「分譲マンション、ホテル事業でのメタバース活用」業界ニュース

セミナー、個別商談もオンライン空間で可能に

分譲マンション「プラウド」や戸建住宅「プラウドシーズン」などの
販売事業を行う野村不動産では、
住宅購入検討者向けのWEBサービス「プラウドオンラインサロン」に
11月よりメタバース空間を新たに設置しました。

「プラウドオンラインサロン」は、
住宅購入のための基本的なノウハウや知識、
同社が展開する「プラウド」シリーズの物件情報などを
紹介するサービスで、2021年9月より展開しています。

新しく設置されたメタバース空間は事前予約不要で、
顧客が自身で選択したアバターを使って匿名で入室し、
物件情報の収集や動画の視聴ができる場として使われています。

また、同社の営業時間内には、販売スタッフが同じくアバターで入室しているため、
音声会話・チャットなどでコミュニケーションを取りながら
住まいに関する質問や相談をすることが可能となっています。

メタバース空間内のシアタールームでは、
主に住まい探しの初期段階の顧客に向けた動画を見せてから
個別に相談を受け付けるセミナーイベントも開催しています。

イベントは、「間取りの見方」や、「ローンについて」、
「住宅購入の流れ」などの内容で構成されており、
分譲マンション以外の住宅を購入するユーザーに
とっても役に立つ情報を発信しているということです。

メタバース空間内で物件情報を収集したり、
同社スタッフとコミュニケーションを取ることで、
住宅購買意欲が高まったユーザーに対しては、
同じ空間内で他のユーザーが入室できないマンツーマン専用空間に移動し、
音声会話でのやり取りも可能としています。
また、アバターを使わずに、Zoomなどを利用した通常のオンライン相談に
切り替えることもできるということです。

同社では今後も、エンタメ性のあるメタバース空間という特性を活かし、
既存サービスと組み合わせながら、気軽に住まいの検討を行えるサービスを
提供していきたいということです。

全室メタバース付きホテルが開業

大和ハウスグループのコスモスイニシアとコスモスホテルマネジメントは、
宿泊客同士が客室内のPCを使ってコミュニケーションを取ることができる
「メタバースルーム」を全室に設置したホテル「MIMARU東京 池袋」を11月に開業しました。
同ホテルではメタバースだけでなく、「eスポーツ」にも着目しており、
日本初となる５人の仲間が一緒に宿泊してプレイすることができるゲーミングルームも提供しています。

「メタバースルーム」では、アバターを使って、ホテル内の宿泊客やスタッフと気軽に交流でき、
旅の途中で仕入れた話題や旅先の情報を交換したり、ゲームをしたりといったコミュニケーションを
楽しむことができます。
宿泊客は客室内のPCから「メタバースルーム」にアクセスし、アバターを操作します。

「メタバースルーム」内では、音声チャットを使って交流したり、
用意されたマップ上で街の情報を入手したり、
宝探しゲームなどを楽しむことができるということです。

また、デジタル掲示板では、
宿泊客同士が知っている街やイベントの
情報などを共有、情報交換をすることで、
実際の旅や観光にも役立つ場として活用することができます。

「eスポーツ」を楽しめるゲーミングルームには、
専用デスクとハイスペックゲーミングPCを５台揃え、
最大５人で宿泊することが可能です。
プレイ中に他の部屋への騒音が気にならないように、壁面には防音対策を実施。

また室内には広いダイニングテーブルを置き、
作戦会議などをしやすくしたということです。
同ホテルでは、マンガやアニメといったジャパンカルチャー、
サブカルの発信地として池袋の街を盛り上げ、
国内だけでなく海外からの需要も
獲得していきたいということです。

（情報提供：住宅産業研究所）