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外の空間と一体化する間取り商品・トレンド,市場動向,ハウスメーカー

市場動向
ハウスメーカー
商品・トレンド
2017.5.8

前回は、住宅の間取りのトレンドとして、個室は最低限の広さでリビングを広く充実させる、スケルトン&インフィルの大空間を家具やインテリアで完成させるような提案が増えてきているとお伝えしました。

空間を細かく仕切るのではなく広げていくという考え方は、室内だけでなく屋外にも広がってきています。リビングに大開口を設けて屋外のウッドデッキと空間をつなげるような設計や、屋上の活用等です。

アウトドア提案がブーム


屋外まで含めた住宅の提案が増えている背景の一つとして、アウトドアのブームがあると考えられます。


以前はアウトドアやキャンプというと、専門的な道具や知識が必要でハードルが、高い趣味というイメージがありましたが、アウトドアブランド各社からは、カッコよくて軽量で機能性の高いウェアやグッズが販売され、お洒落で気軽に楽しめる趣味となってきています。


富士経済研究所では、アウトドア用品の国内市場規模はここ数年で年々増加傾向にあり、5年間で20%以上拡大していると試算しています。


アウトドアブランドのスノーピークでは、15年から「アーバンアウトドア」をコンセプトとして、自社商品を活かした屋内外の空間提案に取り組んでいます。


ハウスメーカーではセキスイハイムが同社とコラボして、新たな住まい方を提案しています。


具体的には、アウトドアテラスとLDKが一体となった大空間の間取り、日除けのタープを貼って外にくつろげる空間を作る、玄関回りやガレージにアウトドアグッズを片付けられる大きな収納を設けるなどの提案です。


旭化成ホームズでは、2階リビングと一体となった半屋外空間の「そらのま」など、都市部でも屋外を感じられるような空間提案を行ってきました。


一昨年からは、重量鉄骨の強い躯体構造を活かして、屋上を第二のリビングとして活用する「アウトドアリビング」のキャンペーンに力を入れています。


アウトドア雑誌とのコラボによる暮らし提案型のカタログや、大型連休には展示場でアウトドアイベントを開催しています。


木造住宅でも屋上活用がトレンドに


屋上の活用というと、強い構造の重量鉄骨やRC造を手掛ける会社の提案が多かったのですが、ここ数年では木造住宅でも屋上を活用する提案が増えてきています。


桧家住宅では2012年3月に屋上プランの「青空リビング」を商品化し、16年1月からは、屋上テラスの開発・販売・施工会社のPASIOと業務提携して、屋上専用のオリジナル家具や床材とのパッケージ提案を行っています。


同社の「青空リビング」の採用率は3割弱。採用率は年々上昇しています。


建材の販売や建物の緑化を手掛ける東邦レオの100%子会社のイノベーションでは、木造住宅に対応する屋上リビングパッケージ「プラスワンリビング」をVC展開し、全国約150社のビルダー・工務店と提携しています。


2016年4月からは、屋上防水の全面施工に加え、日よけ・目隠し・照明・収納を備えたパーゴラやポーチ、床タイルを標準装備した「屋上グランピングテラス」のパッケージ商品を販売しています。


住まいにアウトドアの趣味を取り入れる提案は、集客イベントの企画を考えやすいという利点があります。


展示場の空きスペースを利用したBBQや、薪ストーブに使う薪割りの体験、屋上テラスでのグランピングパーティなど、住んでからの暮らしの楽しみ方に直結するようなイベントで集客し、購入意欲を高められます。


これまでは、主に植栽・菜園や、子供の遊び場として機能していた庭を、家族や仲間が集まって楽しむ第二のリビングとして活用したり、ガレージや玄関収納をアウトドアグッズの収納場所として提案するようなプランの人気は高まりそうです。


(情報提供:住宅産業研究所)

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