【工務店MBA】建築業界の最新ニュース(H23 11/7)
MBA
2011.11.7
今回のテーマ:「住宅購入支援策と住宅着工の動向」前編 H23/11/7
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━【工務店MBA】建築業界の最新ニュース
発行:株式会社ナック
工務店MBA事務局
/www.home-builder.jp/
TEL:03-3343-3000
中條 達也
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中條 達也
『もしかしたらあなたの常識が ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~ 非常識かもしれません』 ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~ こんにちは。 企画室の冨田です。 今週の工務店MBAメルマガは 中條不在により、私が代打でお届けします。 中條ファンの方々、すいません。。。 来週までお待ちくださいね(^^) さて、今回の工務店MBAメルマガは、 みなさんにとって、気づきのある お話になるかもしれません。 ■引越し業者の常識 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 先日、引越しをすることになり、 インターネットで、引越し業者を 探していた時のことです。 私は、“いつもお願いしているところで”、 と言うほど、引越しをしているわけではないので、 “とにかく安いところ”を探そうと、 大手から中小まで関係なく見積もりをとって、 比較をすることにしました。 すると、名の知れた大手はもちろん、 見たことも聞いたこともない業者まで ありとあらゆる業者が、 検索にヒットするじゃないですか! (*_*) 引越し業者の数が多いことに 改めて驚きました。 ただ、検索にヒットする業者に対して、 一社一社問合せをして、見積もりをとっていたら、 こりゃ、とんでもなく手間がかかるぞ〜、 と思っていた矢先。。。 便利なサイトがあるもんですね。 『一括見積サイト』 というものを見つけました。 どこからどこへ、何を運ぶのかを簡単に入力すると、 そのサイトに登録している引越し業者から 一斉に見積もりがくる、という仕組みです。 これは便利だ!ということで、 早速利用してみました。 (^_^) えーっと、 個人情報を入力して、 運ぶものを選択して、 送信をクリック、っと。 (*^-^)ヘ_/ すると、クリックと同時に、 「ブルブルブル〜、ブルブルブル〜」 と携帯が鳴り始めました。 あぁ、“登録完了しました”という、 自動返信メールか何かが届いたんだな、 と思い携帯を手にとって、画面見てみると、 それはメールではなく、 見たこともない番号からの着信が。。。 「ま、まさか、ね・・・」 と思い電話に出てみると、 『お見積お申込をいただきありがとうございます!』 『○○引越しセンターです!』 「なにぃぃぃぃぃ!!!」 ( ̄□ ̄)!! まだ申込をして数秒しかたっていないのに! 対応が恐ろしく早い!! 私が送信ボタンをクリックするのを、背後で、 今か今かとタイミングを見計らっていたんじゃないかと 思ってしまうくらい、連絡が早ぁぁぁい!! しかも、1社だけではなく、 続けざまに違う業者からもバンバン電話が。 あげくには、業者と電話で話している最中にも 他の業者から着信がある始末・・・。 結局、見積もりをしたのは10社。 そのうち、ものの数秒後に電話が来た業者を含め 見積依頼をしてから1時間以内に、 7社から電話で連絡がありました。 10社中7社ですよ!? ( ̄0 ̄;) この7社の対応の早さには衝撃をうけました。 では、残りの3社はというと、 こちらもしっかりと、 数時間のうちに連絡をしてきました。 しかしここで、 私の中である変化が起こっていたのです。 その変化とは・・・ ■人の常識なんてものは、●●によって変わっちゃう ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 一括見積もりの問合せをして 2時間後に電話をしてきた業者に対して、 私は心の中で、 「ちょっと連絡が遅いんじゃないの〜?」 ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~ ( ̄〜 ̄) と感じていたのです。 これが、どういうことだか わかりますでしょうか? 今までの私の感覚であれば、 「連絡が遅い」と、感じることは、 なかったと思います。 なぜなら、今までの経験上、 何かに問合せをした後、 当日中に連絡があればいいかな、という 【常識】が自分の中にあったからです。 ~~~~~~~~ ですので、2時間後の連絡であれば、 むしろ、「早い」と、 感じていたかもしれません。 しかし、 今回の引越し業者の見積もりに関しては、 半分以上の業者が1時間以内に 連絡をしてきている状況です。 ですので、2時間もたってから 連絡をしてきた業者に対して 「連絡が遅い」 と感じたのです。 つまりこの瞬間、 私の中で、 引越し業者の対応早さの「常識」が ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~ 一瞬にして変わっていたのです。 ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~ この2時間後に連絡をしてきた業者が 悪いといっているのではありません。 得てして、 人の「常識」なんてものは ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~ 外部環境によって簡単に変わってしまうものだ ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~ と、私は思うんです。 ■相手を知らないと、井の中の蛙に・・・ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ こうも簡単に常識が変わってしまうと、 今まで“売り”にしていたものが “売り”にならなくなっている・・・ さらに、それに気づいていない・・・ という状況になりかねません。 