自社サイト訪問者数を増やすには?集客・マーケティング
今回は、工務店・ビルダーがウェブで見込み客を集めるための第1関門である「自社ウェブサイトへの集客」について解説します。
優れた自社サイトも、訪問者数が増えなければ意味が無い
ウェブを活用した集客活動においては、自社ウェブサイトの改善によって反響(資料請求など)を増やすことは、極めて重要です。
しかし、どれだけ良い自社サイトを制作しても、そのサイトを見に来る住宅検討者がいなければ、まったく意味がありません。当然、反響が増えることもないでしょう。
ウェブサイトは、折り込みチラシ・テレビCMなど従来からの広告とは決定的な違いがあります。
チラシ・CMなどの広告は「プッシュ型」と呼ばれ、その広告を見た人の興味の有無を問わず自社のPR情報を発信するものです。
これに対して、ウェブサイトは「プル型」と呼ばれ、興味を持ったお客様の方から情報を取りに来るタイプのものです。
自社に対して一定以上の興味がある方に見ていただけるという点はメリットですが、そもそも「自社への興味」を持っていただけるお客様を増やさなければ、全く意味のないものになってしまいます。
つまり、ウェブ集客で成果を上げるためには、自社サイトの改善を行うと同時に、自社サイトの訪問者数を増やすための施策が必要なのです。
訪問者数を増やす努力を行っていない自社サイトは、例えるならば「チラシも看板もノボリも一切出さない現場見学会」です。
どれだけ自信のある現場であっても、見学会の告知活動を一切行わなければ、お客様は集まりません。告知によって自社に興味を持っていただくことで、はじめてお客様は現場に訪れます。
自社サイトも同じことで、まずは告知活動によって住宅検討者に興味を持っていただくことが必要なのです。
「自社サイト=集客ツール」であるという考え方は間違っていませんが、自社サイトを見ていただくために告知活動が必要であるという点は知っておいてください。
自社サイトの訪問者数を増やす3つの方法
では、自社サイトの告知には、どのような方法があるでしょうか?代表的な方法を3つご紹介します。
まず1つめは、従来からあるプッシュ型広告でのPRです。
チラシやフリーペーパーに「○○ハウジングで検索」の一文を加えたり、スマートフォンユーザーのためのQRコードを掲載するなど、自社サイトの訪問を促すことは、シンプルですが大切な施策です。
プル型集客ツールの自社サイトに足りない点を、プッシュ型の広告でカバーするということになります。
2つ目は、SEO対策と呼ばれるものです。
SEO対策とは、GoogleやYahoo!の検索結果で、自社サイトをより上位に表示するための対策です。会社名の検索で自社が上位に表示されることは当然ですが、例えば「〇〇市新築」のようなキーワードで自社サイトが上位に表示されれば、「新築に興味はあるけれど自社の名前を知らない」というお客様も集客することができます。
代表的な方法は「サイトのページ数や文章量を増やす」「外部サイトからのリンクを増やす」「サイトの構造を改善する」といったものがあります。
一定以上のウェブ制作技術が求められるうえ、上位表示のルールも頻繁に変わるため、自社だけでの対応はなかなか大変です。サイト制作会社やSEO専門コンサルの会社に依頼するのが無難でしょう。
そして3つ目が、「ウェブ広告」の活用です。
近年は大手ハウスメーカーだけでなく、地域ビルダー・工務店でも活用するケースが増えてきました。
次回、詳しく解説するとともに、ビルダーの事例もご紹介します。
(情報提供:住宅産業研究所)