【工務店MBA】建築業界の最新ニュース(H23 3/8号)
MBA
2011.3.8
今回のテーマ:「高齢者住宅が変わる!」前編 H23/3/8
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━【工務店MBA】建築業界の最新ニュース
発行:株式会社ナック
工務店MBA事務局
/www.home-builder.jp/
TEL:03-3343-3000
中條 達也
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中條 達也
「ん〜〜〜!」 「なるほどねーーーー!」 「ほ〜〜〜!」 「すごいねーーーー!」 「はぁ〜〜〜!」 「そういう事かーーーー!」 「うん、うん、うん〜〜〜!」 「その通りだなーーーー!」 「もう完璧だよ!」 「文句の付けどころないよ!」 ●こんにちわ、中條です、 今週は『結果を出すための鉄則』について お話をさせて頂きたいと思います。 冒頭にある、数々のコメントは、 ナック主催の研修にご参加された方々から いただいたものです。 見ての通り、 かなりの感心っぷりです! (^_^) ある研修では、一番、前に座っていた方が、 震度7ぐらいの揺れっぷり(頷き)だったり(^O^) ご参加される方々の大半がとても 重要な情報をつかんで、自社に帰られます。 さらに、研修終了後にご記入いただく アンケートでも、ほぼ満点に近い評価を頂きます。 研修に参加した、ある社長さんのアンケートには、 「今回のセミナーは、とても分かり易く、 自社に戻ったら即、実践したいです!」 「講師の○○先生の話は、人柄がにじみ出てて、 元気をたくさん頂きました!」 「研修の中で、言われていた△△△は、 絶対に効果があると思いました!」 「わたしも、早く一人前になりたいので、 とにかく【実践するのみ】です!」 すごい褒められようです(^o^) 主催者としては、嬉しい限りです。 この社長さんは、きっと結果を 残してくれているだろう。 しかし・・・ 3ヵ月後、アンケートで研修を絶賛していた あの社長さんに、研修後の変化について聞いてみました。 「ありがとうございます!」 「ものすごい反響でした!」 「お陰さまで、こんなに成果が出ました!」 という台詞を期待していましたが、 いざ蓋を開けてみると、 「いや〜、思いのほか、忙しくてね〜」 「違うことで、時間を取られてしまってね〜」 「気持ちはあるんですけどね〜」 との返事。 分かります。 (>o<。) 理解できます。 (>_<。) その気持ち、痛いほど分かるんです、 が、 あそこまで、良いと感じて頂いていたにも関わらず、 実践できていなかったと聞いて、 非常に残念です・・・。 実は、今回の社長さんのように 「いい研修だった!」 で終わってしまっているケースは、 少なくありません。 メルマガ読者のみなさんの中にも 心当たりがある方も、少なからず いらっしゃるのではないでしょうか? この、「いい研修」を聞いた後、 どうすれば実践・行動に移すことができるのか? いろいろと頭を悩ませた結果、 ある答えに行き着きました! みなさんはすでに、おわかりですよね。 そうです。 とにかく『やるしかない!!』 ということなんです! 結局のところ、やるか、やらないか、なんです。 でも、やみくもにやっても意味はありません。 結果を出すには、ある鉄則に基づいて、 やることが重要なんです。 その鉄則とは・・・ ●結果を出す鉄則『PDCAサイクル』とは? 知る人ぞ知るマネジメント手法です。 知らない方のためにも、例をあげてご説明します。 例:見学会集客のためチラシを配布する場合 ・P(Plan/プラン) ⇒チラシ配布は、いつ?どのエリアに? どんな内容で?何部?撒いて、何組見学会に 来てくれるかなどを【計画】する。 ・D(Do/ドゥ) ⇒計画通りに、チラシ配布を【実行】する。 ・C(Check/チェック) ⇒見学会の反響を集計して、目標の来場者数に 到達していたかどうか【確認】する。 ・A(Action/アクション) ⇒目標に到達していなければ、 その原因・理由を調べ【改善】をする。 ・サイクル ⇒A(Action/アクション)で改善した内容を 計画、P(Plan/プラン)に落としこみ、 再度PDCAを繰り返していく。 言われてみれば、このPDCAサイクルは、非常に当たり前の ことなんですが、いろいろな社長さんに話を聞いてみると 意外と出来ていない会社が多いように感じます。 