ホームページにお客様を集めるには【前編】

また、闇雲にアクセスを増やせば良いというものでもなく、一戸建ての建築・購入をお考えのお客様、しかも自社の施工エリアやターゲット顧客層に近いお客様を集めなければなりません。今週と来週は、自社に合ったお客様をホームページに集めるための、主な手法を解説します。

「SEO対策」やることはシンプル

SEO（Search Engine Optimization）とは、Googleなどの検索エンジンで、自社名で検索するお客様だけでなく「○○市　注文住宅」「○○県　一戸建て」などのキーワードで検索するお客様にも、自社のホームページを上位表示できるよう、ホームページの中身を工夫することを指します。住宅関連のキーワードで上位表示されやすくなれば、住宅に関心の高いお客様を、より多く自社ホームページに呼び込むことができます。日本の検索エンジンはシェア1位のGoogleと2位のYahoo!の2つで90%以上のシェアを占めており、Yahoo!はGoogleと同じシステムを使っているので、「検索エンジン対策＝Google対策」とお考えください。

SEO対策と聞くと、難しいと考える方も多いでしょう。実際、ホームページの構成やプログラムの改善が必要になる場合があるため、ホームページ制作会社などと共同で行うことが多くなります。しかし、SEOの基本的な考え方は、極めてシンプルです。住宅会社の場合は「これから家を建てようとお考えのお客様に有益な情報がたくさん載っているホームページ」にすることを考えましょう。

Googleは、ユーザーが検索しているキーワードに一致し、かつ良質な情報の多いホームページを、検索結果の上位に表示します。「注文住宅」と検索したユーザーには、注文住宅に関する良質な情報が豊富なホームページを上位に表示します。ですから、施工事例・お客様の声・自社紹介のほか、お客様に役立つ読み物やアドバイスなど、有益な情報を発信すると、上位に表示される可能性が高まります。地域ビルダー・工務店であれば、地域に特化した情報などを発信することで、地域内での検索結果が有利になることもあります。細かいテクニックなどはここでは省略しますが、「SEO対策＝お客様に有益な情報を発信すること」と、まずは覚えておきましょう。

「ウェブ広告」AIによる自動化・効率化進む

ウェブ上に自社の広告を表示し、ホームページへの誘導を促す方法です。紙の広告と異なり、クリック数(ホームページに誘導できた数)に応じて料金が決まることが多いため、費用対効果がより明確です。ウェブ広告は、大きく2種類に分かれます。

・検索エンジン広告
Google・Yahoo!などで、指定したキーワードで検索したお客様に、自社ホームページへの誘導広告を表示します。例えば「○○市　注文住宅」と検索したユーザーに、自社への誘導を促すことが可能です。

・ディスプレイ広告
ウェブ上のさまざまなサイトに、自社ホームページへの誘導広告を表示します。「○○市にいる○○歳～○○歳のユーザー」「注文住宅関連のページを良く見ているユーザー」など、必要なターゲットに限定して広告を表示することができます。過去に自社ホームページを訪れたことのあるお客様に、再訪を促す広告を表示することもできます。これらの広告配信は、主にGoogle・Yahoo!の配信システムを利用します。近年、AIの発達によって、配信ターゲットの精度が向上し、費用対効果もより高まっているようです。

まだまだ取り組んでいないビルダー・工務店も多いようですが、少額での試用も可能なので、まずはチャレンジしてみることをおすすめします。

（情報提供：住宅産業研究所）