働き方改革「まずやる事」経営・人材育成
先日働き方改革をする意味について
お話しさせていただきました。
表面的な捉え方ではなく、
本質を知り、伝え、会社全体で
協力することで良い結果が生まれるといった内容でしたね。
しかし、実際のところ
働き方を改革する必要がある事はわかった。
でも、ただ労働時間を
短くするだけでは上手くいかないし
具体的にどんな事から取り組んだらいいのやら…
と頭を抱えている方も多いのではないでしょうか?
今回はそういった方に向けて
私が勉強会で学んできたことから
『会社における働き方改革の取り組み』
についてお話させていただきます。
結論から言うと
まず初めに取り組むべきは
『メンバーの疲労を戦略的に回復させる』事です。
前回もお話していた通り、
労働力人口減少が顕著なため、
限られた人員で最大限の成果を出す仕組みを
作り上げる事が急務となっています。
そのために必要なことが
メンバーの健康管理(肉体的・精神的)が
きわめて重要である事
を、まず知ってください。
肉体的な健康を戦略的に回復する為には
「疲労」について知る必要があります。
元・陸上自衛隊衛生学校心理教官
MR(メンタル・レスキュー)協会理事長
下園壮太氏の提唱によると…
疲労には3段階あり、
深い疲れになる程、
回復までの時間が倍増していきます。
例えば1段階目の疲労を回復するのに
3日かかるとすると、
2段階目は6日、
3段階目は9日かかってしまう
といった具合です。
一度深い疲労に達してしまうとなかなか
回復できず、その状態で仕事を続けると
効率低下、それによる労働時間が増加し
精神的に追い込まれていくという
悪循環が生まれてしまいます。
こんな悪循環を生んでしまわない為に
会社側がすすんで疲労回復の為の手段を
提案していく必要があります。
疲労を回復するには、
・毎日の睡眠時間の確保
・精神的ストレスの軽減
(長時間労働を減らし、適度な運動)
・家族(私生活)からのプラスの感情
が効果があるそうです。
ある会社では、
睡眠計測アプリを導入し、
6時間以上の睡眠を何日持続出来たかによって
社員に報酬が支払われるそうです。
社員の健康状態は会社の健康状態(生産性)
そのものという事ですね。
こういった会社は
これから先も増えていくと思われます。
しかも
残業時間が少なくなり、
自由な時間が増えると
進んで新しい知識や技能取得し始める
という統計が出ているようですので、
さらに生産性が上がるというわけですね!
この状態こそ働き方改革が成功している
といってもよいと思います。
“働き方改革といっても何をしたら”
と感じていた方は、
まずはメンバーの疲労回復の為の方法を
模索してみてはいかがでしょうか?
睡眠時間を毎日とることを進めたり、
家族に自慢できるような賞をつくり与えたり、
1日に決まった休憩時間を作りお昼寝にあてる
などなど、疲労回復のアイデアは
考えれば色々出てくると思います。
会社とそこで働く全メンバーの為に
まず、できる事から初めてみませんか!?
そこから会社の利益も上がってくるはずです。