【工務店MBA】建築業界の最新ニュース(H25/12/02号)
MBA
2013.12.2
今回のテーマ:「住まいづくりにおける“音環境”を見直す」(後編) H25/12/2
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【工務店MBA】建築業界の最新ニュース
発行:株式会社ナック
工務店MBA事務局
/www.home-builder.jp/
TEL:03-3343-3000
萩原 舞花
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萩原 舞花
いつもご愛読ありがとうございます。 工務店MBA事務局の萩原です。 「萩原さん、 メルマガいつも読んでるよ!」 「どこ行った〜〜とか 何食べた〜〜とか ばっかりだよね・・・!」 ( ̄ω ̄)(ーω−)! 先日とある地域の工務店社長様に 言われたこの一言・・・ (た、確かに・・・!) そして懲りない私は、 先週も「食欲の秋」にちなんで お出かけしてきました♪ 初体験です。 「はとバス」に乗ってプチ・旅行に 行ってきました〜! 皆様は「はとバス」、 乗ったことありますか? 初めて東京観光する際に、 「はとバス」を利用するイメージが ありますよね! この時期大人気のツアーで 1ヶ月待ってやっと参加できたのです! ♪(゚ー゚*)(。_。*)ウンウン♪ その名も、 「浜焼き食べ放題と 房総みかん狩りにさんまつかみどり」 まさに、秋の味覚を楽しむための 食い倒れツアーです (o゚∀゚)ノ♪笑 千葉県の房総半島を目指して、 バスに乗り、途中「海ほたる」などで 休憩を取りながら、浜焼き市場を目指します。 新鮮な魚介類を目の前にある網で好きなだけ 焼いて食べることができるのです♪ とにかく食べて、食べて、飽きるほどに 海の幸を食べまくりました・・・。 そしてデザートには もぎたてのみかんを、 たらふく食べて・・・ さんまを片手でつかみとり、 酒蔵で日本酒や焼酎を試飲し・・・ ほろ酔いで東京駅まで戻りました。 ヾ(@~▽~@)ノ 夢いっぱい&幸せいっぱい&お腹いっぱい の楽しい1日になりました。 「はとバス」では、こういった プチ企画旅行が今大ヒットしているそうです。 「はとバス」なんて、ちょっとオバさんくさい イメージがあったのですが、実際に参加 してみると、私と同じ20代後半か、 更にちょっと上くらい(20〜40歳)の 女性や男性も多数参加していました。 しかし、この満足度の高い企画は 協力業者や、スタッフのレベルの高いおもてなし 術が成功の秘訣なのではないかと思います。 本日は 「すぐにマネしたい おもてなし術」についてです。 ■ 素晴らしいのはツアーの内容だけではなかった・・・ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━☆★ このような小さな企画ツアーは、内容や行程の充実も 非常に大切ですが、同時に、ツアーに同行するスタッフや 現地で案内をしてくれるお店の定員さんの「スキル」にも 顧客満足度が左右されるのです。 (o^-^o) (あ、私も実は旅行会社でツアー企画の お仕事をしていたことがあります。) それでは早速、今回のツアーに学んだ おもてなし術を紹介していきますね! ●添乗員さんの言葉使い 今回私が参加したツアーの添乗員さん・・・ 細やかな配慮がとても素晴らしい方でした。 司会進行も素晴らしく、参考になる スピーチ(言葉)が沢山ありました。 例えば、「注意事項」を「お願い事」に 置き換えていたり。 女性ならではですが、 表現がソフトになりますよね♪ ひとつひとつの言葉を丁寧にゆっくりと お客様のスピードに合わせてお話しする 添乗員さんは、やはりプロだと思いました。 分かり易くて、聞き取り易い スピーチはとても勉強になりました。 ●入れたてのお茶のサービス 添乗員さんのおもてなし術の中で 今回一番ビックリしたのが・・・ なんとツアーの合間にバスの車内で 「日本茶」の配膳がありました。 