【工務店MBA】建築業界の最新ニュース(H24 12/3号)
MBA
2012.12.3
今回のテーマ:「広告に見る住宅業界の今」(後編) H24/12/3
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━【工務店MBA】建築業界の最新ニュース
発行:株式会社ナック
工務店MBA事務局
/www.home-builder.jp/
TEL:03-3343-3000
萩原 舞花
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萩原 舞花
いつもご愛読ありがとうございます。 MBA事務局の萩原です。 12月に入りましたね! 突然ですが皆さんに質問です。 この時期、早めに手を付け始めていないと、 後々大変なことになるものはなんでしょうか? 3・・・ 2・・・ 1・・・ タイムアウト!!! ババババーン!!! そうです「年賀状」です。 特にお客様やお世話になっている業者様への 挨拶は、印刷された言葉だけではなく、 自筆で一言でも二言でも付け加えたいものです。 自筆でもらったメッセージは、不思議と 心が温かくなりませんか? 気持ちが伝わってきませんか? メールが主流となった世の中だから でしょうか、最近は自筆のメッセージを いただくと、嬉しくなりますヽ(*^^*)ノ とにかく、今のうちから準備を整えておかないと 楽しい年末に徹夜をして年賀状書きの作業を するハメになったりしますので、余裕を持った 行動を心がけたいものですね! と、偉そうに言っております私(萩原)ですが 毎年徹夜作業で年賀状書きをしています(笑) よーし!今年も徹夜のための心の準備を 今からしておこう!!! d(⌒▽⌒;)b さて、クイズはこの位にして、 本日は「相手を楽しませることの大切さ」 についてのお話です。 ■ 何気なくテレビを観ていると・・・ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━☆★ 先日何気なく、テレビのクイズ番組を観ていると 何やら面白そうなコーナーが始まりました。 最近全国的にジワジワと流行りだしたとあるスポーツ。 それは一体何なのかを当てるコーナーです。 チームで行う競技だそうで、参加者の方は若者や ご年配の方そして家族のグループまで様々。 ヒントは、誰しも小さい頃にやったことがある 「何か」であるということ。 (小さいころにやったといったら、「遊び」 なのかな〜・・・。) (うーん、鬼ごっこにしては年齢&体力に あまりにも差がありすぎるし、かくれんぼ をやるにしても、道路ではやらないだろうし 何かな〜・・・。) と、小さいころに自分自身が行った外でできる 遊びなどを頭の中に巡らせていたのもつかの間 ・・・。 よーいスタート!で皆さんが一斉に道路へと 散らばり出して、競技が始まりました。 年齢もグループ編成も様々な方々が 一生懸命になって拾う・・・ ゴミ。 ゴミ。 ゴミばっかり。 そうです、ご存じの方もいらっしゃるかも しれませんが「スポーツゴミ拾いです」 これが見てると結構面白そうなのです♪ 拾ったゴミにそれぞれポイントが付けられていて、 重量とポイントで高得点を競う「スポーツ」です。 そして、「走ってはいけない。」 「分別しないといけない。」など、ルールも しっかりと設定されており、各グループに1名、 目を光らせてゴミ拾いを観察する審判員も 付いて来るのです(笑) 笛をもっていて、本格的です! ゴミを拾って、優勝を競い合うなんて・・・ とても画期的で面白いアイディアだと 思いませんか!?\(^▽^)/ このアイディアが全国的に今流行になっている理由は、 いままでボランティア色が強かったゴミ拾いという 活動を「スポーツ感覚で楽しめる」という観点へ 変えたことによるものだそうです。 リピーターも多く、ゴミ拾いに強い強豪チーム なんかも誕生しているみたいですよ!! なんかだ面倒だなぁ・・・なんて思って しまうゴミ拾い活動ですが、ゲーム感覚で、 更にチームワークが問われるスポーツと なると面白そうですよね!! とにかく参加者を楽しませて、皆が進んでやりたくない ことでも、不思議と相手を引きこんでしまうパワーは 素晴らしいものだと思うのです。 ■ 相手を楽しませることの大切さとは・・・? ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━☆★ このように、「相手を楽しませる」って 改めて思い返すと、難しいながらも とても大切なことだと思いませんか? (*゚▽゚)ノ 家づくりに関しても、やはりお客様に楽しんで 進めてもらえたら、嬉しいですよね。 これから家づくりがスタートされる方にとっては 世界にひとつだけしかない、オリジナルの家づくり にきっと気持ちがワクワクしているはずです。 そのお客様の気持ちを、どれだけ最高潮に満足 させてあげるかは、皆様のエンタテイメント能力が 試される瞬間なのではないでしょうか!(o^∇^o)ノ 以前、弊社とお付き合いのある工務店様で 「家」を建てたお施主にインタビューした ことがありました。 その際に、家づくりの中で何が一番印象に残って いるかを聴いてみたところ、なんとどのお施主 様も共通して、お施主様の希望を叶えてくれた 工務店様との出会いであったということ。 「家を建てたら終わりじゃなくて、 これからもずっと〇〇工務店さんと 長いお付き合いが続くので、楽しみです!」 と仰ってました。 家づくりは、どうやら夫婦喧嘩の原因になったり するみたいです。(そうなんですかね?) ただ、インタビューをしたご夫婦にお話しを 伺った際に、工務店様のエンタテイメント性 溢れる楽しい家づくりの提案によって、 ご夫婦が喧嘩することもなく「本当に楽しく」 家づくりを進めることができたと仰っいてました。 このように、お客様を楽しませることにより 顧客満足度アップに繋がり、次のお客様への窓口が 大きく広がっていくのではないでしょうか? そして、エンタテイメント性を心に持つコツは・・・ 「自分自身が楽しむこと!」なのです(^▽^)/ 至ってシンプルですね♪相手を楽しませるには まず自分が楽しむことが大切です。 心は不思議と共鳴するもので、提供する側が 楽しい気持ちを持って接することにより、 不思議と相手に伝わるものだそうですよ。 楽しみながら人と接することにより、 大切なお客様の、幸せな家づくり計画に 全面で協力していきましょうヽ(*^^*)ノ 私自身も、いつも皆様に楽しんでいただけるよう 楽しい気持ちを持って、文章を書いています! 伝わりましたか・・・?ヾ(=^▽^=)ノ それではまた来週、お会いしましょう♪ 今週はここまで。 ○●○●○●○●○ 工務店MBA 業界ニュース ●○●○●○●○● 今回のテーマ「広告に見る住宅業界の今」(後編) ●潜在客を掘り起こす「買い時」アピール 前回は、「美しさ・しあわせ・やすらぎ」といった、 上品で抽象的な表現を用いたスマートハウスのブランド 価値訴求をご紹介しました。 今回は、その対極とも言えるような、具体的な表現で 消費者に揺さぶりをかける「買い時」アピールの 事例を紹介いたします。 確かに今は、ローン金利が最低ラインを推移し、ローン減税、 固定資産税・不動産取得税・登録免許税の軽減、贈与税非課税枠の 拡大といった税制優遇に加え、省エネ設備導入への 補助金も充実した状況です。 更に消費増税法が成立して以降は、 「高い買い物は増税前に」という気運が高まっています。 こうした中、大手住宅メーカーの地域販社や支店単位の広告では、 「住宅は今が買い時!」と消費者に訴える広告が目立つようになりました。 積水ハウスでは、「今買わないと損する!」、 「住宅等の請負契約は消費増税直前では遅い」、 「消費税アップは切実な問題です」などといった呼びかけで、 各地の支店でセミナーを開催。 消費増税のほか、住宅ローンの活用方法や、スマート設備を導入した 場合に受けられる補助金についてもレクチャーしています。 積水化学の販社でも、セミナーや不動産フェアの開催を告知する 広告では、「建てどきを逃さないために早めの計画を!!」