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【工務店MBA】建築業界の最新ニュース(H20 8/18号)

MBA
2008.8.18
今回のテーマ:守りに入った50〜60代攻略法 【前編】  2008年8月11日
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 【工務店MBA】建築業界の最新ニュース
発行:株式会社ナック
工務店MBA事務局
/www.home-builder.jp/
TEL:03-3343-3000
日下部 興靖
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●はじめに


こんにちは、日下部です。

今日からお盆休み明けのお仕事が始まりました。
休みボケを解消する一日になるかと思っていたのですが、
とんでもない・・・。

私は今、非常に焦っています。


ご存知の方も多いと思いますが、建築業界はお盆休みに
激震が走りました!

++++++++ネットで流れたニュース参照++++++++

東証一部のマンションデベロッパーのA社が、2558億円の負債を
抱えて民事再生法適用を申請した。
今年、日本で最大級の倒産規模となった。

サブプライム問題の影響で国内金融機関の貸し渋りが
資金繰りを大きく悪化させた。

+++++++++++++++++++++++++++++

というニュースが流れました。


これにより、広島銀行と福岡銀行が大打撃を受けているらしく、
広島・福岡エリアの工務店さんへの貸し渋りも厳しくなるかも
しれませんね。。。


こんなニュースが流れると、私も早くお客様を紹介できる仕組みを
作らなければ・・・と焦ります(T_T)

でも、もうすぐ案内できそうです。
何とか今月中には・・・


今後の流れを理解する上でも、今回のメルマガの内容を、
しっかりと分析してもらいたいと思います。

これからのターゲット、価格帯、販売戦略の基準になるかもしれません。


○●○●○●○●○ 工務店MBA 業界ニュース ●○●○●○●○●


テーマ 「守りに入った50〜60代攻略法 前編」



1.注文住宅顧客の約4割が熟年客


注文住宅着工数に見る住宅市場は20年度に入っても厳しい状況が続いています。

          18年度実績   19年度実績   20年度予測
全住宅着工数      129万戸     104万戸          92万戸
内注文住宅着工数        36万戸          31万戸          29万戸

ご承知のように平成19年度の住宅着工数は、確認申請厳格化の影響などで
上記に示したように、全体で104万戸と対前年度比で20%近い激減、
注文住宅も12.4%減の31万戸という厳しい結果に終わりました。

その厳格化による混乱も昨年中にほぼ解消し、今年度は18年度レベルまで
回復することが期待されてスタートしましたが、4〜6月の第一四半期が
終わった段階で見てみますと、全着工数で11%減、注文住宅で6.7%減と、
19年度さえ下回っています。

このまま行きますと、全着工数は100万戸を大きく下回り、
注文住宅も30万戸を割りかねません。

そこで期待されているのが、注文住宅市場では50代以上の熟年客の動向です。

長い間持家市場の牽引役だった若年層が、需要の一巡や価格の上昇による
購買力の低下でこのところ元気がなく、その穴を埋める役割を50代以上の
熟年層に求められているわけです。

実際下の国交省調査を見ると分かるように、注文住宅建築主の39%は
50代以上が占めており、30代を上回っています。

特に工務店の場合、ハウスメーカーや大手ビルダークラスより
熟年客比率が高いケースが多く、重要なターゲットです。

しかし、営業現場からの報告によると、ここへ来て熟年客の動きに
従来にない変化が出てきています。

展示場等への来場数が思ったほど増えない、
来場はしても先延ばしする客が多い、
おカネはあるはずなのに予算に対して厳しい等々。

つまりこれまでと同じ感覚で対応していると、大事なお客様を
逃がすことになりかねないのです。


◆注文住宅建築主の年齢分布(国土交通省 19年度調査)
20代	30代	40代	50代以上
7%	35%	18%	39%




2.熟年層で増える中低予算客


 注文住宅市場における中高年客は、住宅会社側から見て一定のイメージ
があります。

戸建て持家居住者=建替え客=土地有りである、
予算に余裕がある=提案次第で予算がアップする、
こだわり客である=提案力勝負である等々。

確かにそういう面も否定は出来ませんが、ここへ来て以下に述べるような
新しいタイプの熟年客が増えており、従来の常識にとらわれないことが、
上手く受注するポイントです。


<最近の熟年客の特徴1>
・年金不信やインフレ懸念など、将来に対するこれまでにない必要以上の不安
・自己資金の範囲にこだわった予算で、弾力性に乏しい
・旅行等楽しい老後の資金はきちんと確保
 
年金や物価など将来に対する不安は、世代を超えた国民共通の問題ですが、
年金暮らしに入ろうとする、あるいは既に入った熟年層にとって、
現役層には想像がつかない強さがあるのは当然でしょう。

特にここ1〜2年の食品やガソリンなど身近な物価の高騰は、
これを決定的なものにしたと言えます。

これまで以上に老後の資金を確保し、残った自己資金の範囲内でという
「キャッシュ客」が増えているのです。

と言っておカネがないわけではなく、旅行資金1000万円は確保されているのです。

だからと言って、オプション提案で老後や旅行の資金に手を付けさせようとすれば、
商談は壊れます。

こうしたことから熟年客の中にも、実際の所得は別として予算的には
中低級層と言えるクラスが増えてきています。

このことは下表に示したように、建築予算3000万円以上が一番多いのは
やはり50代以上ですが、同時に1500万円未満が一番多いのも
50代以上であることが示しています。


◆年齢別注文住宅の建築予算(展示場協議会データ)
    〜1499万円  〜1999  〜2499  〜2999  3000万円  〜平均
全体      11.5%   29.3%   29.3%   14.3%    15.6%    2298万円
20代      10.3%   32.1%   28.5%   13.1%    16.0%    2267万円
30代       9.1%   30.7%   31.5%   16.0%    12.7%    2262万円
40代      12.9%   29.8%   23.8%   12.2%    21.3%    2351万円
50代以上   18.4%   21.5%   23.3%   12.2%    24.6%    2375万円

(情報:株式会社 住宅産業研究所)

●次回予告

次回のテーマは、

”守りに入った50〜60代攻略法 後編”

を予定しています。

ご期待下さい!!!!!


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