【工務店MBA】建築業界の最新ニュース(H25/11/11号)
MBA
2013.11.11
今回のテーマ:「ビルダーのエリア拡大・新規出店計画」(前編) H25/11/11
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【工務店MBA】建築業界の最新ニュース
発行:株式会社ナック
工務店MBA事務局
/www.home-builder.jp/
TEL:03-3343-3000
萩原 舞花
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萩原 舞花
いつもご愛読ありがとうございます。 工務店MBA事務局の萩原です。 私事ですが・・・ 最近新しい街に引越しをしました o(⌒0⌒)o 場所は東京23区。 狭小地で住宅が所狭しと びっしり建っている住宅街です。 私の住む街は、俗に言う「ベッドタウン」と 呼ばれる場所で、主に東京都内で働く人たちが 「眠る為」だけに帰ってくる・・・ そんな地域だそうです。 実際私自身、新しい街に暮らして 2週間ほど経ちましたが、 普段、地域の方とお会いすることは ほとんどありません。 隣や近隣の方々も、最初に挨拶を 交わしただけで、それ以降お会いすることも ない状態です( ゜_゜;) ましてや都内ともあって、 地域交流に期待することも そんなにないのかな・・・と そんな中、 先週末は地域の「農業祭」が開催され、 急遽、私もお神輿担ぎに駆り出されて 参加してきました。 (※一眼レフを片手に、カメラマンを してきました) 約10地区のコミュニティーが それぞれ集結し、お神輿を担いで 区内を周るのです。 参加者の方々を見てみると・・・ びっくり! 江戸っ子気質といいますか、 若い方々が元気よく盛り上げ、かなり 男性達の熱意が入った、お祭りだったのです。 \( ̄O ̄) (へぇ、東京都内でも、若い方もちゃんと イベントに参加するんだ!!) と、びっくりです。 地区ごとにお揃いの法被(はっぴ)を 身にまとい、見た目もバッチリ、 キマっています♪ 地区対抗で、声を高らかに掛け声を出し、 とてもカッコよかったです♪ ■ 初の地域イベントに参加 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━☆★ 新入りの私は・・・ ウロウロ写真を撮っていると、 「あれあれ?今年は カメラマンがいるのかね。」 と、ひとりのお爺さんが 話しかけてきてくれました。 ・どこから来てるの〜 ・どの辺に住んでるの〜 ・この地域は●●が有名なんだよね などなど、今年80歳になるそうですが、 この地区に住んで50年、地域のことは なんでも知っている顔の広いお爺さん でした(^0^)ノ 地域のあれこれを紹介してくれたり、 色んな方を紹介してくれたので 一気に知り合いが増えました♪ 近隣の方とお話する機会なんて 全くなかったので、若干の緊張は ありましたが、どの方もとても親切で 「この地域に住んでいて、安心だな。」 と・・・思わずホッとしました★ なぜ、お爺さんが私に話しかけてきて きてくれたのかといいますと・・・ 「新しい地域に住むっていうことは、 慣れるのも大変だし、周りに知らない人 ばかりだと不安でしょ?」 「せっかくお神輿に参加したんだから、 これを機会に色んな人たちと知り合いに なっておいたほうが良いんだよ。」 (^0^)ノ 「今後共、分からない事があったら なんでもみんなに聞いて良いんだからね!」 そう語ってくださいました。 とても親切な方にお会いできて 本当に人生恵まれているなぁ・・・ と、嬉しい気持ちでいっぱいになりました。 ちなみに、地域に根付いた住宅会社さんも 若い社員さんを沢山引き連れて 参加していらっしゃいました。 そのお陰もあって、私達の地区のお神輿は フレッシュなエネルギーで、より一層 活気が出ていました。 「すごいなぁ、あそこの社長さん」 「あんなに若い社員さん連れてきてくれて、 助かるよね〜。たいしたもんだ!」 などなど、地域住民の方からの 声もチラホラ聞こえてきました。 (*^o^*) 地域で信頼される住宅会社様の リアルな実態を目にすることができました (笑) ■ 新しい土地に暮らすこと ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━☆★ 私は今回の経験から ふと「あること」を思いました。 それは、家を建てた「後」の お客様の気持ちについてです。 「さぁ、夢のマイホームが完成したぞ!」 「新生活、心も新たにスタートするぞ!」 (*^o^*) と、お施主様はワクワク楽しい気持ちで いっぱいです。 しかし、家が建った後にやってくるのが 近隣との「人付き合い」です。 もしかしたら、特に奥様は、この人付き合いに 関して多少の不安をお持ちなのかもしれません。 もし皆様が、今回私が出会った「お爺さん」になり、 地域に詳しい案内人になってあげたら、 このお施主様も、かなり安心するのでは ないかと思います。 それも、家が完成する前に、ある程度の 情報を共有してあげるとお施主様からの 皆様に対する信頼度がかなりアップします。 