【工務店MBA】建築業界の最新ニュース(H25 5/20号)
今回のテーマ:「今、アパートで稼ぐ会社が強い!」(後編) H25/5/20
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【工務店MBA】建築業界の最新ニュース
工務店MBA事務局
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TEL:03-3343-3000
萩原 舞花
いつもご愛読ありがとうございます。工務店MBA事務局の萩原です。
はじめて“ボルタリング”に挑戦しました。
(^0^)ノ
ボルタリングとは、簡単に言うと
「ひたすら壁を登るスポーツ」です。
私・・・
生まれてはじめて、「壁」を登りました(笑)
何種類ものカラフルな岩でつくられていて、
手や足をかける岩が決まっています。
下から先生が指示を出してくれるのですが、
頭で考えながら体で動く、とても
スマートなスポーツだと思いました。
己の体重を己の体で持ち上げる・・・
あぁ・・・( ゜_゜;)
つ・・・
ら・・・
い・・・
(やせなきゃ・・・笑)
という結果に辿りつきました。でも、登れたときの達成感は良い気持ちでしたよ!
これからスポーツが楽しくなる季節ですよね。
色んなことに挑戦してみたいです♪
さて、今週の工務店MBAは・・・
「イメージし易い言葉」についてです。
■ 秘密のスケッチブックが出てきました!
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━☆★先日自分のデスク周り(職場)を整理していると・・・
懐かしいスケッチブックが出てきました。
(おぉ、これは・・・!!)
雑誌の切り抜きを、ひたすら切り貼りして
つくられているノートです。
(b*^0)d (ノ*^▽)ノ
恐らく、他人が見たら「なんじゃこりゃ?」
というようなノートです(笑)
ちなみに当時何を集めていたかというと・・・
「面白いキャッチコピー」です。
「キャッチコピーって何ですか・・・?」
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~という方は下記のリンクからお確かめください。
http://f.msgs.jp/r/c.do?fz_7D3_hjF_bir (このページは現存しません)
(Wikipedia 参照)
入社当時(2年前くらい)、ほんの少しだけですがキャッチコピーを
考える仕事をさせていただいてた事がありました♪
当時は、キャッチコピーなんて作ったこともなければ
自分に果たして、そんなセンスがあるのかも
分かりません。
そこで、先輩に教えていただいたのが・・・
「自分の気に入ったキャッチコピーを集めておくといい」
ということでした。
確かに、たくさん集めておくことで自分のキャッチコピー
語録も自然と広がっていきますよね(^0^)
うん、だと思うんです!(笑)
ということで、日頃から意識をして、面白いキャッチコピーが
あったら集めておくようにしていました。
更に、ナックでお世話になっている研修の先生は集客(チラシやHP、DMなど)を
手がける際に女性誌に掲載されているキャッチコピーを参考に
しているというお話をなさっていました。
(ふむふむ・・・)
(なるほど・・・)と思い、私も自分で買っているファッション雑誌を読み終えたら
あとはキャッチコピー集めに徹底していました。
女性誌のキャッチって面白いんですよ。
(*^-^*)
久し振りに、キャッチコピーコレクション(途中ですが)
を見つけて、見返してみるとワクワクしてきました。
面白いので、ちょっとご紹介しますね♪
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【二度見される傘】
「大人女子にとって、傘に質(クオリティ)は大前提。
表情を、明るく美人に写す色柄を計算した、一歩踏み
込んだセレクトが、あなたのオーラを上げる!」
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【記憶に残る名刺ケース】
「ビジネス小物だからこそ、あえて遊ぶ・・・」
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【セレクト勝ちな先輩ポーチ】
「ルックス×質で大人の“ハク”がつく」
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おぉ・・・
凄いですよね。
ただの傘なのに・・・
ただの名刺ケースなのに・・・
ただのポーチなのに・・・
ヾ(´ω`=´ω`)ノ
女性の方だったら共感していただけるかもしれませんが
この文字だけで、品のある商品が想像できませんか?
勿論、雑誌には写真がついていますので、実際の
商品に対するイメージがより分かり易く明確に
読み手の脳内に伝わりますよね^^
ちなみにこれらのキャッチコピーは
「アラサー(30代前後)女性」をターゲットにした
AneCan(アネキャン)という女性誌から抜粋した
キャッチコピーたちです。
オシャレに徹して、バリバリ働くOLさん達がターゲット層です。
やはり言葉の使い方も「大人」であったり「質」、「ハク」など、
20代の可愛さから、美しさに脱却したい方々の心にビビっと
響くような気がします。
■ イメージできる言葉の大切さ
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━☆★工務店さんの多くが、自社で広告や集客媒体を手がけて
いるのではないでしょうか?
時々、皆様のチラシなどを拝見させていただくことが
あるのですが、その際にアドバイスをするのが
「イメージし易い言葉を使うこと」です。
例えば、チラシのキャッチコピーとなる文面が
「高気密、高断熱を徹底!エネルギーロスにこだわった住宅です」
「地熱利用でパッシブ空調システムを取り入れた優しい家づくり」
; ̄ロ ̄)!!
