工務店のSNS戦略 vol.1HP・WEB関係
「ブログやFacebookは、やったほうが良いですか?」最近、工務店経営者様からこんな質問を受けるようになりました。この質問への答えは、「戦略としてやったほうが良い」です。ただし、迷っている理由が「周りの工務店がブログをやっているから」「Facebookが流行っているから」という理由なら、オススメしません。
なぜなら、ブログにせよFacebookにせよInstagramにせよ、SNSは『戦略として』やるべきだからです。流行っているから等の理由であれこれ手を出してしまうと、お客様や社員が困惑してしまい安定経営は遠ざかってしまいます。もし住宅会社ではない普通の会社があったとして、ヨガが流行ったらヨガ教室、ドローンが流行ったらドローンを売って、パンケーキが流行ったらパンケーキ屋をやる。このように流行りモノを追いかけている会社は安定経営とはほど遠い状況になってしまうのです。
SNSをする目的をはっきりとさせる。
大局を見ると、大事なのはSNSをやること自体でもなく、いいねやシェアの数でもありません。大事なのは利益がでるかどうかです。でも、SNS(例えばブログ)で受注が取れるわけではないですよね。では、どこに的を絞るのか? 誰に何を伝えたいのか?それを事前に決める必要があります。まだ出会っていないお客様向けなのか、すでに出会っているお客様向けなのか。何のためにやるのか、どんな成果を得たいのか。これを明確にしておかないといけません。そして、SNSはすぐに成果として現れるわけではないので、最低でも2年間は続ける心構えが必要です。
「誰に」「何を」伝えるかを決めたら、、、
次は手段です。「Facebookで見学会の告知をしたら、チラシ代を節約することができるんじゃないですか?」という問合せを受ける事もあります。子育て世代の約90%はスマホを使っているから、チラシのような紙媒体ではなくFacebookなどのデジタルで情報発信したほうが良いのではないか?という主旨ですね。でも一言でいうと、これは各々の工務店の状況によってケースバイケースです。なぜなら、チラシやポスティングと同じように、ブログやFacebookも『自社のファン化、顧客の教育、自社の情報発信(ブランド化)』のための手段の一つだからです。
チラシを完全に止めて、Facebookだけで集客ができるのならチラシ代を払わなくて済みますが、無料のFacebookだけで集客ができないのなら、チラシやポスティングを止めることはリスクが大きいですよね。お客様の中には、チラシは見るけれどFacebookは見ない人もいるはずですし、その逆も一定数います。より多くの人に案内を届けるのなら、チラシもFacebookも両方使ったほうが良いのです。このように、SNSは媒体の一つだと捉えておくと戦略が立てやすくなるはずです。そこで、どの媒体を使うかを決める判断基準にしていただくために、今回はブログ・Facebook・Instagram・Twitterのそれぞれの特徴をお伝えします。
1.ブログ
ブログの最大の特徴は、記事を蓄積し続けることができる点です。過去にWeb上にアップした記事はずっと蓄積されていきます。過去の記事が自動で消えるわけではありませんので、キーワード検索などで引っ掛かる可能性が上がりSEO対策としても有効です。ただし、日記のようなブログでは成果は期待できません。お客様にとって有益な情報をブログに掲載しないと効果は実感できないのです。お客様がブログを見るとき、ノートとペンを準備して、背筋を伸ばして正しい姿勢で見る人はいませんから、まずタイトルで惹きつけ、最後まで読んでもらって行動してもらうための技術が必要です。お客様にとって有益な情報を、最低でも2年、定期的に1000字~1500字の文章量でブログを更新し続けてください。次回は、Facebook、Instagram、Twitterの特徴についてお伝えします。