よく、悪い例として聞くのが・・・ 「家は建てたら終わり。 建てた後のアフターケアーはご自身で 行ってくださいね。」 という住宅会社様の声。 しかし、皆様は地域に根強い工務店様ですから、 家を建てた後のお客様の暮らしまで アフターケアをすることが大切なのではないかと、 今回心から感じました。 お客様の安心した生活を守る手伝いをするのが、 地域を愛する工務店様の使命なのかもしれない・・・ 生意気ながら、そんなことを思います。 私は今回の経験により 自分の暮らす地域が大好きになりました。 ちょっと恐る恐る歩いていた、 帰り道の神社も・・・ (神社って夜怖い時があるのです)笑。 今は歴史を辿って、 歩くのが楽しみになりました。 不思議です。 私も新しい土地に引っ越たこともあり 益々お客様目線の気持ちになって、 皆様にお伝えできることも増えたのでは ないかと思います・・・・(*^o^*) これからも、皆様にとって有益な 情報をお伝えできるように 頑張っていきますね♪ それではまた来週! ○●○●○●○●○ 工務店MBA 業界ニュース ●○●○●○●○● 「ビルダーのエリア拡大・新規出店計画」(前編) 11月も半ばとなり、今年もそろそろ年末に 向かう雰囲気となってきました。 今年の9月までは、消費税5%適用期限への 駆け込みで、受注好調な会社も 多かったのではないでしょうか。 当初は、消費増税前の駆け込みはほんとに 盛り上がるのか、あっても小さい 山なのではないかとも言われていましたが、 大手メーカーが発表している受注動向を見ると、 9月単月で前年比3割増、4割増の受注を取れた という会社がほとんどで、やはり増税前の 駆け込みはあったと見て良いようです。 となると気になるのが反動減。 来年度は今年度と比べると 確実に年間受注は減るでしょう。 また、少子高齢化による若年世代の減少、 住宅に対する価値観の変化などを背景に、 中長期的には住宅市場は 縮小して行くことがほぼ確実です。 住宅需要が減る、市場が小さくなるということは、 自社がこれまでターゲットとしてきた客層・エリアで 住宅事業を継続するだけでは、単純に言えば、 市場の縮小とともに事業規模も小さくなります。 縮小する市場の中で、事業規模を維持・拡大して 行くためには、何らかの対策を考える必要があります。 ■ 重要度増す経営テーマ「エリア戦略」 (株)住宅産業研究所が全国のビルダーを対象に 実施したアンケートでは、 「経営戦略における今後の重点テーマは何ですか」 という設問(選択肢の中から選ぶ複数回答形式)では、 上位5つの回答は以下のような結果となりました。 2013年調査 2012年調査 回答伸び率 1.「人材育成」 78.2% 78.7% ▲0.5ポイント 2.「地域密着」 67.3% 44.7% +22.6ポイント 3.「OBリフォーム」 47.3% 38.3% +9.0ポイント 4.「エリア拡大」 29.1% 14.9% +14.2ポイント 5.「コストダウン」 27.3% 27.7% ▲0.4ポイント 回答率1位の「人材育成」は、ほぼ毎年1位になる項目で、 ビルダーが経営において重視する最大のテーマと言えます。 注目したいのは、前年調査から回答率が大きく増えている、 「地域密着」(+22.6ポイント)と「エリア拡大」(+14.2)です。 今後、住宅市場が徐々に縮小して行く中で、今までの 業績を維持・拡大して行くとすれば、ターゲットとする 分母を大きくする必要があります。 その方法は大きく分けて2つ。 一つは“客層”の拡大。今までよりも年収層の高い層、 あるいは低い層にターゲットを広げることです。 もう一つは“エリア”の拡大。既存の営業エリアだけで 受注棟数を増やすには、いずれ限界が来ます。 新規エリアを開拓することで、ターゲットとする 客層の分母を増やす必要があります。 また、既存エリアの網の目を細かくして シェアを拡大することも、対応策の一つです。 前述のアンケートで、「地域密着」と「エリア拡大」の 回答率が増えていたことから考えると、 既存エリアを深く掘るにしても、既存エリアから 新たに広げて行くにしても、「エリア戦略」というのが ビルダーの経営テーマの一つとなっているようです。 確かに、全国制覇を視野に入れてエリア拡大を 目論んでいる広域展開ビルダーの出店攻勢は、 ますますそのスピードを増しています。 以下に、主な広域展開ビルダーの 店舗数の推移をまとめました。 2011年 2012年 2013年 桧家住宅 65 98 118 レオハウス 55 75 90 イシカワ 42 49 60 アエラホーム 39 46 49 桧家住宅では、地元埼玉から北関東にかけては、 桧家本体とグループ会社で勢力を拡大し、 西日本ではFC加盟店を増やして店舗を増やしています。 レオハウスはどちらかというとローカル県で 棟数を伸ばしてきましたが、今年からは 首都圏での新規出店を増やしています。 新潟のイシカワグループは北信越から 東日本に拠点網を広げていましたが、 徐々に西日本にも進出しています。 (情報提供:住宅産業研究所)