、 「タイミングによって家計への負担は大きくなります」、 「様々な優遇制度がある今、最大限に活かして賢い住まいづくりを」と、 潜在需要の掘り起こしを意識した言葉が並びます。 金利、減税、補助金以外では、「いつ来るか分からない大災害に備えて、 1日も早い建替え・リフォームを」という呼びかけも見られます。 各社の宣伝文句には、他社に先んじて駆け込み客を囲い込もうという 意気込みが感じられますが、金銭的な面で「今買わないと損!」と 言い切ることはできません。 そもそもローンを組まないお客様には金利やローン減税は関係ありませんし、 消費増税後に各種の優遇・支援策が拡充される可能性もあります。 また、先進設備の普及・量産化が進んで 価格が下がることも考えられます。 そして冷静な消費者は、増税後の住宅価格の 値崩れにも期待しているでしょう。 腰の重い消費者を動かすには、センセーショナルな 煽り文句も確かに必要です。 しかし冷静さを欠いた拙速な「買い時」アピールでは、 お客様の信用を失いかねません。 お客様との末永いお付き合いが大切な住宅会社においては、 各々のお客様の状況に応じたキメ細かいフォローも 必要だということを意識しておくべきです。 ●土地活用の新兵器は「売電事業」と「サ高住」 戸建持家以上に建築費用がかかり、かつ各種の増税問題を 孕む土地活用でも、買い時アピールが盛んに行われています。 こちらのキャッチコピーも、「あなたを襲う相続税問題」、 「知識不足は資産を減らす!?」、「今が決断のとき!」などと、 土地所有者や資産家の焦燥感を煽る文句が並びます。 セミナーなどでは、相続税には無縁だと思っていた人にも課税の 可能性があることや、消費税8%の適用を免れるには増税よりも かなり前倒しで請負契約を結ばなければならないこと などが解説されているようです。 増税に加え、「再生可能エネルギーの固定価格買取制度」の開始も、 大きな売り込み材料となっています。 10kW以上の太陽光発電システムであれば、売電できる期間が10kW 未満の場合の倍の20年間となり、屋根面積の大きいアパートに 設置すれば大きな収入が見込めるためです。 積水化学では、賃貸+ソーラーの「ハイブリッド経営」と名付けて 大々的な宣伝を開始しました。 大容量発電の優位性を強調するため、「7.5kWの場合、10年間の売電で315万円の収入」に 対し、「15kWの場合、20年間で1260万円の収入」と、発電容量を 2倍にすれば収入が4倍になると説明しています。 パナホームでも「W活用」として、同様の売り込みを展開。 そのほか、旭化成リフォームが自社以外の既存アパートに対しても 屋根防水+ソーラー設置のリフォームを推進したり、積水ハウスは アパートではなくソーラーのみを設置するための休耕地や遊休地を 募集したりと、様々な形でPRされています。 昨年10月に制度化された「サービス付き高齢者向け住宅」も、新たな 土地活用として盛んにアピールされています。 今年9月にサ高住専用商品を発売した積水ハウスでは、 「10年間で60万戸の整備目標の『新・国家プロジェクト』」などという 触れ込みで、今後の需要が見込めて社会や地域にも貢献できる事業として、 土地所有者に売り込み中です。 また、「現行の補助金を受けるには来年2月末までの申請が必要」 などとして、早期決断を促しています。 一般の土地所有者にはまだ馴染みが薄いとも思われるサ高住ですが、 積水ハウスやミサワホームでは、土地・施設を提供する地主と、 その施設を借り受けて運営する事業者をマッチングさせることで、 双方の需要を開拓しています。 またパナホームでは、同社が施設を一括借上げして事業者にサブリース するという独自の方式を採用し、土地所有者に更なる安心を担保しています。 これまで見てきたように、住宅会社の広告やイベントは、中長期的な国策、 目まぐるしく変わる支援制度や税制の内容をタイムリーに反映しています。 慎重な消費者は、事前にこうした情報に目を通した上で、 住宅会社と接触しているはずです。 そのような消費者と同等以上の知識を得ておくためにも、 企業規模の大小を問わず、他社のPR情報をまめに 収集する習慣を付けておきましょう。 (情報提供:住宅産業研究所)