しかも日本茶といっても、 お茶の葉から急須(きゅうす)を使い、 一人ひとりに熱いお茶を サービスしてくれるのです。 w( ▼o▼ )w オオォォ!! (そんな熱いお湯をバスの中で 扱ったら、ヤケドするじゃないか!) と思う方もいるかと思いますが、 ちゃんと配膳専用のバスケット (コップが入る穴付き)があり、 ヤケドの心配もありませんでした。 そして入れたてのお茶は 「ホッ」と寒い季節心身共に温まりました♪ とても素晴らしい「おもてなし術」ですよね! これは、他には無いサービスだと思いました。 ●現地スタッフの方のおもてなし術 そして、もうひとつ 「さすがだなぁ〜!」と思ったことが。 それは各観光地の方々の 「接客スキルの高さ」です。 浜焼きのレストラン・・・ お土産屋さん・・・ みかん農園・・・ さんま市場・・・ 酒蔵・・・ どこに行っても、現場のスタッフの方が 明るい笑顔と挨拶で迎え入れてくださいます。 (だって商売だから当たり前でしょ?) と思う方もいるかもしれませんが、 商売だからこそ、当たり前のことを 当たり前以上に出来るのが「はとバス」ツアーの 素晴らしいところだと思いました。 千葉ですから、東京に住んでいる私としては 行こうと思えば自分達で運転して、 全て個人で行ける距離にあります。 しかし、それでもお金を出して参加するのには やはり「はとバス」から受けられるお金以上の おもてなし(満足度)が存在するからだと 思います。 ■ 心からのおもてなしが、選ばれる秘訣・・・? ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━☆★ 先日とある工務店様が 「他社との差別化を図る為に ひと手間加えたサービスを 心がけるようにしている」 ・・・と仰っていたのを思い出しました。 お客様にとって、 心が「キュン」となるサービスだと 私は個人的に考えています。 好きな相手(異性)には、 色々とおもてなしを したくなってしまいますよね。 お客様のことを好きになり、 「どんな事を求めているのか」 「自分がお客様だったら、どんなことを してもらったらキュンとするか」 試行錯誤して挑戦してみることが大切です。 例えば上記で述べたような 飲み物のサービス。 茶葉からお茶を注ぐなんて 手間がかかりますよね。 しかしそこまで徹底している 工務店になれたら、気づかぬところで お客様から選ばれる会社になってる かもしれません。 また、挨拶も一緒です。 貴社に関わる全ての協力業者の方々が、 お客様とお会いしたときに、元気に明るく 挨拶してくれたら、お客様はどう思うでしょうか。 他には無い、サービス精神に きっと感動なさいますよね。 地域の工務店だからこそできる 心が温まるサービスを提供したいですね! そして、常に新しいことを企画し、 お客様に満足していただけるように 工夫を重ねていくことが、 時代の流れに左右されない 強い工務店になるための 秘訣なのだと思います。 お客様を魅了し、 ファンになってもらえる、 そんな「おもてなし術」を身につけて いきましょう! また、普段色々な場所に足を運んで 他業界や他社ではどんな「おもてなし術」を しているのかを「知る」ことも大切です。 時代と共にお客様のニーズも変化していきます。 常にアンテナを張り、共に成長していきましょう! ぜひ、機会がありましたら 「はとバス」、利用してみてくださいね (o゚∀゚)ノ♪ それではまた来週! ○●○●○●○●○ 工務店MBA 業界ニュース ●○●○●○●○● 「住まいづくりにおける“音環境”を見直す」(後編) ●生活時間のズレが音への不満を生み出す〜二世帯同居 前回は、同じ戸建住宅の住人、 つまりは家族の生活音であっても、 上下階・隣室間で伝わる音を気にする ユーザーがいるという話で終わりました。 アパート・マンションの音問題の項目では 「知らない人間の生活音がストレスに繋がる」 と述べましたが、近しい存在である家族が 出す音にもある程度の不満を持つことは 珍しくないということです。 