【工務店MBA】建築業界の最新ニュース(H24 12/24号)
MBA
2012.12.24
今回のテーマ:消費者心理から探る住宅ユーザー傾向(前編) H24/12/24
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━【工務店MBA】建築業界の最新ニュース
発行:株式会社ナック
工務店MBA事務局
/www.home-builder.jp/
TEL:03-3343-3000
萩原 舞花
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萩原 舞花
いつもご愛読ありがとうございます。 工務店MBA事務局の萩原です。 今日は「クリスマスイブ」ですね♪ (*'ー')o<※☆:゚*★ 皆様の会社様で家づくりをなさったご家族にとって きっと1年の中で大切な家族のイベントとなっているに 違いありません(^0^)ノ お世話になっている工務店さんのブログやホームページでも お施主様へのクリスマス訪問や、モデルハウスでのクリスマス会、 OBのお客様を対象としたクリスマスクッキングの会など・・・ シーズンに合わせたイベントを行っていらっしゃるようでした☆ 家を建てた後でもお付き合いが続いていく、お客様との関係って とっても素敵です(*^-^*) 特に、都会に暮らしていると地域の方と親身になることって 急激に減っていると思うんです。 なので、地域密着の工務店さんだからこそできる、 こういったイベントはとっても大切だなぁ・・・ としみじみ感じております。 とにかく、皆様にとっても素敵なクリスマスとなりますよう 心よりお祈り申し上げます♪ (*^-')ノ☆;:*:;☆“Merry*Christmas”☆;:*:;☆ヽ('-^*) ※ちなみに今年の私のクリスマスイブは・・・ アラサーの女子達が6人集まって、 「タコパ」(※たこ焼きパーティー) と称したクリスマス会です♪笑 ガールズトークに花が咲きそうです! さて、本日は「活力を与える魔法の言葉」 についてのお話です。 ■ 自分にも相手にも活力を与える不思議な言葉とは・・・ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━☆★ さて、先日全国の工務店さん達が集まる勉強会の 運営を行って来ました(*^-^*) 今回は、三重県で頑張っている会社訪問でした♪ 毎回参加した人全てに“感動”が生まれる、 非常に情熱を持った工務店さん達が集まる、 そんな素敵な勉強会なのですよ(^―^)☆ この研修を運営させていただき、まもなく1年が経とうと しています。(早いですね〜。) そして最も(??)盛り上がる懇親会の場では、いつも とっても勉強になるお話を聞かせてくれる、大好きな工務店 社長様から、今回はこんなお話をお聞かせいただきました。 A社長 「この世で一番、影響力のある言葉は、 萩原さん何か知ってるかい?」 萩原 「言葉ですか・・・!?」 σ(゚・゚*)ンート・・・ (この世で一番っていうと・・・もの凄い 言葉なんだろうなぁ!ちょっと考えても 全然思い浮かばず。すると・・・) A社長 「それはね・・・ “ありがとう” っていう言葉なんだよ。」 萩原 「“ありがとう”ですね おお!なるほど!」 A社長 「“ありがとう”って恥ずかしがらずに相手に 伝えることによって、自分自身の成長の活性化 にもなるし、言葉を受けた相手側にも、ポジティブ な活力を与えることができるんだよ。」 萩原 「おぉ!!(^0^)」 A社長「感謝心とは、言葉で発して初めて相手に伝わる ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~ ものなんだよ。だから萩原さんも、この言葉を ~~~~ 大切にしてね。」 萩原 「おぉ!分かっているつもりでも“ありがとう” って発するのを忘れてしまうときってあります。 改めて社長の言葉を聞いて勉強になります! ありがとうございます!(*^-^*)」 A社長「いいね〜!ありがとう!」 (*^-^)/\(^-^*) ■ “ありがとう”が作り上げる心の豊かさ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━☆★ 確かに、我々は日常生活の中で「ありがとう」と 発する機会が少ないのではないかと思います。 海外旅行に行ったりすると、どの国でも ほとんどの人が「ありがとう!」と現地の 言葉で笑顔で接してくれますよね。 我々日本人が「ありがとう」を恥ずかしがる理由は、 「すみません」の存在にあると言えます。 「すみません」という言葉から、ほんの微々たる 感謝心を相手に伝えることができるかもしれませんが、 相手にとってこの言葉はネガティブな印象を与えます。 本来は、相手に謝る際に、使う言葉ですもんね。 そして「ありがとう」と比べると、照れの気持ちが ありませんので、比較的使い易い言葉ですよね。 しかし、上記でA社長様のお話を聞いて、 「感謝心とは言葉で発して初めて相手に伝わるもの。」 なのだと私自身も改めて心に刻んでいます。 お客様に「ありがとう」を発していますか? 同僚に、家族に、友人に、一緒に時を過ごす 方全てに、この言葉を伝えていますか? また、「ありがとう」という言葉は心を豊かにする 要素が含まれています。確かにどんな場面でも、 心が包まれたような気持ちになりますよね! なので「ありがとう」は魔法の言葉なのです♪ (*^-^*) そろそろ新しい年の幕開けです。 