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【工務店MBA】建築業界の最新ニュース(H21 6/22号)

MBA
2009.6.22

今回のテーマ:住宅着工総括〜伸びている市場はどこか? 前編 09年06月22日

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 【工務店MBA】建築業界の最新ニュース
発行:株式会社ナック
工務店MBA事務局
/www.home-builder.jp/
TEL:03-3343-3000
日下部 興靖
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【予告】 3日後の25日です!
^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^


3日後の25日に、「資料請求ツールパック」の

発売が始まります。
(^_^)


まずは、ご予約いただいた方から、優先的にご案内します。

ご予約いただいた方にだけ、25日に【号外】メールをお送りします。



また、「資料請求ツールパック」の

”追加予約の100セット分”

もご用意しました。


前回の予約が120セットくらいだったと思うので、

残り80セット分だけ予約を受け付けます。

https://f.msgs.jp/webapp/form/11701_bir_83/
(こちらのサービスは終了しております。)

まだの人はお急ぎ下さい。




●お世話になります。ナックの日下部です。


今日は、なぜマイホーム大学をつくったのか・・・

についてお話します。





「工務店の家づくりの魅力をエンドユーザーに伝えたい!」

「私の身につけたWEBマーケティングのスキルを工務店のため使いたい!」


私は、そんな想いで”マイホーム大学”をつくりました。



マイホーム大学を作るにあたり、社内でも

”賛成派”と”反対派”

に分かれて、議論しました。



大手のポータルサイトは数百人、
中小のポータルサイトでも数十人、
ポータルサイトはどこも多くの人数で運営しています。


しかし、私が
「ポータルサイトをつくりたい」
と言ったとき、私一人しかいませんでした。



たった一人でも、

「工務店の家づくりの魅力をエンドユーザーに伝えたい!」

「私の身につけたWEBマーケティングのスキルを工務店のため使いたい!」

という想いを貫こうとしました。



私は、何度もなんども提案書を書き直し、
これでもか〜、これでもか〜、と提案し続けました。


そして・・・
あきらめずに何度もアタックして、OKをもらいました。
うれしかったです(^_^)



しかし、問題はここからでした。
システム開発費用が数千万円規模でかかります。


私が1人で全てはできないので、2名を増員してもらい
ましたが・・・


・WEBマーケティングのスキルはド素人

・文章を書くのも苦手

・セールスも不得意


という状態の2人でした。


この2人とポータルサイト運営をたった3人で始めるには
とても充分な戦力ではありませんでした。




そこで、私は真っ先に「2人を育てよう」と思いました。
私が彼らに行なった研修や指導は・・・


・なぜ、この仕事をしなければならないのか理解してもらうための、
 マインドマップ作成と、自分自身のマインドセットする方法を教え・・・


・27時間不眠不休で1つのレターを書く、文章力強化の研修・・・


・私の考えるWEBマーケティング戦略のレクチャーを頻繁に行い・・・


・PPC広告の運用を任せ、反響数などの数字を集計し、
 レポートを提出してもらい、毎日毎日アドバイスをする・・・


・それぞれ、担当するメルマガを立ち上げ、週一で本気のライティングを
 してもらう実践トレーニング・・・


それ以外にも、勉強になると思うことは何でも伝えて実践してもらい、
それについて3人で検証し、だめな部分を改善する・・・


と言った、地味で目立たないコツコツとした単純作業と、
まだ経験したことのない新しいことへのチャレンジをしました。




彼らのスキルが何とか戦力になるころ、マイホーム大学の
システム開発が終わり、デザインも出来てきました。

マイホーム大学をOPENする日付だけ決めていたので、
「とりあえず、これで行こう!」という段階でのスタートでした。


でも、これは失敗しました。


登録してくれる工務店さんの数も、思ったより増えず、
数百万円の広告費を使っているのに、エンドユーザーからの
資料請求もそんなに入りませんでした。


正直、もう何をどうしていいかわからない・・・
苦しくてこの場から逃げ出したい・・・

そんな日々を送っていました。
(>_<)



しかし・・・
既に数千万円の投資をしてしまっているので、後には引けません。


私はもう一度「何が悪いのか!?」について、徹底的に
調べました。


・ホームページのデザインが悪いのか?
・お客様の導線が間違っているのか?
・登録している工務店が少ないのか?
・広告の出し方が悪いのか?

まだまだ調べました。

・そもそもニーズがないのか?
・競合分析は充分だったか?
・工務店がネットに興味がないのか?
・エンドユーザーが本当に求めているものとは?