その一つの例が親世帯と子世帯が 同じ家に暮らす「二世帯住宅」です。 現在はサザエさんのようにほぼ全ての 生活シーンを共有する「同居型」 「完全共有型」よりも、玄関や浴室、 階段など生活の一部を共有する 「部分共有型」が増えてきています。 つまり家族間でもある程度のプライバシーを 保ちたいと考えるユーザーが 増えているということです。 ある程度生活を切り分けたいと考える 背景には、食べ物の好みや家事のやり方の違い、 インテリアの趣味の違いなど、世代間・家族間で 異なる感覚を大事にするという意図もありますが、 起床や就寝などの生活時間がそれぞれの世帯で ズレやすいことも原因の一つです。 例えば、親世帯の就寝後に子世帯が入浴することで、 水音や給湯の音が伝わる、あるいは早朝に 親世帯が活動を始めることで就寝中の 子世帯に音が伝わるといったケースです。 解決の方法としては遮音性能を 高めることが基本的な対策です。 住友林業が2011年に発売した二世帯住宅商品「ikiki」は、 家族の距離感や音の伝わりに配慮した商品です。 家族の中で「妻」にスポットを当てて、 妻の両親と暮らす際には世帯を左右で 分けることで助け合いやすいスタイル、 夫の両親と暮らす際には上下階で完全 分離したスタイルをそれぞれ提案しています。 上下分離では二階床に遮音L60仕様を 採用することで、ストレスの元になりやすい 生活音の伝わりを低減しています。 二階床全てを遮音にすると 料金は大幅に上がってしまいます。 しかし寝室の上や子ども部屋の下、 あるいは水廻りやその配管など、 不満を感じやすい箇所には一定の傾向があります。 ユーザーのライフスタイルからあらかじめ 遮音性能の補強箇所を検討し、先回りで 提案をしていく必要があります。 また、各世帯のコミュニケーションを 促進する仕掛けも有効です。 多少うるさいと感じる音でも、 お互いの関係が良好ならば大きな トラブルにはなりません。 共有スペースの居心地を良くして お互いの世帯が交流を深める工夫を 取り入れるなど、音が多少伝わっても 結果的に入居者にストレスが溜まらない提案も、 音問題に対する一つの解決策と言えます。 ■音響を追求する住宅商品も登場 住まいでの楽器の演奏は、外部への音漏れなど トラブルの火種になりやすく、関心のある ユーザーは防音室や地下室を設けるといった 対策をすることが多いです。 住まいにおいてはこの音漏れを防ぐという 大前提がある一方で、楽器演奏や 音楽鑑賞・映画鑑賞のために防音室や 地下室を設けるほどのヘビーユーザーに対して、 音質の追求という提案はあまされていません。 大和ハウス工業の「奏でる家」は、 複数の防音仕様だけでなく、用途に 最適な響きを提案する住宅商品です。 まず防音仕様は下記の 3つのグレードに分かれます。 ・ハイグレード防音 〜55dBA減音…ドラム、エレキギター、トランペット向け ・スタンダード防音 〜45dBA減音…ピアノ、フルート、声楽、ホームシアター向け ・ライト防音 〜35dBA減音…アコースティックギター、書斎、寝室向け 以上の防音仕様に加えて、 楽器に応じて最適な残響時間の長さを提案。 例えばピアノやヴァイオリンには響きが豊かに なるよう残響時間が長い方が好まれ、 ドラムや金管楽器には響きが少なくなるよう 残響時間が短い方が好まれると言います。 大和ハウスでは音を吸音するオリジナルの 部材「コーナーチューン」を開発して、 上記の楽器や映画鑑賞など用途に応じて 空間ごとに最適な響きを提案しています。 このような技術はハウスメーカー独自のもので、 一朝一夕に真似できるものではありませんが、 例えば美しい音の響きや広がりを生むための 高天井仕様や広い空間、家具のレイアウトや 開口部の場所を考えるなど、既存の設計技術の 範囲内でも音の響きは大きく変化します。 音をただ防ぐのではなく、 音を活かした住宅設計というのも 良好な生活環境を支える一つの 要素になるのではないでしょうか。 (情報提供:住宅産業研究所)