人は「●●」で購入する心理学
先日、買って1年ちょっとのiPhoneが壊れました。
電源が急に落ちたり、再起動できなかったりと、かなりの重症です。
挙句の果てには、アップルのマークとともに
「これ、明らかにマズイやつだよね」と思われるプログラムが表示される始末。
そもそも、電話もメールもできない、
アプリも使えないで、とにかく困りました。
これは早急に修理しなきゃと思い、「iPhone 修理 価格」と検索。
色々とサイトをみていると、
どうやら修理に3万円以上はかかりそうだということが判明しました。
修理に3万オーバー・・・
その夜、家庭でのトップニュースになりました。
私「iPhoneの修理、3万以上するみたい。」
妻「結構かかるね。じゃ私が今使ってるスマホにしたら?
新品でも2万ちょっとだったし。」
妻も、長年使っていたiPhoneが壊れて、別のスマホを購入していました。
妻は特にiPhoneにこだわりはなく、
安くて使いやすいスマホを探して買っていたようです。
私も「絶対にiPhoneじゃないと嫌だ!」
という程こだわりが強い訳ではありませんが、
使い慣れているiPhoneに愛着はあります。
頭の中では、iPhoneから別のスマホに変える、
という選択肢はありませんでした。
そうはいっても、修理するよりも新品の物を買う方が安い。
さらに、妻の感想ですが、iPhoneよりも使いやすいという事実。
総合的に判断すると、
■今のiPhoneを修理・高い・使い慣れている(だけ)・中古
■妻が薦めるスマホに買い替え・安い・使いやすい・新品・SDカードが使える
(容量を気にしなくて済む)
頭では、妻が薦めるスマホに買い替えた方が、
いいんだろうなとわかっていながらも、iPhoneを使い続けたい。
という想いから抜けられなかったのです。
私は妻に、
「いや、会社の携帯もiPhoneだから、充電器も同じだと何かと楽だし
(大して手間じゃない)」
「やっぱり使い慣れてるからなぁ(慣れれば一緒)」
「そんなに容量つかわないし(実は結構使う)」
「あと、リンゴ好きだし(強引)」
など。
なかなか苦しいアピールをしていた、というエピソード。
理屈では、買い替えたほうがいいと分かっていても、
なんとかiPhoneを修理する方向に持っていきたい。
そのために、あの手この手を使って、主張を正当化。
「こうしたい!」と直感的に思ったことが、
どうして自分にとって必要なのかを頭が勝手に理由を探し始めたそうです。
「それ、本当に必要?」と自分の主張に対して、
意見を言ってくる人に反論しようとします。
最終的に、「なるほど。それはそうした方がいいね」
と自分の意見に賛同してほしい。
こういった心理。
あなたも状況は違えど、
同じようなことを思ったことがあるのではないでしょうか。
要は、いかに理屈や理論が正しかったとしても、
欲求や感情のほうが強く作用するということですね。
人は「感情」で物を買い、「理屈」でそれを正当化する有名なフレーズです。
是非、心に留めておいてくださいね。