【工務店MBA】建築業界の最新ニュース(H24 10/1号)
MBA
2012.10.1
今回のテーマ:「暮らしを豊かにするリフォームとは?」(前編) H24/10/1
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━【工務店MBA】建築業界の最新ニュース
発行:株式会社ナック
工務店MBA事務局
/www.home-builder.jp/
TEL:03-3343-3000
萩原 舞花
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萩原 舞花
いつもご愛読ありがとうございます。 MBA事務局の萩原です。 10月に入りましたね! 今年も残すところあと3ヶ月です! 今年度の目標達成にむけて、 もうひとがんばり、頑張っていきましょう! さてさて・・・ みなさん、「ハローデイ」という スーパーマーケットご存知ですか? 福岡県を中心とし、九州地方で店舗展開をしている スーパーマーケットです(o^^o) 九州エリアにお住まいの方は 普段から利用していますか? (^0^) なんと、全国から視察をしにやってくる企業様が 絶えないというこのスーパーマーケット・・・ 先日とあるテレビ番組で取り上げられて いたのですが・・・ すごいんです!! 「食を通じて幸せをつなぎたい」 「笑顔を通じて心をつなぎたい」 という企業のポリシーを全面に出し、 スーパーマーケットでありながらも お客様に「楽しんでもらおう」という 企画が盛りだくさんなのです。 例えば・・・ * 遊園地のようなディスプレイ (お子様が喜ぶような大きな鯨や人魚の人形が 空中を泳いでいます。ディズニーランドみたい。) * 見るだけで楽しい商品棚 (生肉はバラの花ような盛り付け、野菜の棚も 彩り豊かで、手に取り易くなっています) * 親子で楽しめるイベントの開催 (お料理教室や、牧場見学など) などなど、楽しいイベントが盛りだくさん。 ただ、このスーパーマーケットの凄い ところは店舗の内装やイベントばかり ではありません。 「働く人がイキイキとしている」 「楽しんで仕事をしている」 というところが会社の伸びている 一番凄いポイントなのかなぁと思います。 ・「休憩時間を使って、店舗の飾りを作る パートさん達」 ・「子供達にニコニコ笑顔で接するレジや 食品売り場の方々」 ・「見る人に楽しんでもらいたいという気持ちから ひとつひとつ丁寧に生肉を花びらにデコレーション する社員さんの心意気」 などなど・・・ この働く方々が「楽しいから仕事している」 と仰っていたのがとても印象的でした。 決してスーパーマーケットでは、高い買い物はしません。 それでも、お客様に楽しみを与えてくれる 満足感を与えてくれるお店って すごいとおもいませんか? ■ 他業種から「会社経営」を学びましょう♪ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━☆★ 最近のテレビ番組は、「伸びている会社」 や「面白い会社」を取り上げるプログラム がなんだか多い気がします。 ただ、なんとな〜く見てしまうものですが、 他業種であっても、住宅業界に取り入れ られるポイントって多いと思います。 お客様に「楽しんでもらう」という意味では 我々の業界でも学ぶべき箇所がたくさん ありそうですよね。 ご来店のお客様に楽しんでもらうという意味では * 家づくりの流れがわかる、写真付のパネル * お施主様の家づくりや「声」を載せた思い出のアルバム * 社員の笑顔が乗っている社員紹介のパネル などなど、このあたりは明るい会社のアピールにも なりそうですね(^0^)ノ あとはやっぱりお客様に対して「明るく」「元気良く」 対応するスタッフの笑顔も大切です。 例えば、お客様から電話がかかってきたときは 「お電話ありがとうございます!●●様!」 という感じで明るさ120%で対応しましょう♪ 電話の相手が明るいと、お客様の心が安心します。 やっぱり、人と接する上で大切なのは、相手を 想う「思いやり」なのかな〜と思うのです。 お客様に感動を与える「人」そして「会社」を 目指して、精進していきましょうね♪ 私も皆様に感動を与えられるような「感動工務店MBA」を 目指していきたいと思います(*^o^*) ということで来週は「ハンカチ」を お手元にお忘れなく・・・(笑) 今回のスーパーマーケットが気になった方、 是非ハローデイを視察してみては・・・? 私も機会があったらぜひ、楽しさの秘密を 探りに、行ってみようと思います。 