【工務店MBA】建築業界の最新ニュース(H20 8/11号)
MBA
2008.8.11
今回のテーマ:コンパクトハウスの需要が顕在化 【後編】 2008年8月11日
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発行:株式会社ナック
工務店MBA事務局
/www.home-builder.jp/
TEL:03-3343-3000
日下部 興靖
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日下部 興靖
●はじめに こんにちは、日下部です。 皆さんは夏休みはありますか? 弊社では13〜17日まで5日間の夏期休暇を頂きます。 私は犬(ミニチュアダックス)を2匹飼っているので、 奥さんと犬と避暑地に行きます。 と、言いたいのですが、どこにも行きません。 なぜ、夏期休暇にどこにも行かないのか? それは・・・ 工務店さんのために、●●の準備をしなければならないから? いいえ違います! それは・・・ それは・・・ 予約するのを忘れたんです・・・(T_T) 嫁さんから頼まれていたのですが、仕事が忙しくて忘れました。 それはもう、カンカン(怒)ですよ・・・。 誰か、良い方法があったらこちらまで・・・ kusakabe@nacoo.com 教えて下さい(^O^)/ ○●○●○●○●○ 工務店MBA 業界ニュース ●○●○●○●○● テーマ 「コンパクトハウスの需要が顕在化 後編」 6.今後の需要増加が見込まれる「減築」リフォーム 住み慣れた家の部屋数を減らしたり、コンパクトにサイズダウンする 「減築リフォーム」も、じわじわと人気を集めています。 それだけ、子供が独立するなどして大きな家をもてあましている お宅が多いということでしょう。 実際、あるインターネット調査によると、減築に興味がある人の多くが、 現状では子供部屋、収納、客間などを有効活用できていないと 回答しています。 この調査で「減築に期待する効果」として 3〜4割の人が回答しているのは ・掃除の負担が軽くなる ・冷暖房の効率がよくなる ・固定資産税を減らせる ・家の中の移動が楽になる ・耐震性が上がる ・不要な部屋をなくし、必要なスペースを広げられる ・住宅のメンテナンス費を抑えられる といった項目で、大半が前に挙げた平屋のメリットと共通しています。 実際、3世代6人家族が夫婦2人になったことで、 2階部分をそっくり取り除いて平屋にリフォームしたという 減築の実例もあります。 このお宅では、リビングダイニングの壁を取り払い、 さらに4畳半の畳コーナーとつなげて、広々としたLDKを獲得。 この空間は、独立した子供たちの家族や、 お友達をもてなす場所としても活躍します。 また、主寝室にはクローゼットのほかに大型の納戸を設けたり、 ひざを曲げて入浴していた浴室を1616サイズのものに変更するなど、 ゆとりある生活を送れるようになったとのことです。 2階を平屋にするという大胆なものでなくても、 2階の子供部屋を取り除いて吹き抜けにしたり、 活用していない空間を中庭や趣味のための空間、 駐車場にしたりという減築パターンもあります。 吹き抜けや中庭は通風・採光を向上させますので、 明るく開放的な空間が生まれますし、断熱リフォームと合わせて行えば 省エネにもなります。 このほか、居住部分をコンパクトにまとめて、 それ以外のスペースを賃貸用住戸とする減築リフォームもあります。 これなら賃貸収入が得られることで資金計画や老後の生活設計が 立てやすくなりますので、中高年からの需要も少なからず あるのではないでしょうか。 7.共同建て賃貸の空室対策にも有効 共同団地の減築リフォームも、近ごろ注目を浴びています。 先行事例を紹介しましょう。 ドイツのある都市では、人口が半減し住宅の2割が空き家となって しまったことで、大型団地を減築して蘇らせることにしました。 減築の内容は、5階建てを3階建てにしてメゾネットにしたり、 横に長く連続した団地を分断して角部屋を増やしたり、 余分な建物を撤去して広場にしたりといったものです。 この減築によって、各住戸だけでなく団地全体の居住性が向上し、 建物が低層になったことで耐震性もアップしました。 この事例がいくつかの国際的な都市計画賞を受賞したことで、 世界的に「減築」に注目が集まるようになったのです。 日本でも、古くからある団地では人口減少や高齢化が進み、 「オールドタウン」と揶揄されるほど急速に衰退しています。 その1つである東京都西部のひばりが丘団地では、 試験的に「減築」計画が進められています。 すでに住民が退去した4階建て1棟(エレベーター無し、24戸)を 3階建て11戸にするというもので、2〜3階をメゾネット化する などして居住空間を広げることにしています。 この考え方は、大型団地だけでなく、 空室に悩む個人経営のアパートにもあてはめられます。 複数の住戸を1つにまとめて開放的なプランにする、 最上階を屋上テラスにリフォームする、 余分な住戸を撤去して駐車場や庭にするなど、 付加価値を高める方法はいくつも考えられます。 以上見てきたように、平屋建築や減築リフォームには、 「使い勝手や住み心地を改善したい」 「安く建てて、入居後も生活費や税金を節約したい」 「余分な部屋を趣味の空間にしたい」 「余分な部屋を、収入を生む空間にしたい」 など様々な期待が寄せられています。 お客様それぞれの目的や趣旨を的確に把握することが、 平屋・減築を成功させるポイントとなります。 (情報:株式会社 住宅産業研究所) ●次回予告 次回のテーマは、 ”守りに入った50〜60代攻略法 前編” を予定しています。 ご期待下さい!!!!!