【工務店MBA】建築業界の最新ニュース(H23 1/24号)
MBA
2011.1.24
今回のテーマ:「進化する狭小地住宅」 前編 H23/1/24
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━【工務店MBA】建築業界の最新ニュース
発行:株式会社ナック
工務店MBA事務局
/www.home-builder.jp/
TEL:03-3343-3000
中條 達也
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中條 達也
社長・・・「今年は勝負の1年だな(^_^)」 従業員・・・「毎年、そのような言葉を聞いていますけど(*_*)」 「理由はあるんですか〜?」 社長・・・「理由も戦略も考えてるから、しっかり俺について来い!」 従業員・・・「なんか今年の社長、カッコイイ(^O^)」 ●こんにちは!中條です。 今回より、前回お話したとおり工務店にとって 必要な情報をお話します。 まずは、「2011年 の住宅動向」について、 基礎情報をお送りします。 株式の市場では、卯年(うさぎ年)は、 数値が跳ねるという話があります。 うさぎの「ぴょんぴょん」跳ねるにちなんでの お話なのでしょう。 実際に、過去を遡ってみても、 このうさぎ年は株価が動いていると聞きました。 更に、来年度は龍の年、上昇するらしいです。 なぜそうなっているのか? そう言われるのか?は分かりません。 詳しい方は、教えてください(^O^) ●今年は良い年、間違いない! 実際、上向きの動きが、住宅動向にも現れるらしいのです。 経済関係の雑誌を見れば、当たり前のように載っていました。 「今が買い時!」 こんな、フレーズ見たことないですか? 本屋に行くと、かなり多いです。 確かに「しょっちゅう見る!」 という声も聞こえて来そうですけど・・・(^0^;) もちろん、大手ハウスメーカーだけの話ではない! 住宅づくりをやっている全ての会社が対象!!! って書いてます。 どういうこと(?_?) それは・・・。 要するに、我々にとってのお客さんの動きが 「買い」に向かうということです。 その根拠は? 1、住宅ローン減税枠の大幅適応の最終年 2、住宅版エコポイントの適応期限の最終年 3、最低金利 4、土地価格の底値 5、住宅未取得団塊jr世代の住宅取得意識の向上 6、贈与税の非課税措置 という事柄が理由との事です。 このような理由により、実際の着工棟数が 増加するタイミングの年という事になる。 ●出遅れないよう、春までに準備 理由がこれだけ重なって、追い風になるのは珍しく、 まさに「今が買い!」という話なんですね。 都市圏だけではなく、購買意識は伝染しますから、 地方でも同じように、お客さんの動きは 激しくなると書いてあります。 (^_^) これらの内容、とても良いことですよね? (近い)将来に消費税のUPもあるだろう・・・ そう騒がれてますよね。 実際に、消費税UPが決まったら、 直前の追込み需要もあるでしょう。 その先は、ずっとずっと暗黒時代に 突入のようですよ(*_*) いろんな議論もあるようですが、 こんな状況下で、 今年が本当の勝負の年!! そんな考えをする(勝負をかける)社長が増えるでしょう。 先週、数社の社長方々とお話をしてきました。 皆さん、「どんな建物を作るか?」ではなく、 「どのように自社の良いところを伝えるか?」 の準備を着々と進めていました (^_^) 今日は、この辺で・・・。 次回は、考えだけではなく、もう少し具体的に 直ぐに使える案もお伝えしますね。 ○●○●○●○●○ 工務店MBA 業界ニュース ●○●○●○●○● 今回のテーマ「進化する狭小地住宅」 前編 ■持家の床面積は126平米台に 昨年8月、当メールマガジンでは、住宅着工統計をもとに 「全国各地で住宅面積の縮小が進んでいる」という話題を 取り上げました。 そこで紹介したデータのおさらいも含め、 住宅の小型化を示す数値を見てみましょう。 なおここでは、120平米未満の住宅を総称して「小型住宅」、 そのうち100平米未満の住宅を「狭小住宅」、 100〜120平米未満の住宅を「コンパクト住宅」、 と呼ぶことにします。 下に示したように、持家の平均床面積は、この5年間で 134.3平米→127.2平米と、7平米縮小。 最新の2010年度は、4月〜11月の平均で126.5平米と、 さらに小型化が進んでいます。 小型住宅の割合も、5割に達する勢いです。 【持家着工に占める小型住宅比率】 狭小 コンパクト 小型 平均 2004年度 19.2% 22.1% 41.3% 134.3平米 2009年度 20.4% 28.3% 48.7% 127.2平米 エリア別に見ても、もともと狭小市場である首都圏だけでなく、 大型住宅が多いことで知られる北陸や東北地方でも平均面積が 10平米前後縮小するなど、小型住宅が増えていることが分かります。 【首都圏】 狭小 コンパクト 小型 平均 2004年度 30.3% 25.2% 55.5% 124.3平米 2009年度 31.5% 29.7% 61.2% 120.0平米 【北陸】 狭小 コンパクト 小型 平均 2004年度 10.1% 17.4% 27.5% 151.8平米 2009年度 11.1% 21.8% 32.9% 142.3平米 【東北】 狭小 コンパクト 小型 平均 2004年度 13.3% 17.1% 30.4% 146.4平米 2009年度 15.0% 24.2% 39.2% 135.2平米 このようなニーズを反映し、大手住宅メーカーでは、 このところ、都市部の狭小地需要を狙った商品の投入が 相次いでいます。 また、ターゲットを都市部に限らないコンパクト住宅、 といったものも、増えてきました。 ■地方でのニーズは「コンパクト・低価格」 地方で住宅が小型化しているのは、 「小さい土地に小さく建てて、費用を抑えたい」 という若年一次取得層のニーズを反映した現象と 推測されます。 木質プレハブを手掛けるA社は、 このようなニーズを正面からとらえ、 徹底的にコストとスペースの無駄を省いた 戦略商品を発売しました。 21〜30坪という100平米未満の 4プランをベースにした企画商品です。 シンプルなプランに加え、販売期間を1年半、 棟数を500棟と限定することで、工場生産から物流、 現場施工までを効率化し、21坪タイプで1300万円台 という低価格を実現しました。 水回りやLDK、階段、寝室など生活に必要な部分を集約した 正方形のコア部分に、I字型またはL字型のマルチ空間 (土間や畳コーナーなど多用途に活用)をプラスするという シンプルな設計のため、コストダウンというだけでなく、 構造チェックの効率化にも役立ちます。 また、広さ7畳ほどのバルコニーや、家電専用収納付きの キッチンなど、コンパクトながら開放感があり、 使い勝手も良い家という点もアピールしています。 鉄骨系のB社は、120平米前後の コンパクト市場を狙った企画商品を発売。 116〜127平米の全16プランで、 価格は1600万円台からというお手頃商品です。 こちらは、プロが作り上げた高性能の住宅を、 自分流にアレンジできるという点をウリとしています。 間仕切りのないオープン空間に、可動式の壁や 収納を配して、自由に空間を仕切るというもので、 建築後も手軽に間取り変更をすることができます。 大手メーカーが、これまで手薄だった、 コンパクト・低価格住宅に注力し始めたということで、 「嫌消費」傾向にある若年・一次取得者の獲得競争が、 一段と厳しいものになることが予想されます。 (情報提供:住宅産業研究所)