ホームページの“プチ改善”でも成果が出る?集客・マーケティング
先週は、自社ホームページのリニューアルについて解説しました。しかし、「リニューアルを行ったばかり」「まとまった時間や予算を取れない」「ネット集客で成功体験が無いから、リニューアルに踏み切りにくい」など、すぐに取り組めないケースも少なくありません。そこで今回は、リニューアルではなく、現在のサイトの「プチ改善」によって集客力を改善する方法を解説します。
ネット集客改善=リニューアルではない
「ホームページにはそこそこアクセスがあり、ページ自体の内容やデザインも問題が無いのに、なぜか反響が少ない」といった場合、リニューアルを行わなくても、ホームページ内のちょっとした改善で、資料請求などの反響数を増加できるケースがあります。
比較的効果が出やすいのが、資料請求・お問い合わせにつながる部分の改善です。「資料請求はこちら」のボタンをより目立つようにしたり、資料請求フォームの入力項目を削減するなど、ホームページに訪れて自社に関心を持っていただいたお客様の「次のアクション」を促進することは、有効な改善手法です。
また、ホームページ内のちょっとしたデザインや文言の変更で、お客様の反応が変わるケースもあります。どこを修正すべきかの判断は、ネット集客に詳しい方でなければ難しいかもしれません。
しかし、まずは日頃ホームページを見ていて「分かりづらい」「見づらい」と感じる点を修正するだけでも良いかもしれません。
ただし、このようなプチ改善は、どの会社でも効果が出るわけではありません。「リニューアルから数年が経過し、手直しはほとんどしていない。アクセスは皆無で、当然問い合わせも無い」といったレベルのホームページは、全面リニューアルでなければ改善は難しいでしょう。
築年数の経った一戸建てと同じように、ホームページも現状に応じて「部分リフォーム(=プチ改善)」か「建て替え(=全面リニューアル)」か、判断が必要です。
プチ改善の成功事例紹介
さきほどご説明した「資料請求・お問い合わせにつながる部分」で、1つの改善事例をご紹介しましょう。
地元では比較的知名度のある、九州のビルダーでの話です。この会社のホームページは、内容・デザインは悪くないものの、資料請求などの反響は、ほとんどありませんでした。
この会社が実践したプチ改善は「資料請求ボタンの変更」です。
もともとのホームページの資料請求ボタンは、小さく目立たないものでした。パソコンではページの下部に少し見える程度で、スマートフォンではほぼ見えなくなっていました。
これを改修し、パソコン・スマホとも、画面上に資料請求ボタンが常時表示されるようにしたのです。わずかこれだけの変更ですが、効果はありました。資料請求ページのアクセス数は約4倍に、実際の資料請求数も、3倍以上に増加したのです。
ホームページのその他の箇所には手を加えていないので、たった1ヶ所の変更だけで、反響数が増えたことになります。
このように、プチ改善で大きな効果が生まれることもあります。最近リニューアルを実施したばかりという方はもちろん、なかなかリニューアルに踏み切れないという方も、まずは現ホームページの小さな改善からスタートしてはいかがでしょうか。
(情報提供:住宅産業研究所)