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【工務店MBA】建築業界の最新ニュース(H23 10/24号)

MBA
2011.10.24

今回のテーマ:「次世代に引き継げる工務店・再考」前編          H23/10/24

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【工務店MBA】建築業界の最新ニュース
発行:株式会社ナック
工務店MBA事務局
/www.home-builder.jp/
TEL:03-3343-3000
中條 達也
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社長「今年は調子が良いなぁ〜」

  「昨年度の2倍だからなぁ〜」


社員「社長〜!」

  「来月にもう1棟、着工入れて良いですか?」


社長「もちろん、出来るなら、そうしよう」

  「お客さん待ってくれているからな」


社員「今年は、2倍の忙しさですね〜」

  「このままじゃ、身体がもたないですよ」


社長「お客様があっての商売だよ!」

  「文句言わずに頑張ってくれよ!」


社員「了解です、社長」

  「この調子だと、給料も2倍ですね?」


社長「棟数は2倍」

  「忙しさも2倍」

  「ただ、利益は全棟半分だから・・・」

  「給料は据え置きだな」


社員「えっ・・・・・」

  「社長・・・・・」

  「今後は、悪代官って呼びますよ!」

(ー0ー)



●こんにちわ、中條です。


先日、ナックではお祭りをしました。

盛大に盛り上がり、感激の声をいただき、

一日がアッという間に過ぎてしまいました。

(@_@)



本日は、いつものちょっとした使えるネタというよりは、

ご報告をしたいと思います。

(^_^)



先日のお祭りとは「どんなお祭りなの?」

そう思われる方も多いと思います。



ナックのコンサル事業は、

約20年が過ぎようとしています。



4年ほど前に盛大なお祭りをやったのですが、

それ以来って事になります。



盛大なお祭りとは・・・

要するに、シンポジウム(会員様の全国大会)です。



「このシンポジウムを今年はやろう!」

そう決めたのです。



「やるぞ!」と発表した時に、

社内では、様々な意見もありました。



「こんな忙しい中、できません!」

「反対です!」

「何考えてるんですか?」

(>_<)



とても厳しい言葉でした。



でも、

日頃、お世話になっている方々に

お礼と恩返しにつながる内容であれば、

きっと喜んでもらえる!

そんなお祭りになる!



約3ヶ月前に、

「準備を徐々に進めていこう!」

そう決めて、

準備を着々と進めて行きました。



「いや〜しかし、準備ってモノは、切羽詰って

ようやく尻に火が付くんですよね。」

(^^;)



1ヶ月を切って、メンバー全員に

焦りと慌しさが爆発寸前でした。



そんな時に、

ポツリ、ポツリと・・・・


「シンポジウム、楽しみにしていますね!」

「どんな事を用意しているの?」

「当日まで、ワクワクしていますよ!」


そんな声を頂く事で、更に

ヤル気がメンバーに湧きました。



●いよいよ、本番だぁ!


「みなさん、本日は大変、ありがとうございます!」

その一声からシンポジウムは始まりました。

(^0^)



総勢88社100名の方々が、

参加された会です。



北は北海道から、

南は長崎まで、

全国の経営者の方々に

ご参加頂きました。



受付では、


「今日は楽しみにしてるからね〜」

「久しぶり〜、元気にしてた?」

「お前の顔を見に来たよ!」


沢山の嬉しい言葉をいただきました。



この言葉が何よりです。

あり難いです。

(^_^)



挨拶もほどほどに、

2大巨匠の講演があり、

会場は「なるほど〜!」の声が沸きます。



更に、

3社の工務店先輩方より、

受注までの工夫とアドバイス。

(とても、他のセミナーでは聞けない内容でした。)



そして、参加者お待ちかねの!!!!!

表彰式ーーーーーー!

(^0^)



今回は、とても良い作品のエントリーが

盛りだくさんでした。



審査は、悩み続けて、数日かかりました。

どの会社が優勝してもおかしくありません。

(@0@)



そしてついに、大会場で優秀賞の表彰です。

さすがに、中には緊張される方が居られました。



写真もバシバシ、撮りました。

この写真をどのように使うかは

ご参加者しだいです。



とても栄光ある賞ですからね。

【全国大会で受賞しました!】

それぐらいアピールしてもらいたいです。

(^0^)



拍手喝采の中、会は終焉を迎えました。



●いいえ、まだまだ、終わりません!


大会が終わっても、解散とはなりません。

その後、大勢で賑わう会は、

懇親パーティーに突入です。

(^O^)/



ここから、堅苦しさは一切なし!

礼儀はあっても、遠慮無用です。



皆さん名刺を交換し、

アイデアを話し合い、

交流を深めます。



美しい夜景を背景に、

会話も弾みます。

(@^^@)



お酒も入り、

会話も流暢になっています。

雰囲気が最高潮に至った時に!

残念〜!

