役に立つ可能性がゼロに等しくても
ナックの松田です。停滞した梅雨前線の影響による記録的な豪雨が西日本を中心に、甚大な被害をもたらしています。豪雨による被害は、少なくとも、28道府県で201件の土砂災害、河川の浸水は199箇所に上ると、国交省から発表されました。
ですが、未だ正確な被害範囲つかめず、昼夜問わず、懸命な捜索、救助、復旧活動が、続いております。1人でも多くの方のご無事と、1日も早い復旧を心から願っております。
「特別警報」
今回の大雨では、計11府県に、「大雨特別警報」が発表されていました。「特別警報」とは、気象庁のHPによると、「予想される現象が特に異常であるため、重大な災害の起こるおそれが著しく大きい旨を警告する防災情報」とあります。
「特別警報」を、創設するきっかけとなったひとつに、災害に対する危機感を伝えるためとあります。実例として、東日本大震災のときに、気象庁は大津波警報などを発表しましたが、必ずしも住民の迅速な避難に繋がらなかった例があるそうです。これは、近年起こった数々の災害にも、同様のことが考えられています。
災害時の発表には、大きく分けて、「注意報」「警報」「特別警報」と、種類があり、想定される災害の規模に応じて使い分けられますが、伝えたいことは変わりません。
少しでも早く、関係市町村長による適時的確な避難勧告・指示の発令や、住民自らの迅速な避難行動に結びついてほしいということ。それを、、、政府からは、命を守るために知ってほしい、とも、呼びかけられています。
意味を知らなければ
私自身もそうですが、正確に気象警報・注意報の種類の、違いを理解していないことは、往々にあるのではないでしょうか。意味を知らないということは、これから起こるかもしれない災害の規模を把握できず、それが、危機感の欠如を招き行動の遅れにつながる場合もあるかもしれません。
災害はいつ何時、発生するかは、誰にも分かりませんし、どんなに危機感をもって注意していても、災害に巻き込まれることだってあります。
でも、たとえ、役に立つ可能性がゼロに等しくても、避難が徒労に終わってしまったとしても、できる限りのことをしておくことは、無駄ではないと私は思います。
ちなみに、特別警報は6種類、警報は7種類、注意報は16種類あり、それぞれ気象庁のHPなどに、詳しく解説があります。重複になりますが、発表することが目的ではなく、行動につながり、少しでも命が守られることが目的。
数々の災害により、まだまだ、癒えていない傷もたくさんありますが、今現在、これからも、災害の驚異は無視できません。この現実から、立ち直り、そして、立ち上がり、生きるために学び、行動していくことも必要ではないかと感じます。