今年に感謝し、来年にも感謝。 「すみません」を「ありがとう」にシフトチェンジし、 たくさんの「ありがとう」を周囲に伝えましょう! お客様の幸せだけでなく、心の豊かさも一緒に 伝えらられる、工務店さんを目指して いきましょうね♪ 今日はちょっと「ほっこり」とした内容を お届けしていみました。 参考になりましたでしょうか? それでは次回は2012年の総まとめ・・・ 12月31日にお会いしましょう! (^0^)ノ ○●○●○●○●○ 工務店MBA 業界ニュース ●○●○●○●○● 今回のテーマ「現場力を鍛えよう」(後編) 「消費者心理から探る住宅ユーザー傾向」 ■減少が見込まれる新築着工 かつて日本には人口、経済成長共に右肩上がりで、 誰もが「今日よりも明日はきっとよくなる」と将来に 対して希望を持つことができた時代がありました。 誰でも相応の努力が伴えば、結婚してマイホームを持つことが 難しくないとされていた時代です。 その最盛期はバブル景気と呼ばれた1986〜1991年頃で、 当時の新設住宅着工戸数は140〜170万戸と、 現在のおよそ2倍を数えました。 しかし1992年のバブル崩壊以降はデフレを伴う長い不況に突入し、 これまでの日本では当然とされていた終身雇用制度や 年功序列の賃金制度が崩壊しました。 雇用情勢や所得の悪化により将来の保証が無くなると共に、 消費増税、建築基準法改正、リーマンショックを経て 住宅着工は段階的に減少しています。 2008年のリーマンショック以降の着工状況は 下記のようになります。 ・2008年:103.9万戸 ・2009年:77.5万戸 ・2010年:81.9万戸 ・2011年:84.1万戸 国土交通省の発表によれば、2012年度上半期の住宅着工戸数は 約44.3万戸となり、前年同期比では2.4%増加、 リーマンショックで底を打った2009年度以降、 住宅着工は徐々に増加して、一見上昇傾向のように思えます。 しかし、2012年度の増加は2014年4月に控えた消費税率のアップに 対する駆け込み需要を少なからず含んでいるため、8%の税率が 適用される2013年の秋以降は反動減が訪れる ことが予測されています。 そして大幅に減少した住宅着工は、単身者の増加や少子化、 雇用・所得の更なる悪化に伴い、いずれは60万戸台まで 減少していくと言われています。 今後少なくなっていくパイを確保するためには、より住宅ユーザーの、 ひいては消費者の心理を知り、そのニーズに合わせた 住宅を建築する必要があります。 ■イマドキの消費者心理 日本経済新聞社が2012年1月に行ったインターネット 調査によれば、2012年の家計収支が2011年よりも 「厳しくなる」と回答したユーザーは43%に上りました。 「だいたい同じになると思う」が続いて35%、「楽になる」が11%、 「わからない」が11%で、家計収支が悪化すると感じたユーザーが 圧倒的に多い結果となっています。 前年の同一調査と比較すると、「厳しくなる」は6ポイント増加、 その他の項目はいずれも1〜3ポイント減少しており、 前年よりも家計は悪くなるだろう、という見方が増えました。 特に住宅購入のボリューム層となる30代を中心とした若年層で 非正規雇用者が増加していることは大きな問題で、結婚や 住宅購入に踏み切れないケースも多くなってきています。 総務省の労働力調査によれば、アルバイトやパートで生計を立てる 「フリーター」と定義される人が2011年度には15〜34歳で176万人、 35〜44歳で50万人に上ります。 特に35〜44歳のフリーターは、2002年度25万人から倍増しており、 世代に占めるフリーターの割合は2.8%に増加しています。 35歳以上の世代は政府のフリーター雇用支援制度の対象外となる ケースも多く、15〜34歳のフリーターの割合も 2009年度以降上昇しています。 今後も若年層を中心に非正規雇用者が増加、家計の厳しい 世帯が増えることが見込まれます。 苦しくなる家計の中で、消費者がどのようなサービス・商品にお金を 払っていくのかを見極めることが、住宅を販売する上で 重要な視点になってきます。 その一つとして注目したいのが、若年層における 自己投資額の増加です。 2011年の家計調査によれば、34歳以下の単身男性の消費支出を 前年と比べると、理美容サービスが26.7%増加、被服・履物が 14.2%増加、教育・娯楽サービスが13.7%増加するなど、 自分を磨くための出費が増えていることがわかります。 また、交際費は36.4%増となったほか、日本交通公社調べの 20代男性のパスポート取得状況も、10年までのマイナス傾向 から反転して、2011年5〜10月は4.2%増、11月〜2012年2月は 7.1%増となりました。 人脈づくりを図ったり、海外に出ることで自分を成長 させようという試みも増えています。 以上のことから、家計が苦しくなる中でも自己の価値を高めて将来に 備えるという長期的な展望を持った「賢い消費者」としての 若年層像が浮き上がってきます。 住宅に置き換えれば、家計が苦しくても自分の人生設計において トータルでプラスであることを実感させることができれば、 購入に踏み切らせることができる層だと言えます。 なぜ賃貸ではなく持家なのか、なぜマンションではなく 戸建なのか、なぜ他社ではなく自社なのか。 イマドキの消費者心理を考慮して、長期的な視点から 提案をしていく必要があります。 (情報提供:住宅産業研究所)