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【工務店MBA】建築業界の最新ニュース(H21 8/18号)

MBA
2009.8.18

今回のテーマ:長期優良住宅へのビルダー・工務店の対応〜前編 09年08月18日

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【工務店MBA】建築業界の最新ニュース
発行:株式会社ナック
工務店MBA事務局
/www.home-builder.jp/
TEL:03-3343-3000
日下部 興靖
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”エコバック” が流行し

”エコカー” が売れまくり、

”エコ住宅” が売れはじめている。



●お世話になります。ナックの日下部です。


昨日までお盆休みで、今日から出社しました!


今、エコ商品が売れていますよね。



家電を買うときも、エコポイントがもらえるような
「グリーン家電製品」
が売れているようですし、


建築に関して言えば、文部科学省の「スクール・ニューディール」構想で、
国庫補助に必要な予算として、約4千9百億円が計上されています。

http://www.mext.go.jp/b_menu/houdou/21/06/attach/1270335.htm
(文部科学省のサイト)

教育を司る文部科学省が、学校の耐震やエコ化(ソーラーなど)の
”建築工事”の予算を取っている! ということです。


そして、

「すべての地方公共団体において、学校耐震化、エコ化、ICT(情報通信技術)化に
取り組んでいただくようお願いいたします。」

と「文部科学大臣」の名前でWEBサイトに掲載されています。





これによって、どうなるか?



●日下部の予想!


1.子供たちの学校が、耐震・エコ化される!
           ↓
2.子供の親が耐震・エコ化に感心を持つ!
           ↓
3.自宅の耐震・エコ化に興味を持つ!
           ↓
4.新築時には耐震住宅orエコ住宅が欲しくなる!
           

という流れになって、じわじわとエコ住宅ブームになって
いくんでしょうね・・・。

耐震ではゼネコンさんが儲かるかもしれませんね!


恐らく、リフォーム会社さんも、このブームに乗っかり、
耐震リフォーム・エコリフォームを切り口に営業を
かけるようになるので、エコ住宅という切り口を持って
いなかれば、相手にしてくれないお客様も出てくるでしょう。


ここ数ヶ月で、「エコ住宅」と検索する人も急増していて、
既にブームが始まっている感があります。



●このブームに乗るべきかどうか?


もし、私が工務店を経営していれば、間違いなく
エコ住宅に取り組みます。

お客様が興味・関心のあるもので、行政が支援している
ような施策であれば、間違いなく安定して需要が増えると
思うからです。


今まで、営業の切り口として、集客商品としてブームに乗った
住宅商品を持ち、最終的に売れるのは普通の家でもいいという
考え方がありましたが、エコ住宅で集めたお客様は高確率
でエコ住宅を契約できるのです。


某ビルダーでは、エコ住宅を売りまくっていますし、
お客様も断る理由がないような提案をする方法があるからです。


ソーラーもだいぶ安くなっているし、

エコバック・エコカー・エコ家電がこれだけ売れている
市場を見ていると、エコ住宅はやるべきだと思うのです。


車のメーカーのホンダ・トヨタも、エコカーを売りまくっています。
ビルダーでも、エコ住宅を売りまくっています。


ブームから、当たり前になったとき、エコ住宅についての
知識や経験がなければ、完全に市場(お客様)からシャットアウト
されてしまうかもしれません。


エコ住宅・・・やるべきです!
(^_^)


あなたは、どんなエコ住宅に取り組みますか?
^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^


追伸 

ちなみに、「エコ住宅」と検索してマイホーム大学に
アクセスしてくれるお客様が非常に多いです。

マイホーム大学に登録している工務店さんは、
テーマを選ぶ際に「エコ住宅」をチェックしておくと、
資料請求が増えるかもしれませんよ!



○●○●○●○●○ 工務店MBA 業界ニュース ●○●○●○●○●



今週のテーマ「長期優良住宅へのビルダー・工務店の対応」前編



最近の住宅市場で最も注目されているテーマの一つが長期優良住宅です。

今年6月4日からは「長期優良住宅の普及の促進に関する法律」が
施行され、申請の受付が始まっています。昨年からはそれに先駆けて、
「長期優良住宅先導的モデル事業」の採択が行われました。

先導的モデルに採択された事業件数は、

・平成20年度第1回(平成20年4月11日〜)応募:603件 採択:40件
・平成20年度第2回(平成20年8月1日〜) 応募:325件 採択:48件
・平成21年度第1回(平成21年2月4日〜) 応募:311件 採択:75件

でした。


今年の第2回募集受付期間は7月15日〜8月25日、すでに募集が
始まっています。初回は様子見やダメモトで応募した業者も多く、
回を重ねるごとに応募件数が減り、逆に採択件数は増えています。

採用事例を見ると、メーカーだけでなく、年間数十棟クラスの
地域ビルダーや工務店の事業モデルも採択されています。

ビルダーが採択された実例を見ていきましょう。



●長野県A社

A社は長野で年間25棟を手掛ける工務店です。

元々、外断熱とハイブリッド換気を組み合わせた独自システム
による高耐久住宅で、三世代住み続けられる家としてアピール
していました。

先導モデル提案にあたって、小屋裏に熱交換器を置き、床下・
壁の裏を通って熱交換を行う独自の換気システムを特許申請
しました。外断熱のため躯体の外に断熱・気密層があり、
内装の改装がしやすいことなども評価されました。

提案内容で独特なところは、業者が足繁く通って維持管理を
するのではなく、所有者参加型の維持管理とした点です。

居住者が自分で点検をしやすいように床下の高さを70cmにして、
主要点検部位に30年分の記録タグを設置しました。記録タグは
荷札のような形式で、点検するごとにミシン目を切り離して、
点検をしたかどうかを目視で簡単に確認できるようにしてあります。

A社では社員7名でプロジェクトチームを作り、週2〜3回の
打ち合わせをしたそうです。このプロジェクトを通して社員が
一丸となり、自社の強みを社員全員が改めて確認できたことも、
先導モデルにチャレンジしたことで得られた成果です。



●埼玉県B社

B社は年間50〜60棟の住宅と、マンション請負や店舗などの一般建築
も手掛ける地域ビルダーです。事業規模はそれほど大きくないビルダ
ーですが、2年連続で先導モデルに採択されました。

採択のポイントは、県産材を柱・土台・大引などの主要構造部分に
採用している点です。地元の木材協同組合と提携し、産直で仕入れる
体制を作り上げています。現在では木材1本ごとにヤング係数を
刻印するほど、管理を徹底しています。

また、引き渡しから30年以上にわたって、時系列ごとに予測される
劣化部位、必要なメンテナンス、想定される経費、自社と施主と
どちらがするのか、などをマニュアル化した維持管理計画書を
付けたことも評価の要因になりました。

先導モデルに採択されるような事業は一朝一夕にできることではなく、
元々の商品性能の評価が高かったり、アフター管理にしっかり
取り組んでいるビルダーが選ばれています。

一般のビルダー・工務店には少しハードルが高いかもしれません。

しかし、採択事業の中には、すぐに自社でも活かせるような
取り組みのヒントもあります。採択事業と自社の取り組みを
改めて比較してみましょう。

(情報提供:株式会社 住宅産業研究所)

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