【工務店MBA】建築業界の最新ニュース(H24 7/9号)
MBA
2012.7.9
今回のテーマ:「住宅商品最前線」(前編) H24/7/9
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━【工務店MBA】建築業界の最新ニュース
発行:株式会社ナック
工務店MBA事務局
/www.home-builder.jp/
TEL:03-3343-3000
萩原 舞花
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━工務店MBA事務局
/www.home-builder.jp/
TEL:03-3343-3000
萩原 舞花
いつもご愛読ありがとうございます。 工務店MBA事務局の萩原です。 さて、先日母校の湘南地域のとある高校へ 可愛いダンス部の後輩達に会いに行ってきました。 (といっても10歳も差があるので もうおばちゃんか・・・) 私なんぞに「まいか先輩ー!」と寄って来てくれて、 ダンスや進路の相談なども聞いてくれる可愛い 後輩達なのです(*^-^*) 今でも温かく迎えてくれる、本当に大好きな母校です。 今も昔も変わらない、顧問の先生とも仲良しで、 先日久しぶりにお会いしました。 現在では、私の母校はいわゆる強豪のダンス部に成長しています。 神奈川県のダンス大会で80校を超える高校ダンス部の 中でもトップ10に入賞するくらいです。 「ダンス」と聞くとちょっと若者向けで、 (あまり共感が持てないわ・・・)と 思う方もいらっしゃるかもしれません。 しかし、20名が一緒に踊る、団体競技となりますと かなり高いチームワークが必要になってくるのです。 勿論生徒によって、上手い人、下手な人と出てくるわけですが、 上手い人が頑張りすぎて目だってもいけないし、 下手な人が下手すぎると目立つ。 非常にバランス感覚が試される種目なのです(^0^)ノ ダンスってすごいんですよ〜!なので義務教育の一環 となってくれて本当に嬉しいです♪ ・・・さて顧問の先生とお話をしていると私が居た時代の 思い出話にいつも花が咲きます。 当時頑張るのが大嫌いな「ギャル」集団だった「ダンス部」が 競技大会で上位入賞したという映画のような ストーリについてです。 それはとある「サイクル」を身に付けたことが ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~ 目標達成に近づいたのです(*^o^*) ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~ ■ 評価と改善が目標達成に近づく・・・!? ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━☆★ “PDCA”サイクルってご存知ですか? これはみんさんもご存知だと思いますが 目標達成に近づくための考え方として とても便利です。 ・ P (plan) =計画 ・ D (do) =実行 ・ C (check) =評価 ・ A (act) =改善 自分達がどれだけ成長したのか、 また何を修正しなければいけないのか というセルフチェックが出来るサイクルです。 一般的にP(plan)とD(do)までは無意識でできる動作 と言われていますが、その先のC(check)とA(act)は 実行したものを評価したり、見直して改善するまでの 行動が含まれるため、個々に意識をする必要があります。 当時、私がいた弱小ダンス部はこの方法を見につけて 1年で強豪といわれるトップのチームにまで 成長しました。 「ただ練習して上手くいって満足」という方法では 自分達が目標とする県のトップになるという ゴールにたどり着けないと分かったからです。 上手な人から下手な人まで、ひとりひとりが自分達の作品に ついて意見を出し合い、隈なく改善に取り入れます。 例えば、「見栄え」の部分では、手を出したときの一瞬の 中指の形とかまで、皆が揃うように位置を徹底して 揃えて、改善につなげていきます。 何度も何度もビデオ撮影をして鑑賞をして、 紙に気付いた点を箇条書きするのも ひとつの改善方法でした。 踊るっていうのは華やかな世界かと思いきや、 結構影で地味に作業したりするんですよ (*^-^*) ただ、このPDCAを実行したことにより自分達の 成長を肌で感じるのが大きな快感にも 繋がりました(゚ー゚)(。_。)ウンウン ■ PDCAを使ってイベントを活性化! ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━☆★ さて、長くなりましたが私達が仕事をする上でも、 このPDCAサイクルは非常に大切です。 例えば、先週末に開催した見学会。 見学会を開催しただけで、満足していませんか? 伸びている会社の場合、その後の対応などを すぐに見直し、改善につなげていることが 共通点として挙げらます。 例に挙げると ・次のアポイントにつながりましたか? ・つながらなかった理由として挙げられるのは何でしょうか? ・お客様との信頼関係が築けましたか? ・自社PRポイント(商品を含む)が出来ていますか? ・社員全員が同じように話せていますか? ・同じように話せていないのであれば、トークマニュアルを 作る必要がありますか? ・スタッフの紹介ポップが何枚ありますか?足りないのであれば 何枚追加が必要ですか?