相手はいったい何を見ている?【2014年10月27日】
2014.10.27
こんにちは。 ナックの冨田です。 先日、出張帰りの新幹線の車中でのこと。 時間も20時を過ぎていたこともあり、 まわりのビジネスマンはビールを片手に 駅弁を食らっています。 しかも、その日は金曜日だったので、 次の日は休みという完全なるオフモード。 そんな中、わたしは、 「来週のメルマガ、何を書こうかなぁ。。 ビールうまそうだなぁ。。 何書こうかなぁ。。 あの駅弁おいしそうだなぁ。。」 と、メルマガを書こうと集中しようとするも、 いとも簡単に、ビールと駅弁に心を乱されて、 全く集中できずにいました。 そして、何気なくまわりを見渡していると、 わたしの席から通路を挟んだ横の席に 子供連れの女性が目に入ってきまました。 ■ ギャン泣きの子供を見て・・・ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ その子供は2〜3歳だと思うのですが、 徐々にぐずり始めたんです。 何が理由なのかはわかりませんが、 「おかぁぁさぁぁん、●×△■○・・・」 と何かを主張しているようです。 お母さんはというと、 「わがまま言わないの」 的なことを言いながら、 子供をなだめていました。 その感じが続くこと数分。 案の定・・・ 「うわぁぁぁぁん!!」 と子供が泣いてしまいました。 しかも、結構なギャン泣きです。 まわりの人も、 何があったのかと振り返るくらいです。 お母さんも子供をあやそうとしていましたが、 すぐに諦めて、子供を連れて デッキのほうへ消えていきました。 その光景を目にしていた私は、 (お母さんに怒られたと思って 泣いちゃったのかな?ふふふ、かわいいな。。) と、同じくらいの歳の子供を持つ親として、 一人でほくそえんでいました。 その時でした。 ふと、あることが頭によぎったんです。 ■ かわいい?うるさい? ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ それは何かというと、 『もし、今、自分に子供がいない状態でも、 この状況をニヤっと一人で笑いながら、 優しい目で見れていたのかな、と・・・』 さらに、仕事がめちゃくちゃ忙しくて、 この新幹線に乗っている時間の中で、 終わらせないといけない仕事があったとしたら・・・ そんな状況の中、となりで子供が大声で 泣き叫んでいたとしたら・・・ もしかすると、 「うるさーい!仕事に集中できないだろうがー!」 と思っていたかもしれません。。 そのお母さんと子供の近くに座っていた 黙々とパソコンにむかって仕事をしていた男性は、 もしかしたら、そのように感じていたかもしれません。 その場で起きている現実は同じなんです。 ただ、 「かわいいな」と思う人と 「うるさーい」と思う人がいるということ。 この違いは、一体何なんでしょうか。。。 ■ 相手が見ている現実を知る ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ それはズバリ、 その人の状態による、 ~~~~~~~~~~~~~~~~~~ ということが言えます。 同じ現実だったとしても、 その人が置かれている環境、 ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~ これまでに経験体験したこと ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~ さらに、その時の気分によって、 ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~ 全く違う捉え方になる ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~ ということです。 当然と言われれば当然かもしれませんが、 コミュニケーションの場では、意識をしていないと スルーされていることがよくあります。 例えば、相手の言動に対して 感情的にイラっとした時。 「そんなことをするなんて・・・」 「こんなことを言うなんて・・・」 「考えられない・・・」 こう感じた時は、特に、 相手はどんな現実を見ているのか? ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~ これを意識することが大切です。 ついつい自分の現実だけを見ていると、 感情的になってしまいがちです。 同じ現実でも、自分が見えている現実と、 相手が見えている現実は、違います。 ただ、相手の見ている現実は そう簡単に変えられるものではありません。 であれば、自分の見ている現実を、 少し視野を広くして見てみる。 すると相手が見ている現実が見えてきたり、 また、捉え方も変わってきたりします。 コミュニケーションの場では大切なこの考え方。 少しでも気づきとなれば幸いです。 工務店MBA事務局 冨田泰司