「住宅会社によるプラットフォーム構想」商品・トレンド
スマホアプリで住まいと家族を見守る
積水ハウスは、プラットフォームハウス構想の第1弾として、
外出先から住宅設備の遠隔操作を可能にする
間取り連動スマートホームサービス
「PLATFORM HOUSE touch (プラットフォームハウスタッチ)」を
2021年8月30日から運用開始しています。
同社では、人生100年時代の幸せの提供を目指し、
住環境やライフスタイルにまつわる住まいのビッグデータを
活用して、「健康」、「つながり」、「学び」を軸にした
サービスを提供するという「プラットフォームハウス構想」を
推進しており、今回はその第1弾ということです。
「プラットフォームハウスタッチ」では、
プラットフォームハウス構想における「つながり」を軸にした
3つのサービスを提供しています。
1つ目のサービスは、「わが家リモコン」です。
業界初となる間取り図と連動し、
視覚的に直感操作できるスマホアプリで、
外出先からエアコンや照明、窓シャッター、床暖房、
玄関ドア等の状況を確認し、遠隔で操作することができます。
例えば、帰宅時に外出先からあらかじめエアコンのスイッチを
入れておくことで、帰宅してすぐに快適な室温で過ごすことが
可能になります。
2つ目は、「セルフホームセキュリティ」です。
窓や玄関ドアが不正に開錠された場合や、
火災警報器が作動した場合には、
ユーザーのスマホにプッシュ通知が送られるため、
外出時に素早く住宅の異常を把握することできます。
また、家族の帰宅や外出時にもプッシュ通知が送られるため、
常にスマホを通じて家族の行動を見守ることができます。
3つ目が、「住環境モニタリング」です。
屋内外に設置している「温湿度センサー」で
熱中症の危険性を可視化します。
熱中症の危険性がある場合は、
ユーザーのスマホにプッシュ通知を送ってくれる他、
家族が機器の操作をしているかといった履歴の確認や、
熱中症アラート等の通知を一覧で確認することができるということです。
同社では、まず積水ハウスの関東地区と関西地区の
新築戸建住宅のオプションとして提案しており、
12月1日からは提供範囲を全国に広げています。
初期費用は50-80万円程度で、
サービス利用料として月額2,200円が必要となります。
初年度は月間200棟、年間で2,400棟を販売目標に掲げています。
同社では、将来的に新築戸建住宅だけでなく、
マンションやリフォームへも展開していきたい考えです。
安全性と利便性を両立した収納サービス
旭化成ホームズは2021年11月24日に、
AI活用を含むデータサイエンス技術を用い、
暮らしに関する多角的なサービスを創出する
デジタルサービスプラットフォームの構築を目指した活動を
開始したことを発表しました。
同社では、建物内に設置されたIoT機器等で収集された、
住まい手の建物内部における生活記録を、
クラウド上に据えた独自のデジタルサービスプラットフォームに集約し、
AIを活用して情報を解析することで、生活利便性や健康、
災害に対する安全性の向上、持続可能な社会実現に役立つ
様々なサービスの創出によるDXの実現を目指しています。
その第1弾として、住宅内の一部に設けた、
セキュリティレベルを選択可能な収納空間の運用サービス
「スマートクローク・ゲートウェイ」を11月より運用開始しています。
「スマートクローク・ゲートウェイ」は、
宅配便の置き配に対応するスマートロック付きの
大型ストックスペース「スマートクローク」に、
独自開発の自動解析機能を組み込んだ
WEBアプリケーションを採用することで、
建物内部にまで宅配物を届けてもらうことを
可能にした仕様となっています。
ユーザーがネットショップで商品を注文し、
店舗から届いた配送予定メールを
専用WEBアプリに転送・本登録すると、
メールの内容を自動解析しパスワードを設定します。
配達員はパスワードを入力することで、
スマートクロークに入室します。
内部には、防犯カメラを設置したほか、
同社が独自の盗難補償制度を設けています。
また、スマートクロークと室内とをつなぐ扉には内鍵を設置し、
生活スペースの安全も確保しているということです。
さらに専用アプリでは、ユーザーが
「スマートクローク・ゲートウェイ」を介して
住宅内に受け入れた食品を自動で栄養価に変換し、
家族の栄養管理を行なうアプリも公開しており、
同社では今後も順次サービスを拡大していく計画です。
(情報提供:住宅産業研究所)