一般的な方からすると、イメージしにくく、分かりにくい。
そしてどんな家が建つのかも、よくわからないですよね。
ものすごい便利な機能なんだろうな・・・
とは分かりますが、やはりイメージが
膨らまないかと思います。
お客様にとって、
「イメージし易くて分かり易い言葉」といえば
・どんな暮らしができるのか
・どんな方が住んでいるのか
・どんなところにこだわった家なのか
なのではないかと思います。
家づくりのヒストリーや、お施主様がどんなところにこだわったのか
そんなことが、読み手は知りたいのではないでしょうか
(^―^)??
以前のメルマガでお話したとおり、私たちは、「他人の暮らしが気になる」のです。
そこに暮らしている「人」を出すのがいいかもしれません。そこが、私たち地域の工務店だから持っている
「強み」なのではないでしょうか?
皆さんも、お時間のある際には、
キャッチコピーコレクターになってみて
くださいね!
それではまた来週♪
○●○●○●○●○ 工務店MBA 業界ニュース ●○●○●○●○●
今回のテーマ「今、アパートで稼ぐ会社が強い!」(後編)
■大手3社が握る絶対的なシェア
前回は税制改正にともなうアパート建築の
メリットを解説しました。
今回は、アパートを供給する側の
業界構造についてお話しします。
2012年度は約20万戸あった新築低層アパートの供給については、
戸建住宅とは比べ物にならないくらい、大手の
独占市場と言えるのが実態です。
特に大手3社が市場を掌握していると言って良いでしょう。
最大勢力は、アパートの専業メーカーである大東建託。
年間に8,000棟ものアパートを供給しており、
年間販売戸数は55,000戸を超えます。
戸数ベースでは25〜27%程のシェアを持っており、
圧倒的?bP企業と言えます。
同社は全国47都道府県のうち40県で、
アパート販売戸数の1位を取っています。
大東建託に続く2社が積水ハウスと大和ハウスです。
積水ハウスはいわゆるアパートのシャーメゾンとRC造の
中層マンションタイプの両方を手掛けていますが、
シャーメゾンだけで4,600棟、24,400戸、その他
含めて4,700棟、28,000戸弱といった供給量です。
全体数では大東建託に及びませんが、首都圏では強く、
東京、埼玉などでは大東を上回ります。
都市部で強い積水ハウスと言えるでしょう。
大和ハウスは3階建アパートが強いのが特徴です。
高層の賃貸マンションも手掛けていますが、
低層では3階に強みがあります。
また商品的にはセキュリティに力を入れているのは、
TVCMなどでもお馴染みだと思います。
ではこの3社ではどれくらいのシェアを持っているのでしょうか。
一部中高層も含むと思われますが、3社の供給戸数を合わせると、
低層アパートの総着工数20万戸に対し52%程度と、
5割程度のシェアを取っています。
この3社の直近1年間の受注動向を月別で見てみると、
ほとんどの月で前年を上回っています。
つまりこの賃貸市場ブームに乗って、絶好調で
推移していると言って良いでしょう。
大手独占という市場で、勝ち目がないのでは
ないかというと、そうでもありません。
確かに大手が強いのは間違いないのですが、
まだ半分のシェアは残っているということです。
現状、この5割のシェア、つまり年間約10万戸を、
その他のハウスメーカーやビルダーが
分け合っているという状況です。
■請負と管理で稼ぐのが大手の強み
大手が何故強いかというと、もちろんそれだけの人員を
投入していることや商品力ということもあるでしょうが、
大きいのは一括借上げ制度によるオーナーの
安心感だと思われます。
例えば大東建託の場合は、賃貸経営受託システムとして、
一定の手数料を差し引かれた上で安定した
家賃収入が入って来ます。
また入居の斡旋であったり、原状回復、メンテナンス、
24時間体制の管理システムなど、オーナーが安心して
賃貸経営を任せられるといった内容です。
マンションを買う時に管理が重要だと言いますが、
アパートもこれからは管理が重要でしょう。
しっかりと管理されていないと、資産価値は落ちるし、
入居率も落ちて行きます。
ただでさえ、人口が減少し、特に若い世代が減って
行くという状況の中では、アパート経営は
プロに任せた方が安心というわけです。
大手3社は、アパートの建築請負で儲けて、更に管理で儲けて、
更にはリフォームで儲けてと、いろんなところで
稼げているのが特徴です。
そしてこの3社は、どこも業績好調で、
ここ数年増収増益を維持しています。
大東はほぼ100%賃貸事業で稼ぎますし、積水ハウスや大和ハウスも、
意外かもしれませんが、賃貸事業での売上の
ウエイトが最も高い会社です。
つまりアパート事業というのは、請負と管理・一括借上げの分が
売上として積み上がるため、入居率を一定に保つことができれば、
ストックが増えて行けば自然と売上高も増えて行くという
ビジネスモデルであるということです。
元気な会社は、賃貸住宅で稼いでいる! というのは、
今の住宅業界の一つの流れと言えるでしょう。
(情報提供:住宅産業研究所)