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【工務店MBA】建築業界の最新ニュース(H24 3/13号)

MBA
2012.3.13

今回のテーマ:「ビルダー・工務店のIT活用」後編                 H24/3/13

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【工務店MBA】建築業界の最新ニュース
発行:株式会社ナック
工務店MBA事務局
/www.home-builder.jp/
TEL:03-3343-3000
中條 達也
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社員「水炊き鍋って、美味いですよね〜」


社長「おまえ、鍋好きなのか〜?」

  「焼肉が良いかと思って、毎回李朝園に行ってたじゃないか〜」


社員「社長の方が、焼肉好きかと思ってましたよ〜」

  (僕はおごりなら、何でも好きですよ)


社長「そんな事は、どうでも良い!」

  「水炊きは、命をかける食い物だ!」

  「心して、取り掛かれ!!」


社員「はい〜〜〜!」

  (^_^)


社長「コラッ!!!」

  「何やってんだ!」

  「はじめは貝類入れるんだよ!!」


社員「すいませんっ」


社長「ほら、次は根菜類をすばやく入れろ!!」

  「ぐずぐずするな!!」


社員「ひぇーーー、了解ですーー」


社長「なんで、先に豆腐入れてるんだ!!」

  「ばかたれーーーー!!」


社員「ご勘弁ーーー」


社長「まったく〜!」

  「鍋は段取り次第で味が変わるんだぞ!!」


社員「鍋奉行ーーこんな近くに居たんだ〜」

  「もうやめて〜」


社長「鍋料理は段取り8分なんだ!!わかったか〜!!」

  「工務店の営業と同じだ!!」


社員「うぎゃーーー、社長ーーーーそれ、なんの話ですかーーー」

  (>_<)




●こんにちわ、中條です。


これまで(前回、前々回)大手ハウスメーカー、中堅ビルダーの

見学に行った際に、感じたことを正直にお話してきました。



今回は、私とお相手のやり取りに期待している方も多いと思いますが、

お待ちかねの工務店編です。



あらかじめお伝えしておきますが、わたしが今回見学をした工務店さんは、

当社の会員企業ではなく、ごく普通の何処にでも居られる地場工務店さんです。

年間4〜5棟をこなす会社だそうです。



この度、見学会にお邪魔したのは、チラシを見て行ったわけではなく、

のぼりを見て、飛び込み見学をした際のやり取りです。

(とにかく、・・・ノンフィクションです)

気軽にご覧ください。

(^_^)



●それでは、スタート!!


買い物から車で自宅に帰る際、なんとなく目に留まったのが、のぼりでした。

普通のぼりというと黄色が多いような気がします。

(来○亭のらーめん屋?)

いや、もしかしたらオレンジ色が多い気もします。

(牛丼の○野家?)



わたしが目に留めたのぼりは、まっ赤でした。

(あか○げ薬局?)

鮮やかな赤に白文字で、やってます!の文字が

5,6本分でしょうか、風になびいているのが一気に目に入ってきました。

(@0@)



国道ではない、県道沿いにあるのぼりを見て、

路地を曲がり、⇒(やじるし)のマークに吸い寄せられるように、

走るとすぐに現場へ到着しました。



到着したけど・・・・

大事件です。

(>_<)



中條  「くるま〜・・・」

    「どうしたら良いですか〜・・・・」


おじさん「どっか適当に止めてきてくれる〜?」

    「悪いね〜」


中條  「あっ、はい〜」「わかりました〜」



あれッ、どういうことでしょうか?      

一瞬、意味がわからないまま、

返事してしまいました。



要するに、駐車スペースが無い。

誘導する人も、場所も無かったのです。



おそらく、「どこか、止められる場所しってますか?」

と質問すれば、具体的な回答が帰ってきたと思います。



聞かないと教えてくれないというのは、不親切かな〜と少し思いました。

しかし、何を言っても仕方ないし、そのまま帰ってしまっても仕方ないので、

県道沿いにあるコンビニで停車。

(ーoー)



ちょっと散歩するだけだよ、10分くらい大丈夫だよね?!

ジュースも買ったから、わたしはお客さんさ!

とコンビニ店に対して心の中で謝りつつ、現場に向かいました。

(徒歩2分くらい)



●さっそく、登場!!


おじさん「止めれた〜?」

(遠目から叫んでます。)


中條  「あ、はい〜。」

    「この先のコンビニに止めました。」


おじさん「あー、そこなら1日止めてても大丈夫だよ」


中條  「それなら、良かったです」

(そうはいうけど、根拠があるのかな〜?)


おじさん「どうぞ、どうぞ、ご覧下さい」



後ほど、発覚しますが

こちらの会社の期待の営業マンは

まさにこのおじさんなのです!!



