「ビルダー・工務店のYouTube活用【後編】」HP・WEB関係
前回は、メディアとしてのYouTubeの重要性・注目度が
高まってきていることをお伝えしましたが、
他の媒体と比較して、住宅会社がYouTubeを活用することには、
以下のようなメリットが挙げられます。
メリット(1)
情報量が多く記憶に残りやすい
Googleの検索結果に動画が表示されるようになり、
動画で情報を発信することの価値は高まってきています。
一般的な住宅検討者はWEBで情報を検索する際、
パソコンよりもスマホを使うことのほうが多いでしょう。
スマホの小さい画面でホームページを閲覧し、
会社や商品を説明する長い文章を読んでもらうのは
面倒に感じられるかもしれませんが、
動画はスマホの小さい画面でも見やすく、画像や文字よりも
多くの情報を短時間でわかりやすく伝えることができます。
動画はテキストのように単に情報を伝えるだけではなく、
実際に会う前に人柄を伝えてコミュニケーションを進める、
初回接客の代替手段にもなり得ます。
メリット(2)
× 消費型 ○ 資産型 の広告媒体である
折込チラシは余程興味がない限りは見たらすぐに捨てられ、
テレビCMが見られるのは放映されている時間だけです。
また、見学会等のイベントの広告は、
そのイベントが終わればその用途を失います。
これらは消費型の広告媒体と言えるのに対し、
YouTubeでは過去に投稿した動画もアーカイブとして蓄積され、
おすすめ動画や関連動画として繰り返し表示される、
資産型の広告と言えます。
1本の動画に興味を持った視聴者が他の動画も遡って
視聴してくれる可能性があり、
数年前に投稿した動画の再生回数が急に伸びてくる
ということもあります。
メリット(3)
× ペイドメディア ○ オウンドメディア の媒体である
従来型の広告媒体であるペイドメディアは、
より多くの広告枠を購入できる企業が優位に立てるのに対し、
オウンドメディアであるYouTubeは、
会社の規模や広告費の潤沢さに関わらず、
動画がバズるかどうかは、その情報の内容や需要、
戦略に大きく左右されます。
つまり、中小企業でもやり方によっては、
潤沢な広告予算を捻出できる大手企業以上に広告効果を
高められる可能性があるということです。
メリット(4)
解析が充実していてPDCAを回しやすい
YouTubeはGoogleアナリティスクと同様に、
解析の機能が充実しています。
視聴者維持率やYouTube内にサムネイルが表示された
インプレッション数、流入経路、アクセス時間帯等のデータを、
動画ごとに詳細に分析できます。
視聴者の離脱が増えた箇所を分析して
撮影や編集の方法を改善したり、
アクセスが多い時間に合わせて動画を投稿するといったPDCAを
回しやすいというメリットがあります。
メリット(5)
社員の採用・育成にも寄与する
YouTubeを本格活用しているビルダーから
異口同音に聞かれるのは、
YouTubeチャンネルを開設してから、
新卒採用の応募が増えたという声です。
学生の就活時の企業研究においても、
YouTubeによる情報収集が当たり前に行われているようです。
就活生に向けての情報発信も、
テキストや画像と比べて、
動画のほうが社員の人柄や社内の雰囲気、
経営者の熱量を効果的に伝えられます。
また、YouTubeに投稿した動画のアーカイブは、
入社後の社員教育の教材としても活用できる。
メリット(6)
広告媒体でありながら、収益を得られる
他のメディアと決定的に異なるのは、
広告媒体でありながら収益を得られるということです。
概算の目安では、
登録者数が1万人を超えれば
月に10~20万円の広告収入が得られると言われています。
YouTubeの動画制作や運用はそれなりに
コストがかかるものですが、
YouTubeを運用すること自体が、
そのコストを稼ぎ出す収益事業になり得ます。
メリット(7)
先行者利益を得られる
YouTubeにおける住宅会社の公式チャンネルは
まだ飽和している状態ではなく、
今から参入する余地は充分にあります。
他の広告媒体にかけているリソースの一部を
YouTubeに振り分けて本格的な活用を始めるには、
まだ先行者利益を得られるタイミングであると言えます。
住宅会社がYouTubeを活用することには、
これだけのメリットがあります。
まずは現在ホームページに載せている情報を動画にして、
YouTubeに投稿することから始めてみてもいいでしょう。
(情報提供:住宅産業研究所)