「再びの感染拡大、今取り組むべき集客施策」集客・マーケティング
7月以降、新型コロナウイルスの全国的な感染拡大が続いています。
このメールマガジンが配信される頃には
少しでも事態が改善していることを願いたいですが、
現実的な情勢は不透明です。
また、ワクチン接種が進みつつあるとはいえ、
もうしばらくは「withコロナ」の状況が続くと考えなければなりません。
このメールマガジンではこれまで、
現状を踏まえたWEB集客のあり方について、
たびたび解説してきました。今回は改めて、
ビルダー・工務店が今行うべき集客施策について考えます。
最も大切なのは「お客様の不安に寄り添う」こと
コロナ禍における生活者の意識調査データを昨年3月から
継続的に公開している「インテージ 知る Gallery」によると、
「不要不急の外出を減らすようにしている」という質問に対して
「あてはまる」「ややあてはまる」と答えた人は、
8月31日に公開された最新データでは78.7%にのぼっています。
第1波のピーク時に89.0%まで達した後、
感染の波に合わせて70%前後~80%前後を行き来しており、
現在は再び80%近い数字を示しています。
報道などでは「緊急事態宣言慣れ」「外出の増加」などが
指摘されていますが、このようなデータを見る限り、
生活者の多くは今なお外出に対して
不安を抱いていると考えるのが妥当でしょう。
もちろん、住宅会社の集客においても例外ではありません。
モデルハウスの見学は「不要不急」とまでは言えないでしょうが、
お客様にとっては未知の空間であり、
訪問に対して不安を感じる方も少なくありません。
この1年半で、WEBによるお客様の情報収集活動が活性化し、
資料請求やモデルハウス見学予約が急増したのも、
このようなお客様の心理を反映したものと言えるでしょう。
コロナ禍の生活のあり方については様々な意見があるでしょうが、
少なくとも皆さんの集客活動、特にお客様との最初の接点となる
ホームページなどWEB集客においては、
「多くのお客様が今なお不安を感じていること」を念頭に、
お客様の不安に寄り添う工夫が求められます。
後回しになっていませんか? オンラインの工夫
一方で、皆さんの会社のホームページやWEB集客施策は、
このようなお客様の不安に十分寄り添えているでしょうか?
たとえば、コロナ対策の明示。
「当社ではコロナ対策を行っています」の一文で済ませている会社や、
感染対策の告知がページの最下部に追いやられているケースが目立ちます。
お客様にとってモデルハウスが「未知の空間」であることを考慮すれば、
これらの対策は分かりやすい場所に明示し続けなければなりません。
また、オンラインでの相談会・イベントも、以前に比べて減少しています。
「せっかくモデルハウスにお客様が戻っているのだから、
わざわざオンラインに振り向けたくない」という気持ちも理解できますが、
外出に不安を抱える方が多い現状を考えると、
やはりオンライン施策は継続すべきです。
実際、先日もある地域ビルダーが実施したオンラインセミナーでは
50組以上のお客様が参加しており、お客様のニーズは高いようです。
withコロナの集客活動は、もう少し続くでしょう。
皆さん自身が「コロナ慣れ」することなく、
初めて家づくりを検討するお客様の不安を解消できるよう、
いま一度、自社の発信方法を見直してみましょう。
今の積極的な取り組みは、
オンラインでの情報収集が定着するであろう
「afterコロナ」においても役立つはずです。
(情報提供:住宅産業研究所)