他にスタッフもいません。

運営もこのおじさん一人でした。

(スタッフ4名の会社らしいのですが、

他の従業員がどこにいるのかは、分かりません。)



見学を促されながら、完成度8割くらいの「現場」を

見せてもらうことにしました。



玄関周りはビニールシートとコンパネが敷いてありました。

(玄関のタイル工事が終えて間もないのかな?)



さらに、外構工事はまだなので、粘土質の

土の上を歩いて玄関に向かいました。

我々はこのような現場の状況に慣れていますが・・・・

もしかしたら女性は嫌がるかもしれませんね。

(^_^;)



なぜなら女性は、住宅見学自体、汚れるとは思ってないと思います。

(思い込み?)

キレイな完成の家を見に来て、土の上や汚れた材木の上を歩くなんて

思ってもいない事だと感じるのでは?と思うからです。



ならば、アクロバット的な発想ですが、

汚れたものを綺麗もしくは、可愛いと思ってもらえれば良いのでは・・・?



そこで、勝手に妄想したのですが、

見学会を準備する際は、足場板やコンパネを通路に使うなら、

その日だけでも踏み面をカラフルにする(飾り付けを施す)など、

ひょっとしたら、女性目線(子供目線)で準備、設営をした方が良いかも〜

と、少し考えました。

(ー△ー)



職業柄考えてしまう内容や思いはほどほどにして、

まず、はじめにリビングに入りました。



中堅ビルダーさんの時と同じく、

現実的な間取りや設備です。

しかし、見学(検討)するには充分です。



対面キッチンを見ながら、テレビの位置はどこだろう?とか、

テーブルやソファがこの辺りかな〜?

と想像してみて、楽しめました。

(^0^)



イメージですが、前回の中堅ビルダーさんと同様に

目の当たりにしたのは、夢の世界ではなく、まさにリアルな現場でした。

夢が膨らむというものは正直ありません。

家具もありません。飾りつけは全くありませんでした。



自然と私は、この会社の特徴を探すことに必死になっていました。



周りをキョロキョロと見渡すが、

説明するパネルらしきものは無く、説明も無い。

個人的に好きな無垢の床板と腰板が目に入ります。

(^_^)



チャッチャと見回って、帰ろうかな〜?と思いながら、

お風呂や洗面化粧台、そしてトイレを見て2階へ向かおうとした時、

なんか嫌な視線を感じました。



もう一度、洗面化粧台の前を通り過ぎた時、

「うわっ〜!?」

「でたーーー!」

(>_<)



鏡に恨めしい目つきで写っているのは〜〜〜おばけ!かと思いました。

鏡越しに廊下の奥から首をながーくして、こちらを伺っている

先程のおじさんがそこに居たのでした。



そこで、おじさんの再登場です。

名刺を片手に

「わたしはここのモンですけど、よろしく頼みます。」

と挨拶されました。



●なんと専務さん!!


わたしは、てっきり現場の監督さんかと思っていました。

緑色の作業服を上下で着ていましたので、

まさか専務とは・・・。



「ひとは見かけによらず」という言葉がありますが、

もう少し、見かけを気にした方が良いのになぁ〜と思いました。

何も背広を着た方が良いとは言いませんが、

近所の工事現場で作業をしている職人さんと同じ格好は

いかがなものか?と・・・。

(余計なおせっかいですよね)

(^_^;)



専務「どうですか〜?」

  「うちのいえは〜?」


中條「はい、なかなか良いですね」

  「わたしは好きですよ」


専務「そうですか〜」

  「そうですか〜」

  「2階も良い眺めでしょ?」

  「ベランダは少し狭いけどね?」


中條「まだ、2階は見てないですけど〜」


専務「そうですか〜」

  「そうですか〜」

  「よろしければご覧ください〜」


中條「はい、では見せて頂きますね」



階段へ向かいました。

嫌な気配は消えません。

(ー_ー)



階段を上がる足音が、複数・・・。

「おや〜???」

上りきるや否や!!!

「そこの左側が寝室なんですよ〜」



うわっ!?

付いて来た!?



退屈なのか?それとも、この仕様「好きですよ」と言った私の言葉を

もう一度、言わせてやろうと決めたのか?

背後に専務がずっと居ました。



●最後に


結局のところ、2階で一生懸命に建築資材のお話を聞きました。

私が聞きたいと言った覚えはありませんが、

たくさん教えてくださいました。

とても、良い人なんだろうなぁ〜と人格も伺えました。



結局、私が居る間に、

他の来場者はひとりも来られなかったので、

私自身、変なリラックスをしちゃっていました。



そろそろ帰ろうと、玄関先に戻って来たら、

どこから出したの?というタイミングで、

缶コーヒーを手渡されました。

(^_^)ありがと。



「今日の来場者は?」

と、質問をしてみたところ、

わたしを入れて3組だったみたいです。



土曜日だからなのか、普段は5〜6組は来られるそうです。

(今日は調子が良くないと、言い訳してました)

(*_*)



