ルーツを語れますか?営業・接客,コミュニケーション
ナックの松田です。
さて、今週の工務店MBAメルマガは、『ルーツを語れますか?』といった、テーマでお伝え致します。
私は、小学生から大学生まで部活でラグビーをしておりました。なぜ、始めたのかは全く覚えてませんし、ほとんどはキツい、ツラい、イタいことばっかりでした。一応、なんとか真面目にはやってました(^。^)
さて、そんな私のラグビー経験の中から、、、
大学生のころの話を少し書かせて頂きます。
■ 南半球に浮かぶ小さな島の人たち
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私が在籍していた大学のラグビー部では、
毎年、海外からの留学生を迎えています。
その留学生がチームの主力メンバーとなり、
チームの特徴にもなります。
海外からのと言っても、同じ国から、
40数年にわたりほぼ毎年、迎えられているのです。
その国というのが、南半球に浮かぶ島国、
「トンガ王国」という国です。
一般的にはあまり知られていないかもしれませんが、
今は、私の大学に限らず、高校から社会人、日本代表まで、
たくさんのトンガ人選手が日本でラグビー選手として活躍しています。
トンガは人口10万人程の小さな国ですが、
ラグビーでの存在感はとても大きいんです。
トンガ人選手は、とにかく、
デカい、強い、速い
と、ラグビーに欠かせない資質が、
そろった選手が多いのです。
私にも、先輩、同級生、後輩にトンガ人選手がいて、
練習の時に何度も吹っ飛ばされてましたが、
ほんとに味方で良かったな~と
いつも思ってました(汗)
さて、そんなトンガ人留学生を、
私の大学では40数年前から受け入れていますが、
その、はじまりがちょっと意外なキッカケだったんです。
■ キッカケはそろばん!?
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ちょっと意外なキッカケを簡単に説明しますと、、
当時のラグビー部の部長が、
飛行機で、トンガの官僚の方と隣の席になり、
その紹介でトンガ国王と話をする機会ができました。
そこで、トンガ国王からこんなことを相談されたそうです。
「私も直接小学校を回って指導するのだが、
どうもわが国の子供は覚えが悪い」
それを聞いた部長は、
「恐れながらそれは、国王の指導法が悪いのでは」
と言ったそうです。
さすがにトンガ国王、むっとして
「それならあなたがやってみろ」。
という言葉から、
じつは、そろばんの指導者でもあった
当時の部長はトンガ国内の指導にあたり、
功績を残されました。
順調な国内指導に気をよくしたトンガ国王は、
大学でそろばん留学生も受け入れてほしいという、
打診を部長にし、そこから
留学生を受け入れることになったそうです。
ただひとつだけ、部長が条件をつけました。
異国の地でのホームシック対策として、
何か勉強以外に打ち込むものがあればと、
「ラグビーができる子を」という条件、
それが、今、現在続いている、
トンガ人留学生のはじまりだそうです。
■ ルーツを知る
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ちなみに、トンガからのそろばん留学生の第2期生で来日し、
大学選手権2回制覇、日本代表でも活躍した方が、
私が大学生の時に4年間監督でした。
ラグビー界では、有名人ですし、なによりも、
体を、例えるなら、業務用の冷蔵庫ぐらい
デカい方でした。
そんなデカイ体ですから、当然のごとく
手は大きく、指は太い。
そんな手でどうやってそろばんを弾いていたのか、
とても気になりますが。。
以前は、出身大学を説明するときには、
トンガ人留学生のいるラグビー部ぐらいしか、
説明できませんでした。
でも、こういったルーツを知ってから、
ちょっと、厚みをもたせて話す事が
出来るようになりました。
今日は私の大学のルーツについて書きましたが、
営業の現場でも、
自社のこと、自社の商品や工法、こだわりなどを、
知っておくと良いと思います。
それは、表面的な部分だけではなく、
なぜそこに至ったのか、キッカケやルーツを知っておくこと、
そして、知っているだけではなく語れること、
それが、いざ、お客様に説明する際の、
ひとつの強い武器になると思います。
また、仕事のことだけではなく、
自分自身のルーツを知っておいて、それを語れると、
仕事やプライベートでも、
人間関係の構築や新たな接点の発見に、
つながるのではないでしょうか。