(>_<)



閉会の時間です。

これ程までに、時間を早く感じたことは

最近ありませんでした。



この日を新たなスタートとして、

明日からの更なる発展、前途を祝して、

一本締めにて、シンポジウムが

終わりました。



●最後に


今日のメルマガは、

いつもと違った報告内容になりました。

(^_^;)



それでも今回のメルマガでは、

お伝えしたかった事があります。



皆さんも、

沢山のお客さんと出会い、

家づくりをし、お引き渡しをされた、

大切なお客様が居られると思います。



そんな方々に喜んでもらえる

『お祭』を企画することで、

あなたの会社は、更に発展されることと

思います。

(^_^)



難しいことをする必要はないです。

気持ちが伝わる事が大切だと思います。



その先に、

紹介の受注があり、

リフォームがあり、

建て替えがあるのかもしれません。



感謝のイベントをやったことがない方は是非!

ご相談くださいね。

(^0^)/





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○●○●○●○●○ 工務店MBA 業界ニュース ●○●○●○●○●



今回のテーマ「次世代に引き継げる工務店・再考」前編



■減り続ける工務店、その原因は?


工務店の経営者の中で、

「この会社は俺一代で終わっていい」

と考えている方は、そう多くないでしょう。



大半の方は、子供など身内や幹部社員等への事業承継、

場合によってはM&A(会社売却)も含め、次の世代に

会社を引き継いでいきたいと考えているでしょう。



それは自分が育てた企業への思いやりがあるでしょうし、

家族や従業員の生活への配慮もあるでしょう。



しかし、ある調査によると、

工務店は年々減り続けているのです。



2010年度に年間1棟でも注文住宅を元請けで受注した企業は、

全国でおよそ5万3300社あることになっています。



●日本の注文住宅業者数(住宅産業研究所調査)


    <総業者数> <うち年間20棟未満>

2005年度 約69,400社   約67,200社

2010年度 約53,300社   約51,300社



2005年度では、およそ6万9400社ありましたから、

この5年間で1万6000社、23%強も減少したことになります。



これを工務店(年間20棟未満)に限って見ると、

6万7200社から5万1300社へと、

1万5900社減ったことになります。



つまり住宅会社というのは、社数で見れば

ハウスメーカーやビルダーはほんの一部で、

95%以上は年間20棟未満の工務店ということです。



従って社数が減っているのも、

殆ど工務店ということなのです。



5年間で23%も減るということは、

10年で半分近くになってしますということですが、

何故こんなに減っているのでしょうか。



●工務店が減少した要因


1)持家着工数自体が大幅に減少した

2)お客様を獲得する仕組みが機能しなくなった

3)次世代省エネ、長期優良、フラット35など、国の政策への対応力が弱い

4)経営の舵取りが時流に遅れた(コストダウン、リフォームなど)



着工数の減少は、いまさら言うまでもないでしょう。



例えば平成元年(1989年)〜10年(1998年)までの10年間は、

年間平均で約51万戸建っていた注文住宅が、最近は30万戸前後と、

40%内外も減ったのですから、業者数が減るのはある意味当然な訳です。



■今までのやり方ではお客様が来なくなった


市場縮小という外部要因を別にすれば、

工務店の数が減っている最大の原因は、

従来通りのやり方では見込み客を

見つけられなくなって来たということでしょう。



いわゆる地縁・血縁といった、かつてのつながりが

薄らいできたことが根本にありますが、

次のような要因も大きく影響しています。



・お客様の望む住宅と工務店が建てられる住宅とにギャップが生じた

・入居後のきめ細かいアフターなどが、大手と差がなくなった

・現場見学会やネット活用など、工務店の苦手とする営業手法が増えた



最近の建材や設備の新商品は、かつては

考えられなった程のスピードで投入されています。



加えてエコキュートや太陽光発電など、

これまでになかったタイプの設備も増えています。



ユーザーはネットなどを介して、そうした情報を

簡単に入手し、最新の住宅をつくろうとします。



工務店がこのスピードについて行くのは、

容易ではなくなっているのです。



それより重要な要因は、OB施主の紹介や

クチコミによる受注比率が、大きく低下したことです。



工務店の強みは、何と言っても施主に近く、

大手にはできないきめ細かいサービスができることです。



こうしてお客様の満足度を高めることで、

紹介やクチコミの輪も広がっていきます。



言わば営業活動をしなくても受注できる訳で、

コストがかからず、競合も少ない訳です。



年間10棟くらいまでの工務店なら、

受注の9割は紹介・クチコミでなければなりません。



しかし普通にやっていれば何とか受注できた時代が

長くつづいたため、多くの工務店で、財産である

OB施主との絆が弱まり、自社の評判が広がらない、



OB施主なのにリフォームが受注できない、

といった状態になっているのです。



その上、着工数は減少を続けているため、

かつての工務店では考えられなかったことですが、

現場見学会や折り込みチラシ、ホームページの作成等により、

減少分を補わざるを得ないのです。



工務店の生き残り戦略については、業界紙など、

色々な所で見聞きされることも多いと思いますが、

次回は情報収集と後継者問題に絞って見てみましょう。




(情報提供:住宅産業研究所)

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