皆で考えていきましょう ・・・などなど後から改善すべきポイントが 結構出てくるのではないでしょうか? PDCAサイクルを上手く使う方法として、この場合は イベント後のチェックシート(社内用)や評価シートなど を利用するとより活性化するかもしれませんね♪ ・ 〜をしてどうなったのか ・ 〜を更に良くするためにはどうすればいいのか 常にポジティブに解決方法を見つけていくのが 自分自身にとっても、また会社の活性化におい ても非常に役に立つのではないかと思います。 よく、「〜はなぜできなかったのか」「なんで〜しなかったのか」など マイナス志向に考えがちな方もいますが、何をするにも 「失敗は成功のもと」だと思ってマイナス志向は かき消してしまいましょう(^―^) 何事もやってみなければ成功に近づかないという ことなのではないでしょうか(*^-^*) 参考になりましたでしょうか? ではでは、また来週♪ ○●○●○●○●○ 工務店MBA 業界ニュース ●○●○●○●○● 今回のテーマ「住宅商品最前線」(前編) ■長寿命や、様々なライフスタイルへの提案が増加 2011年の住宅商品は、東日本大震災の発生に伴い防災や 節電といったテーマがクローズアップされました。 蓄電池やHEMSを搭載したスマートハウスはまさしく住 宅商品の華と言えますが、反面コストが高く、 大手メーカーも開発に注力しているものの 販売は苦戦していると言います。 目立つ反面、実際の販売には影響が少ないという のがスマートハウスの現状です。 むしろ現在大手各社が取り組んでいるのは、「住宅の長寿命化」と 「ターゲットに応じた暮らし方の提案」です。 今後、新設住宅着工数が減少していくのは業界共通の認識であり、 限られたパイを確保する必要があります。 住宅を長寿命化することで、住宅を“売って終わり”ではなく、 継続的なメンテナンスの実施により、顧客と長く 繋がっていくことができます。 顧客と良好な関係を築くことで、紹介受注を増やし、 また将来的にはリフォームや住み替え、建て替え などの需要を拾うなど、囲い込みによる メリットは大きいと言えます。 また、夫が働き、妻が専業主婦で子供の面倒を 見るという、これまで一般的とされていた 家族形態にも変化が訪れています。 それに伴い住宅商品においても、共働きや、男性・女性目線 二世帯、ペット向けなど、ライフスタイルの多様化に併せて より細かくユーザーのニーズに合ったものを 提案することで、パイを確保しようという 傾向があります。 ■外壁では、メンテナンス負担を減らす提案が増加 住宅の長寿命化を実現する上で、各社が 力を入れているのが外壁です。 主な傾向としては、以下のような提案が中心となっています。 ・タイルや陶器などメンテナンスの手間を軽減する外壁の採用 ・光触媒塗装など、高耐久塗装の導入 ・高耐久シーリングなど、防水性能の強化 特に最近増加しているのがタイル外壁です。 パナホームの光触媒を備えたタイル外壁「キラテック」や 積水化学工業の「磁気タイル外壁」など、ハウスメーカー 各社でタイル外壁の採用率が年々上昇しています。 ミサワホームが昨年に発売した商品「スマートスタイルE」では、 新開発したボーダーデザインタイル「SAIBI」を採用し、 全面タイル貼りを標準仕様としています。 防汚性や耐久性を訴えると共に、タイル表面の微妙な凹凸や濃淡により 焼き物ならではの素材感と高級感を実現。 将来まで高い資産価値を保てるとアピールしています。 また、一条工務店の新商品「アイ・スマート」では、TOTOの光触媒技術を 採用したハイドロテクトタイル外壁を採用しています。 雨で汚れを洗い流すセルフクリーニング効果を訴えるなど、タイル外壁自体が 汚れにくいというイメージは定着しつつあり、各社ともモルタルや サイディングよりも、防水処理や再塗装といったメンテナンスの 手間を大幅に軽減するという点をアピールしています。 ■間取り変更・併用、ソフト面での長寿命化への取り組み 外壁やシーリングなど、住宅そのものの寿命を 伸ばすのがハード面の強化です。 それに対してソフト面で注目されているのが、将来の間取り変更が 容易な住宅、賃貸併用・店舗併用の収益住宅といった、 家族構成やライフスタイルの変化に対応する住宅です。 三井ホームの「活用型住宅3階」では、15〜20年後の世帯構成を想定して 間取りの変更と収益住宅を提案。家族構成によって、 賃貸や店舗などに変更が可能となる、可変性の 高い住宅となっています。 新築時の間取りと、15〜20年後の間取りの提案は下記のようになります。 1)二世帯+賃貸+店舗 新築時 :1階を賃貸住宅と店舗、2〜3階を同居二世帯 20年後 :子供の独立後、1階と2階を全て賃貸にし、3階を夫婦二人で使用 2)単世帯+店舗付賃貸 新築時 :1階を店舗付賃貸、2〜3階を単世帯住宅 20年後 :1階と2〜3階を親子で住み分ける、近居スタイルの二世帯住宅 3)単世帯+店舗(30坪程度の小規模敷地を想定) 新築時 :半地下に貸店舗、1〜3階が自宅 20年後 :子供の独立後、自宅の一部を賃貸住宅に用途変換 4)単世帯+店舗(30坪程度の小規模敷地を想定) 新築時 :1階の一部を貸店舗や教室として活用、1〜3階が自宅 20年後 :1階の貸店舗と自宅の一部を、単身者用賃貸に用途変換 このほか、メーカー各社で都市部をターゲットにした 3〜4階建商品を発売しています。 今年4月には東京スカイツリー最寄りの本所吾妻橋駅前に、4階建以上の住宅を コンセプトとした総合展示場がオープンしました。出展各社は、 都市部の賃貸需要を背景に、店舗や賃貸との併用を 積極的に提案するなど、可変性や収益住宅への 注目度は高まっていると言えます。 (情報提供:住宅産業研究所)