それを、内製化してしまうとは!!
ナックの松田です。「このままじゃ、飯の食い上げだ~」先日、何の気なしにラジオを聞いてたら、こんな言葉が耳に飛び込んできました。なんだろ?と思い、よくよく聞いてみると、、、
放送業界では、結構、衝撃的なニュースについて、取り上げていました。
そのニュースの内容は・・・
「エフエム和歌山が、AIアナウンサーの運用を開始!」
既に、夏頃から、新聞ニュース、天気予報の読み上げなどで、運用されているそうです。
放送業界の地方や小規模の放送局では、アナウンサーやディレクターを特に早朝、深夜などに確保し続けるのは難しい。そんな状態でも、ニュースや天気などのニーズはあり、この板挟みの状態が課題となります。
この板挟み、状態を打破する方法として業界で、このニュースはとても注目を集めているそうです。
でも、機械による音声読み上げは、自販機、ATM、電車のアナウンスなどなど、もう既に世の中に普及していますよね?読み上げだけなら、そこまで、目新しい感じもしないんですが、このニュースの注目ポイントは2つ。
1つ目は、、、機械によるニュースの読み上げは、読み上げなんですが、AIならではの特徴で、学習していくということ。(厳密には、学習ではなく推論のようですが。)
エフエム和歌山のベテランパーソナリティーの方は、「初めて聞いた時は完全に機械だったり、少し早口になっている部分があったけど、1カ月ほどたってナナコは上手くなってきた。人間に近くなっているんですよね」と、感想を述べているようです。
ということは、当然ですが、経験を積めば積むほど、成長していく。ん~驚愕と共に少し脅威を感じます。
そして、2つ目、、、ここが最大の注目ポイント!なんと!!!この、AIアナウンサーの音声読み上げシステムは、エフエム和歌山の職員が自分で、作っちゃったらしいんです(゜o゜)!
AIアナウンサーを導入すれば、早朝、深夜に関わらず、24時間365日、人員の問題を軽減できて情報を提供することができる。でも、そのシステムを作るには、専門的知識が必要で、多くの場合、制作を外部へ委託し、恐らく、多額の費用がかかります。
また、外部に委託すれば、日々のメンテナンスなど、やはり、専門の知識を要するため、メンテナンスも委託することとなり、ランニングコストも発生する。便利だし、とても役に立つけど、費用、知識的にもハードルが高そう。この課題は、制作、運用が、内製化できてしまえるなら、ほぼほぼ、クリアできてしまいそうですよね。
自社でオリジナルのAIアナウンサーを、作れてしまう時代。これからの可能性として、例えば、有名パーソナリティーの口調、言い回しを真似したキャラ作りや、リスナーからのメールなどにも、瞬時に的確に反応したりということが、今後、できるようになるそうです。
どんな風になるのか期待感と共に、新たな時代を感じさせますね。
どうやって、作ったのか?
さて、今後のたくさんの可能性を秘めた、AIアナウンサーですが、職員の方は一体どうやって、作ったのか?その作ることに大きく貢献したのが、今や世界中に名を轟かせる企業、「Amazon」が提供するサービスでした。
そのサービスの名前は、「アマゾンウェブサービス」(以下、AWS)
AWSをいろいろ調べたんですが、私には、複雑で理解できなく、具体的に表現するのが難しいのですが、AWSの中には、たくさんのクラウドコンピューティングサービスが、含まれており、サービスを利用する個人、法人は、項目を選び費用を払って、サービスを利用します。
ネットワークやデータベース、システム管理など、本来、開発、運用に専門知識、技術が必要な項目をサービスとして提供できるよう落とし込んであり、Web上で、専門的なサービスを利用できます。
費用は、使用量に応じて決定されるため、必要に応じて利用することができます。なかなか、、、上手くAWSを説明できないのですが(汗)
このAmazonが提供する、AWSの売り上げは、1.46兆円と莫大な結果を残しており、日本でも10万件以上の顧客を獲得しています。
ちなみに、エフエム和歌山のAIアナウンサーは、このAWSの中の、「AmazonPolly(アマゾンポーリー)」という、サービスを利用し、作られたそうです。費用は、使用量に応じてとなるため、このAIアナウンサーは、年間1,000円程度の費用しか、掛からないとも報じられています。
エフエム和歌山のように、新たなWebサービスを開始する場合や、重要な社内システムでさえもAWS上へ移行する企業も出てきたりと、世界中でAWSの存在感が増してきています。
これからの企業は、安全性、効率を求めるためには、システムの充実、IT化は欠かせません。その上で、専門的な知識、経験を要する分野と、どう向き合うか。
複雑なシステムをサービスを利用して、内製化するというAIアナウンサーの事例が、業種は全く違ったとしても、その他のビジネスにも取り入れられる要素があり、そこに、新たな可能性が隠れていそうな気がします。