料理のため?お皿のため?【2014年5月12日】
2014.5.12
こんにちは。 ナックの冨田です。 最近、我が家の食卓に、 “ある変化”がありました。 ボ〜っとしていたら、 危うく見逃すところでした。 その変化とは・・・ 『お皿』です。 妻に話を聞くと、前から欲しいと思っていたお皿らしく、 そのお皿を見ながらニコニコ嬉しそうな顔をしています。 お皿よりも、食べることに興味がある私にとっては 新しいお皿に全く興味がわきません。。。 ちなみに、今まで使っていたお皿は、 100円ショップでも売っていそうな 何の変哲もない普通のお皿でした。 そこでひとつ、妻に聞いてみました。 私「これ、いくらしたの?」 妻「3000円」 私「ふ〜ん。」 私の内心(高っっ!!!) 1枚のお皿に3000円を払うという感覚が 私の中にはありません。 一体このお皿に、 どんな価値があるって言うんだい。。。 そこで、このお皿を買った理由について 妻に詳しく聞いてみることにしました。 ■ 眠っている新たな価値 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 今まで使っていたお皿は、 丈夫で割れにくい、というように 長く使えるという機能性を重視して使っていました。 さらに、割れてしまったとしても すぐに買い換えられる、安さもポイントです。 「安くて長く使える」 ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~ これを備えていれば、 お皿としては十分な価値だと思うのです。 あくまで私にとっては、ですが。。。 しかし、この価値に追加して、 “新たな価値”を妻が感じたことで、 100円のお皿から3000円のお皿に変化したんです。 その新たな価値とは・・・ 『料理をする楽しみ』 ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~ です。 妻いわく、 「このお皿に合う料理をつくるのが楽しみ」 『料理のためのお皿ではなく、お皿のための料理』 ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~ と言うんです。 ただ、言っている意味はわかるけど、 それを良しとする感覚が私にはわからない・・・ 私は妻のこの感覚を聞いて、愕然としました。 ただ同時に納得もしました。 この3000円のお皿の価値は、ここにあったんだな、と。 ※事実、このお皿だけを使った、 お皿のためのレシピ本も販売されているそうです。 お皿が主役となれば、当然、 このお皿は大切にします。 長く、楽しく、愛着を持って使い続ける。 妻にとってはこのお皿に、 価格以上の価値があったんです。 ■ 価値観を共有し、満たす ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 人によって、価値観は違います。 「夫と妻」「男性と女性」というように、 「売り手と買い手」も同じくです。 当然、あなたとお客様の価値観も 違うこともあると思います。 お客様と価値観がすれ違ったままでは、 お客様に振り向いてもらうことはできませんよね。 お客様に振り向いて、そして信用してもらうためには、 価値観を知り、共有することが大切です。 ※私も、今回妻が買ったお皿について、 買った理由を妻に詳しく聞かなければ、 もしかしたら、 (こんな高いお皿、必要ないのに・・・) などとグチグチと内心で、 ボヤき、ボヤかれていたかもしれません(笑) また、家の価値を上げるためも、 価値観を伝えることは大切です。 家の価値をあげるために、 価格を安くしたり、性能を上げたりすることは そう簡単にはできないかもしれません。 しかし、 この家でどんな楽しい生活を送れるのか ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~ という価値観を満たしてあげることは できると思います。 今回例に挙げたお皿じゃないですが、 「安さ」「機能性」に加えて、 「楽しみ方」を伝える。 ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~ それだけで、 家が持つ価値も大きく変わると思います。 あなたの提供する家は、 『どんな楽しみ方ができ、 どんな価値観を満たしてくれる家ですか?』 是非、たくさん見つけてみてくださいね。 工務店MBA事務局 冨田泰司