「“第17回キッズデザイン賞”発表」業界ニュース
NPO法人キッズデザイン協議会は8月23日に、
子どもの安全・安心と健やかな成長発達に
役立つ優れた製品・サービス・空間・活動・研究などを顕彰する
「キッズデザイン賞」の第17回受賞作品を発表しました。
2007年に始まったキッズデザイン賞は今年で17回目を迎え、
応募数は累計で6,566点、受賞数は3,911点となっています。
今年は応募数398点の中から、
258点の作品がキッズデザイン賞を受賞しています。
受賞作品の中からより優れたプロダクトに対しては
優秀作品として表彰しています。
また優秀作品の中から最優秀賞などの特別賞が選出されます。
今年は受賞作品258点の中から37点が優秀作品として選ばれています。
住宅会社でも多くの会社が自社の取り組みや製品などを応募し、
毎年複数の作品がキッズデザイン賞を受賞しており、
特別賞を受賞する住宅会社もあります。
今回は、キッズデザイン賞を受賞した
住宅会社の取り組みについて紹介します。
詳細なニーズ調査で子育ての悩みに現実的な解決策を提示
積水ハウスは、キッズデザイン賞を受賞した作品の中で、
「一つ屋根の下で一緒に過ごす!フジ虎ノ門こどもセンター」が
「こども政策担当大臣賞」を受賞したほか、
「~子育て世代へ LIFE IDEASを盛り込んだ住まい提案~
積水ハウス ノイエ」が「キッズデザイン協議会会長賞」に、
そして「分譲マンションにおける子育て支援サービスの提案」が
「BEYOND COVID-19特別賞」に選出されています。
キッズ・ファースト企業を謳う同社では、
2007年のキッズデザイン賞の設立第1回から17年連続、
累計116作品で受賞をしているということです。
キッズデザイン協議会会長賞を受賞した「積水ハウス ノイエ」は、
同社のセカンドブランドとして展開する低価格の木造住宅ブランドです。
「収納」、「家事」、「食事」、「育児」の4つのテーマについてリサーチ、
アンケートを実施し、データに基づいたプランを
パッケージ化した子育て支援住宅を提案しています。
家事を効率化しつつ子どもと一緒に過ごす時間を楽しめるアイデアや、
デザインが盛り込まれた「パッケージプラン」を特長としており、
間取りや設備、空間のアイデアでは、
子育て層の悩みやニーズを丹念に拾い上げ、
現実的な解決策を提示しているという点が評価され、
キッズデザイン協議会会長賞を受賞したということです。
音環境から子育てを応援
大和ハウスは、「子どもたちを産み育てやすいデザイン部門」において、
快適防音室・快適静音室「音の自由区」の「やすらぐ家」の提案が評価され、
優秀賞である「こども政策担当大臣賞」を受賞しています。
大和ハウスでは、
2006年より室内に心地よい音楽を響かせる性能と
外部への遮音性能を両立させた新築戸建住宅向けの防音室
「奏でる家」を提案してきました。
2023年4月からは、テレワークや乳幼児の寝かしつけなど、
近年多様化するニーズに対応するため、
防音室を防音仕様の異なる3つのグレードに分けた
「音の自由区」として提案しています。
受賞作品である「快適静音室やすらぐ家」は、
防音外壁や防音窓を導入することで、
屋外の交通騒音や室外の生活音などを減音し、
図書館並みの静けさを実現しました。また隣室との間には、
開放感を追求しながら建具の気密性を高めた静音ガラス引き戸
「静音スクリーン」を設置することで、
隣室からの生活音などを減音するとともに
家族の気配を感じられる空間を両立させています。
コロナ禍以降、在宅ワークやリモートでの活動の普及から、
親が家の中で仕事をするシーンと
子どもたちが遊んだり宿題をしたりするシーンが
生活の中で同時に行われることが多くなりました。
大和ハウスによる「快適静音室やすらぐ家」は、
技術的なアプローチによって、
室内を図書館並みの静けさに保つことができ、
同時に子どもの動きを見守ることもできるという点が評価され、
「こども政策担当大臣賞」を受賞したということです。
(情報提供:住宅産業研究)