事実、2時間後に連絡をしてきた業者曰く、 “売り”は“対応の早さ”だそうです。 ここの業者の担当に、 他の業者は、ほとんど1時間以内に連絡が来ましたよ、 と伝えると、ビックリしていました。 (◎0◎) 他社がそれだけ早く連絡をしているとは、 知らなかったみたいですね。 (^_^;) こういう状況を避けるためにも、 『相手(お客様・競合)を知る』ということも ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~ とても大切になってきます。 みなさんの会社ではいかがですか? みなさんの競合となる会社が、 どんなアプローチをして、 どんな接客をして、 どんな提案をしているのか? また、お客様の、会社を選ぶ基準と 自社の“売り”が、ズレずにきちんと 的をえているか? チェックしていますか? 気づいたら、井の中の蛙だった・・・ ということにならないよう、 心がけてみてくださいね!! それでは、今週はここまで。 (^0^)/ ≪スキルアップ研修のご案内≫ 『写真』『照明』『パース』 ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~ お客様の心を“わしづかみ”にする ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~ 最強の提案方法を身につける! ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~ ◆建築写真の撮り方・活用セミナー◆ http://www.nac-consul.com/taoka_semi.html (このページは現存しません) 日程:11月24日(木) ◆ライティングコーディネート研修◆ http://www.nac-consul.com/lighting.html (このページは現存しません) 日程:12月8日(木) ◆手書きスケッチパース講座◆ http://www.nac-consul.com/sketch_perth.html (このページは現存しません) 日程:12月9日(金) ※各研修は定員が限られているため お早めにお申し込みされることをお奨めいたします。 ○●○●○●○●○ 工務店MBA 業界ニュース ●○●○●○●○● 今回のテーマ「次世代に引き継げる工務店・再考」後編 ■エコポイントとフラット35S金利優遇などが着工牽引 東日本大震災の後、一端市場は混乱しましたが、 資材不足などが落ち着いた後は、住宅市場は 比較的堅調に推移しています。 着工動向を利用関係別で見ても、概ね堅調な推移で、 4〜9月までの前年対比は以下の通りです。 合計 6.1%増 持家 2.0%増 貸家 0.6%増(うち低層貸家0.0%増) 分譲 20.2%増(うち建売分譲6.0%増) 市場が堅調に推移している一つの要因として、 政府による住宅購入支援策が挙げられます。 エコポイントは7月に、フラット35Sの 1%金利優遇措置は9月に終了しましたが、 それまでの間、着工を牽引してきた影響は 大きいと思われます。 ハウスメーカー客の場合、全体のローン利用率は 大体80%くらいだと思われますが、そのうちの半分近く、 全体からすると35%程度がフラット35Sの利用者と なっていると推測されます。 1%金利優遇の効果は大きいはずです。 そもそもは昨年の2月15日から、 フラット35Sの金利優遇が1%に拡大しました。 実際にフラット35全体の利用申請は伸びていますが、 これはフラット35Sの申請件数の伸びによるものです。 平成22年に支援機構に寄せられた申請件数は、 21年に比べて145%増となる約16万4000件となりました。 このうちフラット35Sの割合が82%を占めます。 21年には35Sの比率は41%程度ですから、 大幅に伸びたことが分かります。 平成23年に入ってからも、金利優遇が今年末まで延長になり、 申請件数は比較的好調に推移してきました。 一方でエコポイント同様に繰り上げ終了と なるだろうことは、早くから言われていました。 そして案の定、8月頭には、「9月末終了」と 3ヶ月短縮することが通知され、 駆け込み需要も予想されました。 ただ住宅産業研究所が9月上旬に行った、 住宅購入検討者に向けたアンケート調査では、 「9月中にフラット35Sを利用したい」 というユーザーは、30%に留まりました。 理由としては、現在は変動型金利も非常に低く、 特別金利優遇措置の大きい9月までに駆け込みしなくても、 という意向もあったようです。 実際の結果はどうだったでしょうか? 7月の段階では申請件数は12,152件、 前倒し終了が8月2日に発表され、 8月にはやや増加で14,354件でしたが、 前年比11%程度の増加に留まりました。 では9月の申請件数はというと、さすがに伸びがあり、 速報値では22,000件弱であったということで、 前年9月の14,248件に比べて1.5倍の伸びとなりました。 またハウスメーカーに感触を訊いてみると、 各社に差はありましたが、 概ね「そこそこ駆け込みがあった」と言えそうです。 最も伸ばしたメーカーのT社では、8月に比べて 3倍もあったということで、「とりあえず申し込む」 というユーザーが多かったと言います。 中には「申込はしたものの、依頼する業者は まだ決めていない」というユーザーもあったようです。 つまり「駆け込み受注」ではなく、 「とりあえず申し込み」の方が 目立ったということは言えそうです。 いずれにしても、エコポイント、フラット35Sの金利優遇共に、 市場牽引役を担ってきたことは間違いないようです。 そうなると、両支援策が終了した今後、市場自体が 冷え込むという可能性が出てきます。 住宅会社からは、ここで市場を冷え込ませるわけには いかないと、復活を求める声が多く出て来ました。 そんな要望もあって、「支援策の復活」へ動き始めたわけです。 再開した後も、期限は限られます。 うまく支援策を活用して、受注を取って行くことが必要です。 (情報提供:住宅産業研究所)