では、また来週♪ ○●○●○●○●○ 工務店MBA 業界ニュース ●○●○●○●○● 今回のテーマ「暮らしを豊かにするリフォームとは?」(前編) 「暮らしを豊かにするリフォームとは?」 ●「上質なストック形成」を目指す国策 日本国内には約5760万戸(2008年時点)の住宅ストックが存在し、 世帯数(約5000万世帯)を上回る「家余り」の状態が 社会問題となっています。 「家を買うなら新築」という価値観が根強い中で 人口の減少が続けば、空き家は更に増加します。 これは「資源を大切に長く使う」という 時流と逆行する現象です。 こうした中で今年3月、国土交通省から 「中古住宅・リフォームトータルプラン」が発表されました。 このトータルプランの冒頭には、今後の住宅市場の あるべき姿が、次のように明記されています。 「新築中心の住宅市場から、リフォームにより住宅ストック の品質・性能を高め、中古住宅流通により循環利用される ストック型の住宅市場に転換する」。 具体的な目標としては、「2020年までに中古流通・リフォーム 市場の規模を倍増(20兆円)」という数値が掲げられました。 国土交通省では、この目標を実現するため、市場環境や 制度の整備を早急に進め、中古・リフォームを提供する 業者の育成・強化を総合的に推進していく計画です。 これまでは、「景気対策」という側面から 何かと新築住宅が優遇されてきました。 しかし今後は、その対象がリフォームへと シフトしていくことになります。 では、中古住宅・リフォーム市場が拡大することで、 どんなメリットが得られるのでしょうか? トータルプランでは、次の5つの意義が述べられています。 1)中古流通・リフォームの促進で住宅の選択肢が増加 →無理ない負担でニーズに応じた住まいの確保 2)高齢者の広い持家を子育て世帯の賃貸として活用する等 →住み替えによるライフサイクルに応じた住まいの確保 3)適切な維持管理とリフォーム、中古住宅の適正な評価・流通 →住宅の質の向上と、資産価値の維持・増大 4)断熱改修等の省エネ化、流通促進による住宅の循環利用 →低炭素・循環型の持続可能な社会を実現 5)住宅投資の活性化による内需拡大 →5700万戸超のストックに対し、魅力的なリフォーム提供 住宅業者として注目すべきは、5)に掲げられた 「住宅投資の活性化」でしょう。 これからは、新築が減少する分、リフォーム需要を 喚起し、発生頻度を高めていかなければなりません。 そのためには「古い家を一通りきれいに直す」という だけではなく、時代と環境に即した魅力的な生活提案や 設備・材料を提供することが求められるようになります。 ●専業系にない「提案力・技術力」で差別化せよ 設備と内装をきれいにするという通り一遍のリフォームでは、 既に価格訴求型の専業リフォーム業者が一定の市場を 築いているため、激しい価格競争に 巻き込まれてしまいます。 工務店がこれからのストック型住宅市場で生き残って いくためには、こうしたお手軽リフォーム業者とは 別の次元での競争力をつける必要があります。 お客様が自宅をリフォームする場合もそうですが、 今後増えるであろう中古住宅購入+リフォーム というケースでは特に、新築時とは家族構成や ライフスタイル、デザインの好みなどが 大きく変わっています。 リフォーム後にどんな生活をしたいのか、新築と同等の ヒアリング能力や提案力が求められます。 そのほか、工事前の躯体の状況や工事後の品質保証など、 目に見えない部分での安心を担保する 技術力とフォロー体制も必要です。 またリフォームでは、新しい技術・デザインを求めるだけではなく、 古い物の良さを残す技術も大切な要素です。 インターネットで「古民家再生」や「旧家再生」と検索すると 十数万件がヒットするように、築100年前後の住宅の再生が 注目を浴びています。新築住宅では様々な工法が生み出され 技術革新が進んでいますが、ストック型市場においては 伝統技術を学び伝えていくことも、一つの差別化手段となります。 そして何より、注文住宅を手掛ける工務店としては、 OB顧客の情報をしっかり管理して、リフォーム需要を 計画的に捕捉できるというアドバンテージを 充分に活用したいものです。 それには、新築時及びアフターサービスでの満足度・信頼度を 高めておくことが条件となります。 また、将来の間取り変更や生活提案までを想定したプランを 新築時に提示することで、リフォーム受注の素地を 築いておくことも有効でしょう。 リフォーム重視の時代こそ、 新築住宅の質が問われるとも言えます。 (情報提供:住宅産業研究所)