そして、マイホーム大学のホームページ上の
改善点を全部洗い出し、その段階でできる事を
全て修正することにしました。

もちろん、さらに数百万円の投資がかかります。
しかし、何とかこの案を承認してもらわなければなりません。



私は、直属の上司や周囲の説得するために、提案書を
何度も作り変えました。

何度も会議にかけて、何とか事業部内には認めてもらった・・・
そんなとき、社長(ナックの社長)に直訴できるチャンスが
巡ってきました。



マイホーム大学の改善案など、しっかりと資料にまとめて
その場に臨みました。私はちょっと緊張していました。

「計画通りに行かないなら、撤退しろ!」

と言われるかも知れないからです。


ドキドキ・・・

ドキドキ・・・

手に汗握りながら、プレゼンをしました。



私のプレゼンをひと通り聞いてから、社長は私に対し・・・

”カミナリに打たれるほどの衝撃的なアドバイス”
^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^
をしてくれました。


社長は・・・
撤退どころか、マイホーム大学を応援してくれている・・・
と実感しました。
v(^_^)v


そのアドバイスを受けて、そのことを実践したところ・・・

工務店の月間登録数が11.7倍になり、3ヶ月で2400社の
登録社数になりました。
(^_^)


そして、エンドユーザーを集め、資料請求してもらうための、
準備も整い、少しずつ資料請求数が増えてきてました。


これが、今までのマイホーム大学の立ち上げの苦労話です。
しかし・・・


●今後のマイホーム大学の戦略


実は・・・

全くのド素人だった2人は、
私と一緒に”苦労&プレッシャーの荒波”を
かいくぐったお陰か、相当な戦力に育ちました。

いや、相当な戦力という言い方だと、語弊がありますね。


私の右腕・左腕というレベルではなく、
私と同等かそれ以上かもしれません。
(^_^)


そこで・・・

次に皆さんに知っておいてもらいたい事があります。
それは、私がマイホーム大学を今後どのようにしていくか・・・
ということです。


「皆さんにとってどんなメリットが提供できるのか?!」


それを、今日はほんの少しだけお教えします。

7月から大々的にキャンペーンを行ないます。
7月から秋商戦に向けて、エンドユーザーを獲得するために、
新しい広告媒体を次から次へと試していきます。

さらに10月には、誰もが知っている「あの場所」に広告を
出そうと思っています。


10月には・・・2人の力を借りて・・・

「工務店業界に激震を走らせる!」

ことができるかどうかわかりませんが、
とてもインパクトの強いキャンペーンをスタート
しようと思っています。

詳細はまだ内緒です。
(ライバルがマネしたら困るので)


これから数日中に、7月からのキャンペーン内容をまとめた
資料をつくります。そして、皆さんに読んでもらえるように
しようと思います。

恐らく、25日には公開できると思います。
ご期待下さい!!!
(^O^)v



○●○●○●○●○ 工務店MBA 業界ニュース ●○●○●○●○●



今週のテーマ「住宅着工総括〜伸びている市場はどこか?」前編



1.予想以上に落ち込んだ20年度住宅着工

建築基準法改正の影響で平成19年度の着工が2割近く落ち込んだため、
20年度はV字回復が期待されていました。

しかし、世界不況に引きずられる形で下半期以降の着工が減少し、
終わってみれば103.9万戸、前年から0.3%増と、ほぼ横ばいの結果でした。


下記の通り、項目別に見れば、持家と戸建分譲(建売住宅)は
19年度を下回っています。

さらに18年度と比較した場合、増加したのは戸建賃貸のみ。

その戸建賃貸を含む低層賃貸が▲2.4%にとどまったほかは、
軒並み2桁のマイナスとなっています。


◆平成20年度住宅着工概要(戸、%)

                  20年度着工数  19年度比増減  18年度比増減
            全体  1,039,180     0.3          ▲19.1 
            持家  310,664      ▲0.4          ▲12.7 
        戸建分譲  106,619      ▲12.0         ▲23.0
中高層マンション  162,435        4.1          ▲32.3 
その他の分譲住宅  3,626        ▲33.7         ▲10.3 
        低層賃貸  289,737        4.5          ▲2.4 
 (うち戸建賃貸) 8,426          2.4            3.2 
      中高層賃貸  166,099        1.4          ▲33.6 



