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【工務店MBA】建築業界の最新ニュース(H20 8/4号)

MBA
2008.8.4
今回のテーマ:コンパクトハウスの需要が顕在化 【前編】  2008年8月4日
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 【工務店MBA】建築業界の最新ニュース
発行:株式会社ナック
工務店MBA事務局
/www.home-builder.jp/
TEL:03-3343-3000
日下部 興靖
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●はじめに

こんにちは!ナックの日下部です。


皆さんにお知らせです。

工務店MBA事務局に2名のスタッフが増員されました!

うれしいです(^o^)


では、自己紹介を・・・

●黒川篤(クロカワ アツシ)

ナックに入社してまる5年。
埼玉県出身の黒川です。

新宿支店→福岡支店→サポート
→工務店MBA
と営業からサポートまで
フットワークを武器に
駆け回っていました。

今回は、縁あって
日下部さんと一緒に
工務店MBAをやっていくことになりました。

みなさんこれから宜しくお願いしま〜す!^^



●福島 隆行(フクシマ タカユキ)

はじめまして、新しく工務店MBAのメンバーに加わりました福島です!

ナック暦は6年とまだまだ浅いですが、今まで工務店さんのコンサル?
(お手伝いw)をしてきました。

得意なことは実家が建設業をやっているため、現場の苦労をしっている
ことです。

机上の空論ではなく、自分が今まで見てきた成功事例をご紹介していきたい
と思っています!




え〜〜っと、なにか堅苦しい挨拶ですね!


でも、彼らに協力してもらうことで、皆様に「お客様を紹介する」

というサービスを提供できるようになる期間が短縮されるのです!


それまで、彼らをビシビシ鍛えていこうと思います。

以後、よろしくお願いいたします。


○●○●○●○●○ 工務店MBA 業界ニュース ●○●○●○●○●

テーマ 「コンパクトハウスの需要が顕在化 前編」

1.少子高齢社会で“小型化”する家族
少子高齢社会に突入した今、日本の人口・世帯構造がどのように
推移しているか、皆さんはご存知ですか?

国勢調査によると、65歳以上の高齢者が人口全体に占める割合は
1960年時点では5.7%、それが2005年には20.2%と4倍近いボリューム
になっています。

世帯数を家族形態別に見ると、最も多い「夫婦と子」の世帯割合は
38.2%から29.9%に減少

その代わり増えているのが単身世帯(16.1%→29.5%)と
「夫婦のみ」世帯(7.3%→19.6%)です。

当然、家族の人員も減少傾向で、1世帯あたり4.14人だったものが、
2005年には2.55人となっています。

この傾向はさらに強まり、2030年には65歳以上の割合は31.8%、
単身世帯は37.4%へと増加。夫婦のみ世帯は変わらず19.2%ですが、
夫婦と子の世帯は21.9%へと減少し、1世帯あたりの人数も2.27人に
なると予想されています(国立社会保障・人口問題研究所)。

つまり20年後には3人に1人が高齢者で、単身あるいは夫婦のみの世帯が
6割と過半を占め、子供のいる世帯は全体の5分の1のみという
社会になるということです。


2.日本の住宅面積は縮小傾向

上記のような背景もあり、より広い家を求めて拡大を続けてきた
持家の平均床面積は、この10年ほどで141�uから131�uへと10�u縮小し、
120�u以下の小型住宅の割合は35%から43%へと増加しています
(着工統計)。

狭小住宅と言うと、「敷地が狭いから」だとか「建築費を予算内に
収めるため」など、後ろ向きなイメージを持つ人が大半でした。

しかし、少子高齢社会を迎えたことで、敷地や予算などの制限とは
関係なく、身の丈で暮らしやすいという考えから、積極的に
「コンパクトな家」を求める層が増えてきたのです。


3.省エネで手間要らず、平屋のメリット

まず、平屋のメリットとして、

 ・ワンフロアで生活が完結(掃除などのメンテナンスが楽)
 ・2階建て、3階建てに比べ、構造強度の確保が容易
 ・外装のメンテナンス時に足場が不要で省コスト
 ・無駄なスペースがなく省エネ

などが挙げられます。

何と言っても、加齢によって体力が低下したお年寄りには、
家の中に階段がないとういことが大きなメリットになります。
万一、車椅子での生活を送ることになっても安心です。

また階段がないことで動線の自由度も増し、設計の工夫によって
掃除や洗濯などの家事がさらに楽にこなせるようにもなります。

お年寄りだけの世帯にとっては、災害時の安全確保も重要ですが、
上階の荷重がない平屋なら強度の確保が容易で、地震や台風への
不安も軽減されます。

また、屋根や外壁のメンテナンスが必要になった場合、2階・3階建て
に比べて時間と費用が削減できるという点も、大きなメリットです。

無駄なスペースがないことで省エネにも貢献し、光熱費を節約する
こともできます。


4.中高年向け「生活を楽しむ」平屋

団塊世代など、「老後に備えて平屋を建てたい」という健康な
中高年に提案する場合、上に挙げたメリットのほかに重要になるのが、
「生活を楽しむための付加価値」提案です。

他社と競合した場合、差別化手段として何らかの提案をしなければ、
自社を選んでもらえないと言ってもいいでしょう。

実際、大手メーカーから発売されている平屋の多くが、

 ・和で四季を楽しむ家〜囲炉裏や縁側などをモダンにアレンジ
 ・別荘のような家〜土間やデッキと連続した、居室と廊下を
  区切らない開放的な空間
 ・個を尊重する家〜夫婦それぞれの寝室をクローゼットで
  緩やかに仕切る
 ・趣味を楽しむ家〜車、音楽、陶芸、読書など趣味に没頭できる
  スキップフロア

というように、「大人の暮らしを楽しむ」だとか、「自分らしさを大切に」
といったコンセプトをアピールしています。

5.貸家住まいの持家断念層に向けて

 住宅のコンパクト化が進んでいる背景には、価格を下げたい、
若年層でも家を持ちたいというニーズもあります。

これは平屋だけに限ったことではないのですが、アパート住まいの
若年層は、自己資金も少なく、土地なし客が大半です。

よって土地を含めて2000万円以内といった住宅が必要とされて
くるわけです。

こういったニーズに向けて、30〜35坪程度の狭小タイプで、
価格が1000万円前後といった商品を投入してきている
ビルダーが多く出てきました。

平屋でも2階でも、特に地方において顕著です。

やっぱり大都市圏であれば、土地が高いために2000万円を切る
ということは難しく、都市部の若年層は、更に狭小の建売住宅や
マンション、中古住宅に流れているようです。

コンパクト住宅は快適さを求める中高年から低価格を抑えたい
若年層まで、幅広く需要が拡大していると言えるでしょう。


(情報:株式会社 住宅産業研究所)



●次回予告

次回のテーマは、

”コンパクトハウスの需要が顕在化 後編”

を予定しています。

ご期待下さい!!!!!

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