「憂鬱な雨」を「恵みの雨」に。。。市場動向
ナックの松田です。九州から関東甲信地方まで一斉に梅雨入りしたようです。でも・・・あまり雨が降ってないような?週間予報を見ても、沖縄以外は、ほぼほぼ、晴れかくもりのようです。
くもりでも、あんまりじめじめしてなく、過ごしやすいことは良いことですが、まだまだ、梅雨は始まったばかり、油断はできませんね。
梅雨の影響はいろいろなところに。
ニュースには、「梅雨らしさ乏しく、日差し強烈」といった、見出しが出てる日もありました。梅雨に雨があんまり降らないと、夏の水不足を招く可能性があるので、ちょっと、心配ですけれども、建築業界では、、、梅雨に限らず、雨は現場の工程に影響を及ぼす要因となりますから、そういった部分では、恵みの晴れかもしれませんね。
さてさて、、、今日は、雨は降ってませんが、雨の話題を少し書きたいと思います。建築業界では、雨はあまり好まれませんが、雨の日に売上が上がる商売があります。
例えば、代表的なところで、タクシー業界では、「恵みの雨」といわれるほど、乗車率があがるそうです。同じように、コンビニなどを中心に、雨が降れば、傘がよく売れます。最近では、車内で傘を販売しているバス会社もあります。
他にも、、、長雨が続けば、コインランドリーの乾燥機の利用率が上がりますし、ピザや出前なども、やっぱり、利用する人が増えます。デパートやショピングモールなども、雨に濡れずに買い物ができることから、来店者数が増えるみたいです。などなど、まさに、「風が吹けば桶屋が儲かる」といったところでしょうか。
気象を考慮した販売促進計画
雨の恩恵を受ける商売の例をいくつか挙げさせて頂きましたが、実は、もうひとつ雨の恩恵を受ける現代の商売の代表格があります。
それは、、、現代では、もう欠かせない商売。そうです。「ネットショッピング」です。これは、自然な流れかもしれません。雨が降ったら、外出を控える人が増え、比例して、ネットの利用率が上がり、そうなると、インターネットを利用する時間が増え、「ネットショピング」をする、可能性が高まるといったところでしょうか。
この部分を見据えて、GoogleやYahooが提供している、ネット広告サービスの中には、「気温」、「地域」、「降雨量/確率」、「予想気温などの天気予報」、「花粉情報」、「紫外線指数」、などに合わせて広告の配信内容を変える機能があります。
言い換えると、、、気温や気象によって、販売する商品や展開方法、価格などを変化させるということ。これは、マーケティング戦略のひとつで、「ウェザーマーチャンダイジング」と呼ばれています。
具体的には、気温の変化に合わせて、商品の仕入れや並び順、広告の方法を変えること。
例としては、先程、少し挙げたように、人間、、、雨が降れば傘、暑くなれば冷たいもの、寒くなれば温かいものが、欲しくなるものです。ですから、スーパーやコンビニなど主に小売店では、夏と冬では陳列が変わりますよね。
これが、まさに、「ウェザーマーチャンダイジング」。天候が関係するので、実店舗、小売業の話のようにもとれますが、GoogleやYahooのネット広告サービスにも、しっかりと取り入れられています。
つまり、現代では、オフラインでもオンラインでも、この手法は効果的だと考えられます。最近では、SNSなどで、イベントのご案内をされる場合も多くあると思います。
もちろん、内容、見せ方は重要。加えて、アップするタイミングなどに、天候などを考慮してみることが、集客を確保するための、ひとつのポイント。「憂鬱な雨」を「恵みの雨」に変えることができるかもしれません。。。