【工務店MBA】建築業界の最新ニュース(H25 3/25号)
MBA
2013.3.25
今回のテーマ:「2012年住宅着工動向」(後編) H25/3/25
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━【工務店MBA】建築業界の最新ニュース
発行:株式会社ナック
工務店MBA事務局
/www.home-builder.jp/
TEL:03-3343-3000
萩原 舞花
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萩原 舞花
いつもご愛読ありがとうございます。 工務店MBA事務局の萩原です。 私(萩原)実はこの工務店MBAを担当させて いただいて、もうすぐ1年が経とうとしています。 1年って早いですね(^0^)!! (※ちなみにナックはもうすぐ 3年生です・・・!早い!) そして、この1年は特に全国を飛び回り、 多くの工務店様に企業訪問をさせて いただいています(^0^) どの会社様も、お客様の幸せを一番に想い こだわりの家づくりに情熱を注いでいる 方ばかりです! もちろん、このMBAを読んでいただいている 工務店様も同じ気持ちですよね。 こんなにお施主様のことを大切に大切に してくれる、工務店さんで家を建てたら 幸せだろうな・・・♪ といつも思っています。 (゚ー゚)(。_。)ウンウン さて、本日は私(萩原)がこの1年、多くの工務店さんを見て 勉強させていただき、改めて感じている・・・ 【アナログ経営の大切さ】について お話したいと思います。 ■ 手作りが流行のカギ・・・? ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━☆★ 先日、何気なくテレビを観ていると 「手作りが流行のカギである」と、とある情報番組の 中で面白そうな特集が組まれていました♪ 友人への誕生日カードにしても、結婚祝いにしても、 写真を切り貼りして、デコレーションのシールなど を貼り、手作り感を出すのが流行っているそうです。 イマドキは、「飛び出す絵本」風のカードが流行っており、 開くと立体的になるアルバムを贈るのがポイントだそうです♪ 更に・・・キラキラ光る、ラメ状の筆ペンだとか、 スラスラかけるクレヨン式のペンだとか・・・ 手作りの流行に伴った文房具も新たに販売 されているみたいです(^―^) 私も先日実際にお店に足を運んで調査してみました(笑) カードにしても、シールやデコレーショングッツに しても何十種類もありました。 そしてやはりテレビで特集が組まれていただけあり、 「思い出は手作りで送ろう!!」というコーナーが 設置されていましたよ♪ 一度手に取ってみたのですが・・・ 今のところ送る相手が居ないので買うのは 止めておきましたが(笑) でも、こんな素敵な贈り物をいただいたら、 とっても嬉しいですよね!!! 「相手を喜ばせたい」「感動させたい」という想いがたくさん詰まった、 世界にひとつの贈り物になりますよね♪ 素敵だなぁ〜、しみじみ思ってしまいました。 (*^-^*) ■ デジタルとアナログを上手く使い分けをしましょう♪ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━☆★ さてさて・・・ インターネットの普及により、大切な人の特別な日も 電話やメールで簡易的に済んでしまう世の中に なりましたよね。 企業によってはメッセンジャーを活用し、 「お電話ありました」などのメッセージも全て ネット上で出来るように進化してきています。 人と人とのやり取りが、デジタル化していくに 連れて生活は益々便利になります。 しかし、私達「人間」そのものは実は常に アナログでのやり取りを求めていることも 忘れてはいけないのだと思います。 なぜなら、人に気持ちを伝える際に、実はデジタルより アナログ方式は「人の心」が伝わり易いからなのです。 更に、私達日本人は「手紙の文化」が昔から浸透されているのです。 口下手な方が多いと言われていますので、大切なことは 手紙で・・・なんてケースも多いですよね。 私達は、先祖代々から手紙で想いを伝え合ってきた、 そんな情深い国民性を持っていると思うのです。 (^-^*)(・・*)(^-^*)(・・*)ウンウン もらった手紙や年賀状が捨てられないのは、 やはり相手の直筆で言葉が書かれている からなのではないでしょうか? 以前、私(萩原)が米国で勤務をしていた際、長く米国に お住まいの日本人の老夫婦のお客様に、感謝の 手紙を書いた事がありました。 長年、手紙文化の無い国で暮らしていらっしゃったので、 感謝の手紙に感動して下さり、リピーターのお客様と して、いつも戻ってきて下さいました。 直筆のパワーって、すごいなぁ、と思いました♪ それから、私も大切なイベントの際には手書きの 文章を送るように心がけています。 私の感覚だと、やはりデジタル社会の中で育ってきた 若い20代から30代の世代の方々が心の中でアナログを 求めているような気がします。 今の時代だからこそ、デジタルとアナログを 上手く使い分けて、お客様の心をくすぐる手法を 活用するのが大切なのではないでしょうか? 私がこの1年を通して出会ってきた多くの工務店様も このようにアナログを上手く使い分けてお客様に 感動を与えていらっしゃいます。 手書きの想いが詰まった手紙であったり 手作りのプレゼントであったり 方法は様々です。 アナログを大切することも、地域密着で お客様に愛され続ける工務店経営の 秘訣なのかなぁ、と感じています。 是非、皆様もアナログさを上手く使い分けて 今後出会うお客様に対して感動を与える 取り組みをしてみては・・・? 