2008年 春の住宅新商品:前編
MBA
2008.5.13
今回のテーマ:2008年 春の住宅新商品:前編 2008年4月28日
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【工務店MBA】建築業界の最新ニュース
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発行:株式会社ナック
工務店MBA事務局
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TEL:03-3343-3000
日下部 興靖
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日下部 興靖
●はじめに こんにちは!ナックの日下部です。 皆様、GWはいかがでしたでしょうか? そろそろ、私も休みボケから復活して、工務店MBAの無料サービスメニューの 拡大のため、色々とアイディアを絞っています。 例えば、以前はチラシの印刷代を安くするために、業者と交渉して紹介できる ようにしたのですが、これからは新聞折込の「折込代」が安くならないか、 交渉してみようと思っています。 これが上手くいったら、工務店MBAにご登録いただいている皆様には、 無料で紹介したいな〜と思っています。 さて、今回の記事ですが、皆様の競合にあたるハウスメーカーさんの、 春の新商品についてです。 私の耳にも届いていますが、最近では大手ハウスメーカーさんも、 1000万円の値引きをしたり、ローコスト商品を出したりと、 死に物狂いな感じが出てきていますね。 先日、この前まで大手ハウスメーカーの商品開発部にいたという方と お会いしましたが、相当頭の良い方で「切れ者」という感じがしました。 さすが、大手ハウスメーカーでは、こんな切れ者が商品開発をしているのかと、 変に納得させられてしまいましたよ・・・。 そんな切れ者たちが、生き残りをかけて市場に投入した新商品について 記事にしていますので、是非勉強してみてくださいね!! ○●○●○●○●○ 工務店MBA 業界ニュース ●○●○●○●○● テーマ 「2008年 春の住宅新商品 前編」 毎年3月〜4月にかけては、ゴールデンウィーク商戦に向け、大手住宅 メーカーや住宅FCが多くの新商品、新コンセプトを発表します。 2008年はどんな新商品、コンセプトが誕生したのか、今回と次回の2回に わたって見ていくことにしましょう。 今年、多くの商品に共通して見られた開発テーマは、「子育て」、そして、 「長寿命住宅」です。この2つの商品テーマについて、具体例を挙げて いきますので、自社の商品内容と比較してみてください。 1.楽しい子育てを応援 なぜ今「子育て住宅」なのかというと、市場のボリュームゾーンである 団塊ジュニア世代が、出産・子育て期を迎えているためです。 子育てをメインテーマにした商品は、昨年から積水ハウスやミサワホーム なども手がけていて、この春には大和ハウス「ハッピーハグモデル」、 住友林業・イノスグループ「ココト」、アイフルホーム「セシボ」等が 発売されました。それぞれの商品の主な特徴は以下のとおりです。 (1)大和ハウス「ハッピーハグモデル」 この商品の子育て提案は、2つに大別されます。1つは家族の コミュニケーションを促進するワンルームの連続空間「ファミリーコモン」。 これは、タタミスペースやオープン階段を含む見通しの良いLDKで、 子どもの遊びや宿題を見守りながら家事などをできる提案です。 そしてもう1つは、思いやりと自立心を育む「グローアップスペース」。 具体的には以下のような空間が提案されます。 ◆ファミリーライブラリー ・親子で楽しみながら学ぶスペース。子どもの絵本や持ち物、料理本や辞典、 パソコンなどを集約することで、お互いの興味を理解し合ったり、日常の ふとした疑問をすぐに調べられる環境を整える。 ◆オープンパレット ・勉強や家事など多目的に使えるオープンスペース。家族で譲り合う気持ちを育む。 ◆ファミリーギャラリー ・子どもの絵や写真を飾ったり、落書きをしたりできる壁面。 ◆セルフパレット ・子どもの成長に合わせて用途を変えられる空間。幼児期は両親の趣味空間として、 ゆくゆくは子どもの専用空間として使う(主に睡眠と収納の用途に使い、勉強や 遊びなどは共有スペースを使用することを推奨している)。 (2)住友林業・イノスグループ「ココト」 この商品は、感受性を育み、子どもが安全に遊べ、家族のコミュニケーションを 深めるプランとして、次の5つの参考プランを提案しています。 ◆子どもが主役、センターステージのある家 ・リビング・ダイニングの床面から数段高くしたステージを提案。 ミニコンサートや季節のイベントのデコレーション(クリスマスツリー や雛人形など)を楽しむことができる。 ◆遊びが広がる広い土間のある家 ・アウトドアグッズの収納や、親子で趣味を楽しめる空間として提案。 ◆ジャングルジム階段 ・家の中心に階段を置き、踊り場や吹き抜けを子どもの「基地」として提案。 ◆ひろびろ大きな、まんなかキッチンのある家 ・キッチンを中心に家族が集まり、自然と会話が増えてコミュニケーションが深まる。 ◆みんなで一緒に使える、サニタリースペースのある家 ・楽しい朝のひと時を演出するサニタリー提案。洗面、浴室などの水周りを 2階にまとめ、家族が一緒に使える広さを確保。 (3)アイフルホーム「セシボ」 この商品は、子育て女性の悩みや要望を、以下の3つに分類して対応しています。 ◆家事効率アップ・家事ストレス軽減の工夫 ・水周りを一直線に配置し、家事の中心であるキッチンから無駄のない動線を確保 ・キッチンのストック収納、玄関土間収納、ニッチ収納などを各所に配置 ・寝室、クローゼット、パウダールームの動線を確保し、身支度を効率化 ◆子育てを楽しくする工夫 ・絵を描ける壁「クリエイティブウォール」 ・子どもの絵や写真を飾れる室内ドア ・整理整頓を身につけるため、本や遊び道具の収納を、子どもの手の届く場所に配置 ◆「家」+「庭」で絆を育む工夫 ・砂場、菜園、ガーデニングなど、子どもの成長に合わせて用途を変えられる フラワーベッドを提案 以上のように、「子育て提案」はいずれも簡単なプランの工夫であり、導入に あたって特別な技術は必要ないものばかりです。間取り図等の詳細は各社の ホームページでも見ることができますので、子育て世帯へ向けた提案の際に参考に するのもよいでしょう。 (情報元:株式会社 住宅産業研究所) ●次回予告 次回のテーマは、「2008年 春の住宅新商品 後編」を予定しています。