろいろあった10大ニュース 住宅業界の2010年はどんな年だったでしょうか。 前年の2009年が悪すぎたこともあって、 市場は回復傾向に向かったかと思います。 大手ハウスメーカーもビルダーも、 業績が上向いたところが多かったようです。 昨年の住宅業界は一体どんなことがあったでしょうか。 10大ニュースを挙げるとすると、こんなことがあった年でした。 1)政府支援策効果もあり、住宅市場が回復基調へ 2)住宅版エコポイント、太陽光発電の補助金など、 エコ関連の後押し効果あり 〜リフォーム市場牽引にも一役買う 3)住宅着工回復基調へ 〜特にマンションは急回復、即日完売物件多数 4)大手ハウスメーカー増収増益企業続出 5)大手ローコストビルダーが絶好調 〜総展出展、ブランディングなどの効果あり 6)パワービルダー急回復 〜収益力では10%レベルの利益率まで上昇 7)中古再生などストック事業が本格化 〜リノベーション物件も好評 8)大手ハウスメーカーの木造住宅強化が進む 〜低価格も同時に進む 9)海外進出企業が増加 〜中国、米国、豪州などへ大手が進出 10)スマートハウス実証実験が相次ぐ 〜各社主導権争奪戦 比較的良いニュースが多かったと 言えるのではないでしょうか。 数年前には不動産大不況もあって、 多くの住宅業者がバタバタと倒産しました。 それに比べると大型倒産というのも ほとんどありませんでしたし、 悪いニュースの方が少なかったように思います。 企業のモチベーションも各社高まったのではないか という印象です。 引き続き2011年も、ウサギのように跳ね上がると期待します。 エコポイントなどは引き続き実施され、特別に悪い材料もないので、 2010年並みの水準で推移するのではないかと思います。 ■大手ハウスメーカーの競争力が変わる?〜スマートハウスと海外市場 2011年から大きく変わって来るのは、スマートハウスです。 スマートハウスは昨年末にも取り上げましたが、 創エネして蓄電する次世代の省エネ住宅です。 また、省エネを「見える化」することで、 住まい手のエコ意識も、より高めることが出来ます。 これは工務店にとっては少し遠い存在に感じるかもしれません。 まだ黎明期ですから、今年から徐々に出始めるといったレベルです。 しかし将来を見据えた場合、スマートハウスの普及は 次世代型自動車と共に進んでいくでしょう。 つまり日産自動車が発売したリーフなどのような電気自動車、 またプラグイン・ハイブリッド車など、蓄電池機能を持った自動車が これから普及していくと、スマートハウスの役割が重要になってきます。 住宅業界は、このスマートハウスを境に、 次のステージへ進み始めているといっても良いでしょう。 今や住宅開発において、従来のように 住宅会社の技術のみで行っていくことは、 難しくなってきています。 スマートハウスには、あらゆる産業の技術の融合が必要と なってきているので、異業種との連携がカギとなってきます。 そうなると業界の勢力図も多少変わって来るかもしれません。 自動車、電機等の大企業系列の住宅メーカーが優位になります。 例えばT社は、住宅と車の両輪で、次世代へ向けての開発を 進めて行けるという強みがあります。 電機系のP社も、グループ内で技術開発を行っており、 住宅と家電の一体化という面で、差別化できる商品開発が 可能になってきます。 その他の大手ハウスメーカーは、 自動車や電機などの大企業バックがいない分、 異業種との連携を強めて、独自の開発を行っています。 多角化を進めるD社は子会社にて、 リチウムイオン電池の開発を行い、 既に2010年6月には、国内初となる 家庭用リチウムイオン電池付き住宅展示場を オープンしています。 最大手S社も、大手通信会社やゲーム制作会社などと共に、 計12社が参加する「スマート・ネットワークプロジェクト」を 立ち上げて研究開発を推進しています。 昨年、横浜でAPECが開催された際には、 みなとみらい地区において、 実証実験フィールドを公開しました。 他にも、木造大手メーカーが、 大手自動車メーカーN社の電気自動車に搭載される リチウムイオン電池を住宅用蓄電池として活用し、 将来的な二次利用も視野に入れているなど、 活発な動きが見られます。 もう一つ、新たな市場として本格化しそうなのが、海外市場です。 2010年からにわかに積極化が始まっていますが、 縮小へ向かっている国内市場から、いよいよ 海外へ本格的に打って出ようという方向性です。 これも資金力のある大手メーカーが中心ですが、 D社などは既に中国のマンションで実績を上げています。 最大手S社も、豪州、米国からロシア、中国、サウジアラビアまで、 進出の話が出ています。 どこまで本格的に進出していくかは不明なところもありますが、 とにかく海外志向が強まっていることは確かです。 東南アジアなどの新興国も今後、住宅市場の拡大が見込まれます。 海外が第二の市場として定着してくる可能性もあるわけです。 (情報提供:住宅産業研究所)