今回の例にあげさせていただいた、研修を絶賛したけれども 実践できていなかった社長さんも、このPDCAサイクルが しっかりとできてはいませんでした。 逆にPDCAサイクルを、経営戦略に当てはめて実践された ある工務店さんは、数年前は、1年に1棟ほどだったのが 数年後は、毎月毎月、受注を取る会社に変身されました。 (^O^) ●研修を無駄に!?しないように お分かりの通り、研修に参加して、 「良かった!いい話が聞けた!」と思うだけではなく、 実践をした人だけが、結果を残すことができる、という事です。 上記で紹介したPDCAサイクルの中でも『Do』が重要です。 いくら計画を立てても、いくら見直しをかけても 行動に移さないと意味がないですから。 加えて、やってみるという 『気持ち』も大事ですよね。 さて、あなたは 今日から、何を実践されますか? 何を目標に頑張りますか? がんばりましょう!ね! (^O^)/ ○●○●○●○●○ 工務店MBA 業界ニュース ●○●○●○●○● 今回のテーマ「高齢者住宅が変わる!」 前編 ◆今後都市部で急増する高齢者に対応する これから日本が直面していく大きな問題として、 高齢社会問題があります。 住宅だけでなく、国全体の消費を左右する 大きな問題です。 団塊世代が60歳を超え、既に本格的な 高齢社会へ突入し始めていることは、 みなさんよくご存知かと思います。 社人研の推計によると、将来の日本の人口推計では、 全体では人口減少社会でありながら、65歳以上の高齢者は、 以下のように増加していくことが予想されています。 <65歳以上人口の予測> ・2010年 2,941万人 ・2030年 3,667万人(1.25倍) ・2050年 3,764万人(1.28倍) 一方でどんどん人口が減っていくのは若い世代です。 20歳〜60歳までの現役世代の人口はどうなるでしょうか。 2010年時点では6,729万人がここに 当てはまりますが、20年後の2030年には 5,664万人と、現在の84%程度まで減る予測です。 2050年には4,084万人と61%程度までの減少が 予想されています。 つまり2050年(今から40年後)には20歳〜60歳までの現役世代と、 65歳以上の人口がほぼ等しくなってしまうということです。 今のままの年金制度ではとても賄えないことはもちろんのこと、 介護という観点からもどうやって高齢者にサービスを 提供していくべきかが、大きな問題となっています。 現在高齢化が進んでいるのは、 どちらかというとローカル地方エリアです。 東北の北部や山陰の島根県など、 都市部に比べて高齢化が進んでいます。 しかし今後高齢化が急速に進むのは、 大都市部においてです。 2005年時点では、東京圏では17.5%程度ですが、 これが2035年になると32.2%に増加する予定です。 実際の増加率としてみると、 75.7%の増加ということになります。 中部地区では52.2%増、近畿圏でも46.6%増と、 どの大都市圏も1.5倍前後にまで高齢者層は増えます。 つまり都市圏には団塊の世代が 多く集まっているということです。 2035年時には、全国の高齢者増加率は34.7%。 高齢化率は05年の22.3%から35.6%へ 増加するということになります。 さて、この予測は大方外れはありません。 確実に高齢社会へシフトしていくわけです。 そうなると、介護問題もさることながら、 高齢者が賃貸住宅に入居拒否という事態ともなれば、 住宅難民が出てくることになります。 現在も、高齢者施設や高齢者住宅は、国も整備を進めて 来てはいますが、現在65歳以上の人口の1%程度である 30万戸程度しか確保されていないといいます。 みんながみんな高齢者向け住宅に住むわけではありませんが、 単身者や夫婦だけの高齢者世帯には様々な生活上の 支援サービスが必要となってきます。 世帯で見ると、単身と夫婦だけの世帯数は 2010年には約1000万世帯。 これが2020年には1245万世帯と、全世帯の 4分の1を占めるまでに増加する見込みです。 現状のままでは絶対的な供給不足になるというわけです。 つまり住宅会社としても、この不足している市場へ もっと目を向けていかなければならないということ。 これからの土地の有効活用という意味では、 高齢者住宅、高齢者施設を視野に入れて検討していくことは、 絶対に必要になってくるでしょう。 国や行政の予算だけでは極めて困難で、 民間が積極的に参入していくことが求められています。 高齢者住宅にもっと目を向けていくべきです。 次回は、その高齢者住宅について、詳しく見ていくことにします。 (情報提供:住宅産業研究所)