この会社さんの印象をお伝えすると、特徴がない。

一生懸命ですが、不器用なんだな〜と感じました。

人格としては、人の良さが伝わってくる優しい専務さんだったので、

やり方(開催方法)さえ事前に用意作成しておけば、随分と

良くなる会社と思います。

(^0^)



・集客を勉強すること

・自社の売り込みポイントを知る

・POPやツールで現場の説明を代用する

・職人さんというイメージは専務から伝わらないので、服装を変える

・見学会の流れを準備する

・次へのつなぎを用意しておく

etc

細かく言えば、もっとあります。



単純にいえば、

【お客さんが来た時のシミュレーションをどれだけ準備できているか?】

に尽きると思います。



「専務!まだまだ、がんばれるよ!」

と心の中で叫びました!



次回は、番外編をお話しようと思います。

(^O^)/




○●○●○●○●○ 工務店MBA 業界ニュース ●○●○●○●○●



今回のテーマ「ビルダー・工務店のIT活用」後編



パソコン、インターネットの普及に伴って、IT機器やネットを通じた

コミュニケーションにも新しい形が出てきています。



また、それらの機器やコミュニケーションツールを取り入れて、

集客やプレゼン、広告宣伝に活用している住宅会社も増えてきています。



■住宅会社のiPad導入


2010年6月から日本でも販売されているiPadは、

ウェブサイトの閲覧、メールの送受信、フォトアルバム、動画の閲覧、

ゲームなど、パソコンでできることとほぼ同等の機能を持ったツールです。



ほぼB4サイズの大きさのため、小型のノートパソコンと比べても

持ち運びが便利で、指で画面に直接触れて動かせる操作性の良さも

大ヒットの要因でしょう。



大手メーカーを中心に、全営業社員に

iPadを持たせるという住宅会社も増えてきました。



住宅会社では、画像をストックして手元で見せるために

使われていることが多いようです。



自社の過去の施工事例や、選べる仕様をストックしておけば、

大きなファイルを持ち出さなくても簡単に見せることができます。



カテゴリー別にフォルダを分けて管理したり、

iPad内を検索することも簡単です。



その場で簡単に拡大・縮小できることも、

施工事例を見せるのには便利です。



手に持って扱うため、画面を見せるのに

自然にお客様との距離も縮まります。



■手軽な情報発信ツール:Twitter、Facebook 


住宅会社が持つWEB媒体の主力はHPですが、経営者や担当者が

日々更新するブログの読者も少なくありません。



ブログよりもさらに即時性が高く、細かい情報を発信できるのが、

TwitterやFacebookです。



Twitterは、インターネット上で最大140文字の情報を

自由に発信できる無料ツールです。



Facebookは、インターネット上で他のユーザーとつながり、

情報を交換し合えるSNSサービスです。



どちらもスマートフォンなどから短い情報を簡単に発信することが

できますし、写真も撮ったその場でアップできます。



この更新情報は、フォロワーにメールで即送られます。



メールマガジンよりも短いので読む側の負担にならず、

興味のない情報は気軽に読み飛ばし、面白い情報は拡散されます。



イベントの盛況ぶりや施工の進捗状況を細かく発信し、

自社のHPに引っ張るような使い方が有効と思われます。



■現場を生中継できるUstream


Ustreamは、2007年3月に設立されたアメリカの動画共有サービスで、

日本語版サイトは2010年4月から公開されています。



動画共有サービスとしては、すでにYoutubeが先行していましたが、

Youtubeと違って、リアルタイム配信、すなわちライブ中継が

可能であることがUstreamの特徴です。



また、チャット機能やツイッターと連携させる機能もあるので、

放送を見ているユーザー同士や、配信者とユーザー間で

コミュニケーションを取りながら、ユーザーの反応を参考にして

リアルタイムに配信内容を軌道修正することもできます。



東京のビルダーB社では、Ustreamを使って

完成現場の動画配信を行っています。



基本的な動画の流れとしては、


1)レポーターが番組を進める

2)Twitterで視聴者から質問・要望が届く

3)Twitter担当者がレポーターへ内容を伝達

4)番組上で質問・要望に対応する


となっています。



生中継を配信しながら、Twitterで番組への質問・要望を

受け付けていることがポイントです。



例えば、視聴者がTwitterで、

「今紹介したリビングの窓の部分を大きく見せて欲しい」

と要望すると、Twitterの担当者からレポーターに要望が伝わり、

リビングにカメラが移動して、窓の部分を大きく紹介する

ということができます。



自分の意見が即放送に反映さ	れるという点では、

ラジオの生放送にFAXを送るような感覚で

出演者と視聴者の一体感があり、面白い試みだと言えます。



住宅会社が小さな放送局となることで、広告宣伝費を

抑えられるので、中小工務店にも向いている媒体と言えるでしょう。






(情報提供:住宅産業研究所)

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