大人にも求められる変化
ナックの松田です。この時期、通勤の電車の中で、参考書やノートを真剣に読み込む高校生をよく目にします。まさに、受験シーズン真っ只中といったところでしょうか。ぎゅうぎゅうの満員電車の中で、よくそんなに集中できるなと思いつつ、一生懸命勉強していることに、そんな姿をみかけると感心します。さて、そんな中、、、
先日、教育に関する気になるニュースがでていました。
次期学習指導要領の改定案
文部科学省が小中学校の次期学習指導要領の改定案を公表しました。学習指導要領とは、、、全国のどの地域で教育を受けても、一定の水準の教育を受けられるようにするため、学校教育法等に基づき、各学校で教育課程を編成する際の基準を定めています。
学習指導要領は、戦後すぐに試案として作られ、昭和33年からは、ほぼ10年毎に、改定されてきました。
この学校教育の基準となる学習指導要領ですが、次の改定ではどういった部分が、変わるのか。大きなところで、江戸時代の「鎖国」の表記が消える。
鎖国といえば諸外国との貿易や交流を、禁止したことにより日本が孤立を表す言葉のようなイメージがありますが、実際は長崎や対馬などを窓口として交易が行われており「鎖国」はなかったという、見かたになるかもしれません。
もうひとつ、聖徳太子が、歴史学で一般的な「厩戸王(うまやどのおう)」との併記となる。
そもそも聖徳太子とは、聖徳太子が没後に使われた呼称で、歴史学で一般的なのは、「厩戸王(うまやどのおう)」だそうです。
今後、人物に親しむ小学校で「聖徳太子(厩戸王)」、史実を学ぶ中学では「厩戸王(聖徳太子)」とするようです。ん~聖徳太子は聖徳太子ですから、小学生に、「厩戸王(うまやどのおう)」ってさ~なにした人?なんて聞かれても、まず名前にピンとこない場面がこれからありそうですね汗
変わる教育
先ほどまであげたのは、歴史認識という部分、過去の認識に影響を与える部分ですが、今回の次期学習指導要領改定案には、未来を見すえた項目を含まれています。
具体的には、、、グローバル化や情報技術への対応を充実させ、歌などを通して英語に親しむ小学5~6年の外国語活動を3、4年に前倒し。
小学校でプログラミング教育を必修化し、コンピューターを動かす体験を通してプログラムの基礎的理解を深める。
小学生のうちから、英語とプログラミング教育を受けることができるということ。確かに、今後、グローバル化が進むというよりは、当たり前の時代となり、また、IT技術がより一層進歩し、こちらも当たり前の時代になりそうな気がします。
そういう部分をみたら、理にかなっているのかもしれませんね。ま~現時点で唯一、心配なのは、宿題が分からなくて教えてと言われたとして、それが、プログラミングの内容だったら、お手上げだろうなということですかね。
子供の教育が変わっていきますが、それに、伴い大人にも変化が求められることが、これから、ありそうですね。