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【工務店MBA】建築業界の最新ニュース(H21 3/9号)

MBA
2009.3.9

今回のテーマ:ニッチを狙え!〜戸建賃貸住宅  前編  09年03月09日

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 【工務店MBA】建築業界の最新ニュース
発行:株式会社ナック
工務店MBA事務局
/www.home-builder.jp/
TEL:03-3343-3000
日下部 興靖
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本当に感謝です!



●お世話になります。ナックの日下部です。


家が売れない!
もう、リフォームで食いつなぐしかない!
金融機関が建築業者に融資をしない!


そんな暗いニュースが蔓延していますね・・・(T_T)

新聞を見ていても、暗いニュースばかりなので、
新聞の定期購読をやめようかと真剣に考えています。


しかし、明るいニュースもあります。


これは自慢ですが・・・

マイホーム大学に登録している工務店さんに、
エンドユーザーからの問合わせが増えています。

ありがたい話です。



きっと、登録してくれている工務店さんたちが、
写真を入れ替えたり、コメント文章を書き換えたりと、
ページをどんどん良くしてくれているからですね!

情報が多ければ多いほど、問合わせが入る
ようですね〜。


最近、ページの修正をする工務店さんが増えていて、
そのチェックだけでも相当な作業量になってきています。

3月末か4月上旬には、マイホーム大学もリニューアルを
行い、もっと問合わせが入るようにしていきます!!



●もう一つ感謝!!

最近私が「戸建賃貸」に興味を持っており、騒いでいるのが
聞こえたのか、住宅産業研究所さんが「戸建賃貸」についての
原稿を送ってくれました。

2回に渡って特集を組みます。

住宅産業研究所さんは、建築業界に特化した調査会社さん
なのですが、色々な情報を持っていますね〜。

本当に、引き出しがいくつあるかわかりません(^_^)


●予告です!!

本当は、本日お送りしようと思ったのですが、
間に合う気がしないので・・・

「住宅営業を強化するネタ」
^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^

を水曜日に【号外】でお送りしますね!

これは、全てのメルマガ読者に読んでもらいたい
内容なので、是非11日の水曜日をお楽しみに!!



○●○●○●○●○ 工務店MBA 業界ニュース ●○●○●○●○●


テーマ「ニッチを狙え!〜戸建賃貸」



1.戸建賃貸で土地活用!

住宅の中で最も戸数を多く供給しているのは
貸家だということを知っていますか? 

今、住宅着工数は年間100万戸程度ですが、
その4割以上が貸家です。

そのうち、いわゆるアパートと呼ばれるのは、
1棟4戸とか6戸という、いわゆる共同建の
集合住宅といったものになります。

しかし、共同住宅には騒音問題や近隣とのトラブル等、
何かとデメリットもあり、同じ貸家でも戸建に
住みたいという入居者は、多いと思われます。

そして、戸建賃貸なら「貸家なのに広い家に住める」
という点が、何よりの魅力です。


オーナー側から見ると、もちろん共同建にしか
向かない土地もあります。

活用したい土地の立地がいい場合、地価の高いエリア
の場合には、戸建ではもったいなく、上に積み重ねて
高い建物を建てた方が効率がいいのは
言うまでもありません。


しかしその一方で、そういうアパートには向かない土地
(狭い敷地、駅から遠い敷地等)もたくさんあります。

そうした敷地を有効に活用しようということもあって、
今、戸建賃貸が注目されているのです。

戸建賃貸は、入居者、オーナー、そして施工会社に
とっても、それぞれにメリットがあります。

そのメリットを具体的に見てみましょう。



2.戸建賃貸は供給が少なく希少価値あり


戸建賃貸は、確かにニッチな市場です。

年間に何十万戸も建つなど、あまり大量に
供給できる市場ではありません。

先ほど述べたように、土地の活用法として、
アパートの方が効率が良い場合が多いからです。


そういったこともあって、2007年度の国交省の
住宅着工統計では、貸家約44万戸のうちの
16万4000戸が中高層の賃貸住宅。

残り27万7000戸が低層賃貸住宅という内訳でした。

この低層貸家の大半は、共同建のいわゆる
アパートで18万3000戸。

そして、最近増えている重層タイプやメゾネット
といった長屋建が8万5000戸。

戸建貸家は、8200戸程度しかありませんでした。

貸家に占めるシェアは2%程度です。

しかも、ここ10年ほどの推移では、やや減少傾向にあります。


しかし、前年度と比べると、2007年度は貸家全体が
落ち込みを見せた中で、戸建貸家は僅かながらに
増加しているのです。

こうしたこともあって、このニッチな市場が、実は
結構需要があるのではないか、と言われているのです。

それは、供給が少ないわりにニーズは高いということで、
つまり需給バランスが整っていないということです。


次にストックを比較してみましょう。

建て方別で比較してみると、5年前の住宅・土地統計調査では、
共同貸家が1400万戸、戸建貸家が200万戸。

最近になってから人気が出てきた長屋貸家は、
100万戸に満たないストックでした。

ここ数年のメゾネットや重層タイプの人気で、
今はもう少し長屋が増えていると思われます。


上記の内訳を見ると、意外と戸建貸家のストックが
多いことが分かります。

それは、昔は戸建貸家が多かったためで、
築年数別に見てみると、それが分かります。

約200万戸あるとされる戸建貸家のストックのうち、

・築30年以上の物件が、55〜60%
・1990年以降に建てられた平成築物件は、約20%
・その中間の1980年代くらいに建てられた物件が25%程度

つまり、ほとんどが老朽化した物件ということになります。

しかも住み心地のいい新しい物件はほとんど空きがない
ということも事実です。

このように、需要に対して供給が少ないということが、
「市場の拡大見込みがある」と言われるポイントとなっています。


戸建賃貸等を展開するH社が
インターネットから拾い出した、
主要都市の貸家の供給状況によると、

アパート系が72.6%、
マンション系が24.6%、
戸建賃貸は2.7%

にしかなりません。


国交省が行った国民の意識調査によれば、
戸建派が圧倒的に多く、望ましい住居形態については、
8割が戸建と回答しています。

でも戸建の貸家は探しても出てこないし、
新しい戸建物件に住みたくても供給がない
というのが現状です。

つまり、オーナー側から見れば、新しくて品質の良い
戸建物件なら、入居者は確保しやすいということが言えます。

(情報提供:株式会社 住宅産業研究所)

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