参考になりましたでしょうか? それではまた来週♪ (*^-^*) ○●○●○●○●○ 工務店MBA 業界ニュース ●○●○●○●○● 今回のテーマ「2012年住宅着工動向」(後編) ■建売は全国的に好調、首都圏湾岸マンションも復活 前回ご紹介した通り、2012年の住宅着工は全国的には持家、 貸家、分譲とも前年を上回る結果となりました。 今回は、エリアごとの着工状況について見ていくことにします。 ◇2012年 地域別・利用関係別着工数増減(前年比伸率、%) 全体 持家 建売 マン アパ 中高賃貸 全国 5.8 2.0 4.5 6.0 8.4 14.0 北海道 9.0 0.5 0.1 ▲4.9 4.6 30.3 東北 39.9 27.3 32.6 118.2 57.1 105.6 北関東 11.2 3.7 11.2 32.2 16.6 114.2 首都圏 3.3 0.1 2.1 3.1 0.2 16.9 北信越 ▲1.4 ▲1.3 0.7 ▲28.9 ▲1.8 9.7 東海 ▲0.8 ▲3.6 6.3 1.4 2.8 ▲6.2 近畿 5.2 0.2 1.6 16.6 13.1 ▲2.7 中国 9.8 0.3 18.3 19.2 17.5 18.8 四国 ▲0.3 ▲1.9 ▲0.5 42.7 5.1 ▲33.9 九州 7.7 2.2 15.3 ▲8.6 12.0 18.0 突出した伸びとなったのは東北で、それに続き 北関東でも大きな伸びが見られます。 こうした復興需要については後述するとして、その他の 地域の増加項目について見てみましょう。 まず、全国的に好調と言えるのが建売住宅で、四国で 微減となった以外は全地域で増加しています。 持家が▲3.6%と落ち込んだ東海地域でも建売住宅は6.3%と増加し、 注文住宅から建売へと需要がシフトしていることが窺えます。 マンションについては、総着工数12.2万戸のうち 85%が3大都市圏に集中しています。 着工全体の6割を占める首都圏では、 前年比3.1%の増加となりました。 市区別では、品川区85%増、江東区68%増、港区50%増、 中央区33%増、市川市76%増、船橋市61%増、 千葉市147%増など、震災後に落ち込んだ 湾岸エリアでの着工回復が目立ちました。 全国平均の指標では全項目で前年比増を達成しましたが、 エリア別では北信越、東海、四国でマイナスが目立ちます。 特に東海地域の総着工数は4年連続で減少と元気がありません。 自動車等の挽回生産や円安株高の気運に乗って、 住宅着工も回復することを期待したいところです。 ■復興需要顕著、被災3県の着工は45〜60%増 東北6県の2012年着工数は5万3676戸で前年から 39.9%の増加となり、全国平均の5.8%を 大きく上回りました。 被災3県の伸率は更に高く、47都道府県の着工伸率ランキングでは、 1位宮城(62.3%)、2位岩手(58.3%)、 3位福島(45.1%)と上位を占めました。 ◇2012年 被災3県住宅着工数及び前年比伸率(戸/%) 全体 持家 建売 アパート 岩手 7,752/ 58.3 4,497/ 42.6 338/ 47.6 2,339/ 79.5 宮城 20,609/62.3 9,685/ 47.5 2,218/ 38.0 5,649/ 75.8 福島 11,353/45.1 6,488/ 31.2 543/ 9.7 3,962/ 80.3 3県とも全項目で高い伸率となっていますが、 特にアパートは80%前後の伸率を記録しました。 仮住まいや復興事業に従事する人々の入居先として 需要が高まっているようです。 建売住宅は、宮城県で4割増加の2000戸超、人口流出が 叫ばれている福島県でも、前年比増となりました。 被災地では防災・備災を考慮したスマートタウン事業も 話題となっており、次世代の手本となるような街づくりによる 地域復興に期待が寄せられています。 被災3県における都市別の着工伸率ランキングは下記の通りです。 ◇被災3県の着工伸率上位10都市 宮古市 684.7% (769戸) 南相馬市 422.9% (570戸) 大船渡市 239.3% (509戸) 相馬市 226.4% (519戸) 釜石市 214.5% (522戸) 陸前高田市 207.6% (283戸) 若林区 113.7% (1,549戸) いわき市 110.8% (3,191戸) 宮城野区 109.9% (2,093戸) 遠野市 109.2% (182戸) 宮古市が2011年の98戸から769戸へと8倍近くまで伸びたほか、 上位10都市はいずれも100%超と倍増以上の伸びとなりました。 10位の遠野市以外はすべて太平洋に接する都市です。 11位以下も、岩沼市、東松島市、二戸市等の沿岸地域で 前年比90%前後の伸びとなりました。 3県合計の総着工数は3万9714戸、 2011年の2万5424戸から56.2%増加しました。 震災前の2010年と比較しても45.6%増というペースですから、 復興需要が加速していることが分かります。 2011年と2012年の合計着工数は6万5138戸、 震災による全壊戸数(約12.6万戸)の半数程度、 半壊を含めた被害戸数(約34.6万戸)の2割程度まで 新築住宅が供給されたことになります。 全半壊住宅の全てが建替えや住替えに結び付く ということはないにしても、復興需要の余地は まだまだ残されています。 また、経済的に厳しい世帯ほど建替え・住替えが遅れる ということを考えれば、今後は予算にシビアなお客様が 増えることが予想されます。 コストパフォーマンスの高い商品の提供に加え、 税制や金利、支援策の動向など、適正な買い時情報の 提供にも力を入れたいところです。 (情報提供:住宅産業研究所)