ダメダメな売上、作ってませんか?経営・人材育成
こんにちは!ナックの長(ちょう)です。
ついこの間、2016年がスタートしたばかりだと思っていたのに、もう1月も終わり、来週からは2月です。
以前のMBAメルマガなどで、昔私が飲食店を経営していた時のことをお話しましたが、よく商売でニッパチなんて言われる、2月と8月は売上が伸びない時期、飲食業界ではこれが顕著でした。
私たちの建築業界でも言われますよね(^^;
今週は、そんな中、「今月は売上がヤバい!」と追い詰められた私がやってしまった、大失敗のお話です。。。
■ 売上がヤバい!
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
私がやっていた飲食店では、
通常営業としてのドリンクや食事とは別に、
パーティーコースの予約注文が
売上の一部と利益の多くを担っていたのです。
例えば5,000円の2時間コース×50名の予約が入ると、
それだけで、その日1日で250,000円分の売上が確保できます。
このパーティーコース、普段は前の月には翌月分の予約が、
半分~7割くらいは埋まっているのです。
しかしその年は、1月の終わり時点で、2月分の予約が0!
2月の売上が1円も見えない状態からのスタートでした。
しかも、あろうことか、
初のノーゲス(お客さんが全くいない)の日を
作ってしまったのです。。。
そんな中、目先の売上に目のくらんだ私は、
商売をやっていくのであれば、
絶対にやってはいけないことを
やってしまったのです。。。
■ 取ってはいけない注文~きっかけは、、、
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
ただでさえ、ニッパチで客数が少ない毎日、
さらにパーティー予約も無く、
喉から手が、いや、喉から腕が出るほど売上の欲しかった
私の目の前に、突然その機会はやってきました。
週末金曜日、夜の12時ごろ
3人組の男性が現われました。
今思えば、その変わった様子を見て、
気付くべきだったんです。。。
そして断るべきだったんです。。。
(どんなお客さんだったかは、
下の会話からご想像ください)
男:「あさっての日曜日なんだけど、
パーティーしたいんだけど
店長いる?」
長:「私でございます。(顔が恐いなぁ。。)
何時からでしょうか?どのような内容ですか?」
男:「会長の誕生日で、夜の12時からでよろしく!」
長:「(会長!?)(夜12時!?)
かしこまりました。
ご予算や人数は?」
男:「1人8,000円で53人。」
長:「合計424,000円、消費税込みで445,200円です。
何かご希望はございますか?
(やったぁ!なんとか売上を確保できる!!)」
男:「消費税は負けてよ。
あと、端数も引いて400,000円でいいでしょ!」
男:「それと、別途でドンペリの金を1本と白を7本。
あとカラオケを用意して、
オヤ・・・、いや会長には一人つきっきりでサービスしといて」
長:「(今、一瞬『オヤジ』って言いかけたよね!?)
(ゴールドのドンペリ置いてないし、
カラオケなんてもっと無理だし、、、)
(そもそも45,200円は端数じゃないでしょー!)
(1人つきっきりにしたら、
その分人件費が丸々ムダに。。)」
そんな無数のツッコミや思いが、
一瞬頭の中をグルグルしたものの、
思わず口から出たのは、、
長:「かしこまりました!!」
言っちゃぁいけない一言でした。
■ 取ってはいけない注文~結果
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
結果としてどうなったかというと。。。
翌日なんとかしてドンペリを入荷しました。
カラオケ機材もレンタルしました。
53人分の食材やらアルコールも発注しました。
そんな夕方、電話が鳴ったんです。
男:「長さんね。
会長がシャンパン嫌いだってんで、
赤に変えるんだけど、俺らが持って行くよ。
それと、人数が60人に増えるけどオマケしといて!」
約30万円分のシャンパンが、無駄になりました。
メニューに載せてないので、はける予定もありません。
慌てて約10人分の食材も追加発注しました。
そしてその夜、
まさにこれから明日の仕込みを始めようとするその時に、
再び電話が鳴ったんです。
男:「長さん、会長が、体壊しちゃったもんで、
明日のパーティーはキャンセルでよろしくね。」
■ 大事なのは、ちゃんとした売上
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
目の前の売上に目がくらみ、
こういう言い方は良くないかもしれませんが、
「取ってはいけない注文」
に手を出してしまった結果です。
結果として、自分の首を絞めただけです。
みなさんの中にも、
似た経験をした方はいらっしゃいませんか?
明らかにクレーマーな人であっても、
受注しそうになっちゃったり、
または実際にしちゃったり。
「売上が立たないと、今月暮らしていけない!」
「っていうより支払いが!」
そんな時、目の前に「売上」とうエサがぶら下がると、
思わず飛びついちゃいそうになります。
以前、6月15日~のMBAメルマガでも少し触れましたが、
例え1億円売り上げたとしても、
9999万円経費にかかっちゃったら意味がありません。
ちゃんと「利益」につながる
「売上」を作ることが大切なんです。
あの頃の私はそれに気付けてなかったんですね(>_<)
次回からは、こんな経験から気付いた
利益につながるような「売上UP」についてお伝えしたいと思います。
⇒バックナンバーはコチラから
それではまた来週!
工務店MBA事務局
長 正之(ちょう まさゆき)