2.市場規模も床面積も縮小する持家


持家の着工数は31.1万戸、19年度からの増減率は▲0.4%と横ばい。

しかし10月以降の月別着工数は、
<▲4.3、▲11.7、▲7.3、▲10.8、▲9.9、▲13.1>と
6か月連続で前年を下回りました。


新年度に入った21年4月の着工数は、前年比▲15.8%と、
さらにマイナス幅が広がっています。


県別に見ると、19年度を上回ったのは下記の
上位5県を含む18県。

18年度との比較では、最高でも熊本の▲5.5%と
全県でマイナス。

全国平均では▲12.7%と2桁の減少となりました。

下位ランキングの注目点は、大分、岡山、長野。

この3県では19年度よりも減少幅が拡大しており、
消費マインドの冷え込みがうかがわれます。


◆持家着工増減率上位(%)     
  県名  19年→20年(18年→19年)    県名  18年→20年  
  沖縄  16.6      (▲31.6)        熊本  ▲5.5      
  山形  12.1      (▲23.4)        宮崎  ▲6.1     
  東京  10.1      (▲18.4)        愛知  ▲7.3     
神奈川   3.8      (▲13.1)        千葉  ▲7.9    
  兵庫   3.7      (▲12.9)        埼玉  ▲8.1      


◆持家着工増減率下位(%)
  県名  19年→20年(18年→19年)    県名 18年→20年
  大分   ▲8.3    ( ▲3.4)        秋田  ▲21.8
  島根   ▲9.7    (▲12.0)        鳥取  ▲22.0 
  岡山  ▲10.1    ( ▲6.0)        青森  ▲24.1 
  鳥取  ▲10.9    (▲12.4)        高知  ▲24.6 
  長野  ▲15.5    (▲11.5)        長野  ▲25.2




年々縮小傾向にある持家の床面積は20年度も更に縮小し、
全国平均で130.2平米となりました。

19年度からは1.4平米、18年度からは3.1平米、
10年前の平成10年度からは8.8平米の縮小です。

下に示した通り、上位県でも下位県でも、
床面積は軒並み縮小しています。


上位県ほど縮小幅が大きく、首位の山形県では18年度から
8.1平米もの縮小となりました。

長期的に縮小が続いている要因は、
小人数の家族が増えているためと考えられます。


しかし近年の急速な縮小の要因は、建築予算や値ごろ感の低下、
それに伴い大手メーカーやビルダーが低価格のコンパクト住宅を
多く発売したことにあると推測されます。


◆持家平均床面積上位(平米)
      20年度   19年度   18年度              
山形   152.3    154.6    160.4 
富山   149.6    152.8    152.4 
福井   149.5    152.5    155.0 
新潟   143.3    146.4    149.9 
秋田   142.2    141.4    145.1 

◆持家平均床面積下位(平米)
       20年度   19年度   18年度
  東京  124.2    125.4    126.6
  高知  121.1    127.8    127.6
神奈川  120.2    119.5    121.1
  京都  120.1    122.2    122.5
鹿児島  119.8    120.2    121.6


次に工法別の持家着工動向を見てみましょう。


全国平均のプレハブシェアは19年度18.2%から20年度17.8%と、
0.4ポイントの縮小。

下記の通り、首位の岡山県でも0.4ポイントの縮小となりました。

2位以下の愛知、山口、奈良でもシェアが縮小しており、
大手メーカーのシェア拡大が頭打ち状態であることを示しています。

一方、在来木造は69.2%から69.4%と、
0.2ポイント拡大しました。

プレハブとは正反対に、上位4県でシェアが拡大しています。

今のところ、在来木造シェアが80%を超える県は、
木造志向の強い日本海側と、木材の産地である
九州地方に集中しています。

しかし、最近は国産材使用による森林活性化やCO2削減に
注目が集まっており、他の地域でのシェアアップの余地も
十分にあります。


実際、47都道府県中33県と殆どの県で、19年度より
在来木造のシェアが上昇しました。

特に愛知や東京といった、従来シェアの低かった
都市部でも上昇している点は注目に値します。


◆持家のプレハブシェア上位(%)
      20年度   19年度   18年度
岡山    29.4     29.8     29.6   
愛知    26.8     27.1     27.0 
山口    24.1     24.9     28.4 
奈良    23.3     25.9     27.2 
滋賀    23.3     22.9     21.7 

◆持家の在来木造シェア上位(%)
      20年度   19年度   18年度
島根    90.0     89.8     89.5
石川    86.7     85.2     85.1 
新潟    86.6     85.3     85.6 
富山    86.1     84.6     84.1 
宮崎    85.4     88.1     88.3 

(情報提供:株式会社 住宅産業研究所)

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